最近、コロナショックで株価が暴落し、その後やや回復傾向にはあるがいまだに配当利回りが極めて高い状態の高配当なJリートの経営環境が悪化し続けている。
というのも、政府が緊急事態宣言を発動したことにより、東京、大阪などの主要都市で経済活動がストップしてしまっている。
その影響で、「人」が動くことによって価値を発揮する不動産については、本来の価値を発揮できず、場合によればただの負債になってしまうという事態になってしまっている。
例えば、商業施設やオフィスなんかは「人」が中に出入りすることで初めて価値を発揮するのだが、中に入っているテナントは「人」が入らない状態だと契約を解除してしまい、その結果そういった不動産の所有者に賃料が入ってこず、空室率が上がってしまう。
そのため、商業施設を多く保有するJリートの場合、将来的に生み出される分配金の額につき非常に大きな不安が出てきてしまうのだ。
Jリートは非常に高配当なケースが多く、高配当な銘柄を好むインカムゲイン投資家たちには非常に人気があるが、今現在商業施設をたくさん保有しているJリートの場合は、将来的な分配金の支払いについては注意が必要だろう。
福岡を中心とした物件を取得している福岡リートの場合も、過去に例を見ないくらいの配当利回りになっているのだが、その点については注意が必要だ。
福岡リートの配当利回りは7パーセントと、通常時では考えられない水準になっているのだが、これはあくまでも表面上の利回りで、これから悪化する可能性があるからだ。
福岡と言えば、博多や天神を中心とした九州最大の大都会で、都会ではあるのだが、東京のようにゴミゴミしておらず、非常に暮らしやすい街として有名だ。
福岡に行ったことがある人なら分かると思うのだが、博多は本当に何でも揃っているし、すべてにおいてクオリティが高い。
飯もうまいし、キャバクラも大量にあるし、満足ビルというオッサンの夢を詰め込んだみたいな施設もある。※満足ビルの詳細についてはここでは書けないので、気になる人はググって下さい。
そして、歩いている女たちが可愛い。あれは謎なんだが、なぜか博多は本当に顔面が可愛い女が多いのだ。
なので、必然的に前述したようなキャバクラや満足施設のレベルも高くなり、お金さえ持っていればまさに男子にとって天国に最も近い場所になるのが博多という街なのだ。
値段も安いしね、本当に。
そんな博多のシンボルとも言うべき商業施設がキャナルシティ博多で、まさにザ・博多といった感じで長年地元の人々や観光客に愛されている施設だ。
最近は、キャナルシティのあたりの再開発の話が盛り上がっていて、コロナ騒動がなければますます博多の街は盛り上がっていただろう。
しかし、コロナによって緊急事態宣言が福岡県も対象になったことにより、福岡リートが保有するこのシンボルであるキャナルシティ博多が、なんと4月9日から休業してしまうという。
「まじか...」
これにはさすがに衝撃を受けてしまったのだが、コロナはリアルに博多の街の経済活動をストップさせてしまっているのだ。
そのため、福岡や周辺の県の物件を保有する福岡リートの業績も、これから先、かなり厳しくなってくるのではないかと考えている。
コロナウイルスの感染拡大による問題が、連日連夜報道されているが、すでに飲食店が相当な数がダメージを負っており、企業についてもコロナ以前から業績が悪かった会社については潰れ始めている。
ユニクロが40パーセント以上の減益予測を出していたように、アパレルについても甚大なダメージを負っているだろうし、実際に小規模なアパレルメーカーが倒産しはじめている。
このような状態が続くと、商業施設内のテナントがガラガラになってしまったり、夜の街を歩いても飲み屋がほとんど開いていないなど、これまでは当たり前だった光景が当たり前ではなくなる可能性が高い。
飲食業なんかは、2~3か月もこんな状態が続くとあっという間にキャッシュアウトしてしまうので、これはもう、政府による支援が必要だろう。
経済支援をしたお金については後でリーマンどもの税金を上げて回収しようとするんだろうが、これはマジでヤバいので、きちんとケアをしてギリギリでも生きていけるような状態を作らないと、自殺者が劇的に増えてしまう可能性がある。
まさに、今は危機的状況なのだが、何とかこの事態が収束して、以前と同じように最高な街として博多に復活してもらいたいものだね...。
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