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【高配当株】配当利回り5%超にも関わらず嫌われ続ける憐れなタバコ株たち

「おまえ、もうタバコやめた方がいいんじゃないのか?」

「言われなくても、もうそろそろやめようかと思っているよ」

「最近、顔色が悪いから本当にやめた方がいいと思うぞ」

おいらの会社の同僚で、かなりのヘビースモーカーが一人いるんだが、彼は毎日タバコを2箱開けている。

タバコというのは、1本吸うのに大体3~5分くらいはかかるので、1箱20本×5分で計算すると、大体100分ほどを彼はタバコを吸うためだけに毎日使っていることになる。

「タバコをやめたら健康になるぞ」

おいらは元喫煙者なので、彼がひたすらタバコを吸いたがる気持ちはよく分かる。

ただ、タバコを吸い続けていると体にはよろしくないことを知っているので、やめたほうがいいんじゃないかとアドバイスした。

意外と認識している人が少ないが、タバコを吸っていると胃にダメージがくるので食欲が落ちてしまうことが多い。

なので、タバコをやめると途端に食欲が湧いてきて、以前よりもよく食べるようになる。

そのため、禁煙をすると喫煙していた時よりも体中にエネルギーが行き渡り、健康的になることが多い。

先日、ガン保険の記事を書いたときに記載したが、日本人の国民病ともいうべきガンに罹患する大きな原因の一つに喫煙があげられている。

「喫煙はありとあらゆる病気の原因となる」

そう言う医者もいるくらい、喫煙というのは体に悪い。

ただ、以前も記事でかいたことがあるが、タバコというのは非常に依存性が強いので中々やめることが出来ない。

そのため、大体の喫煙者は何かキッカケがない限り喫煙を続ける場合がほとんどだった。

「だった」というのは、最近はキッカケがある無いに関わらず喫煙をやめざるを得ない環境となってきており、禁煙を実施する喫煙者が続出しているからだ。

というのも、政府が来る東京五輪に向けてクリーンな街作り進めているのも影響してか、飲食店も含めて喫煙できる場所が激減してきているからだ。

昔は駅のホームにも喫煙所があったが、今では完全に撤去されてしまっていて、そのほか居酒屋等でも完全禁煙に踏み切る店舗が続出している。

そのため、「みんなやめてるし、俺もやめるか」的な感じで禁煙が進んでいるのだ。

さらに、サラリーマンは昔喫煙所で交わす会話が貴重な仕事につながったり、上の人間と喋る機会につながっていたので、「男ならタバコくらい吸えないと」的な風潮があったのだが、最近では喫煙者は自己管理がなっていないくらいの視線で見られるので禁煙をする人が激増している。

こういった社会情勢の影響もあり、日本国内では今、タバコの売り上げは減少の一途をたどっており、それは日本たばこ産業ことJTの決算をみても一目瞭然なのだ。

タバコが社会的害悪として注目を浴びているのは、何も日本に限ったことではなく、先進国ではほとんどの国でタバコに対して厳しい目が向けられている。

特にアメリカではその傾向が顕著で、FDAがメンソールタバコを禁止する方針を打ち出したため、ブリティッシュ・アメリカン・タバコやアルトリア・グループといったアメリカ国内で営業するタバコメーカーの株価が暴落したのは記憶に新しいところだ。

おまけにタバコ株は最近機関投資家の間でブームとなっているESG投資の方針にも反しているので、投資ファンド等の巨大資本からも嫌われる存在となってしまっている。

なので、タバコ株は業績は悪くないにも関わらず総じて株価が下落しているのだ。

その結果、配当利回りは5%以上となっているので、高配当株を先行する投資家の中には積極的にタバコ株を買う方もいらっしゃる。

配当利回り5%超になってくると、高配当株の中でもかなり配当利回りが高い部類となってくるので、正直おいらもタバコ株に興味はある。

特に、JTは新興国での売り上げが伸びているし、直近の決算でも増配を発表しているので現在の株価は割安なんじゃないかとも思う。

ただ、いくら配当利回りが高いからと言って、タバコ株だけを大量に買うのはあまりお勧めはしない。

タバコ株は、米国株投資家に人気のシーゲル教授著書「株式投資の未来」で紹介されているので高配当株投資家には非常に人気が高い銘柄だ。

おいらも、米国株投資を始めようと思った時に初めて知った銘柄の中にタバコ株が入っていた。

タバコ銘柄は、人気は低いが業績は安定していて、歴史的に増配を繰り返しており、シーゲル教授が唱える株数を増やして配当金の額を増やしていく配当再投資戦略にはピッタリの銘柄だ。

ただ、米国株投資を今から始めようとする場合、タバコ株だけを買いまくるといきなりの暴落に耐えられない可能性があるので、他にも何種類か銘柄を買うことをお勧めしたい。

昨年に開始した米国株投資におけるおいらのポートフォリオは(というほど大したものではないが)、直近の暴落で株価が総じて下落してしまったので一時20%近い含み損状態となっていたが、最近ダメージが回復してきて3%程度の含み損まで回復している。

恐らくだが、そのうち含み益状態まで回復するのではないかと思っている。

とても自慢できるようなポートフォリオではないが、それでもある程度ダメージが回復してきているのは、異なる種類の株を混ぜ合わせているからだ。

おいらは株式投資はドヘタクソだが、これだけは断言できる。

個別株を買うときは、絶対に数銘柄に分散しておいた方がいい。

もうね...これは本当にそうなんだよ。

今回の米国株の下落で改めて思ったよ。

たまに、株式投資を始めたばかりで1銘柄に集中投資している方もいるが、絶対にやめておいた方がいいと思う。

タバコ株は配当利回りが高いので、ついつい集中して買ってしまいたくなるかもしれないが、買うのであれば分散してほかの銘柄も一緒に買っておいた方が無難だろう。

タバコ株がまだ下がり続けるのかは誰にもわからないが、下がる可能性がゼロでないことだけは確かなので、そうなのであればリスクは分散しておくに限るからね。

先日、オーストラリアで開催されたF1グランプリで、フェラーリのマシンにスポンサーのフィリップ・モリスが掲げたロゴがタバコ広告禁止法に違反していると報じられていたが、タバコ企業の嫌われ方は最近尋常じゃないね。

おいらが米国株投資を始めたここ1年の間だけでも、タバコ企業を取り巻く環境というのは驚くほど悪くなっている。

アメリカでは、ここまでやるか!?というほど叩かれまくっているからね笑。

日本のJTにしてもそうで、国内の事業環境はどんどん悪くなってきている。

だけどこれって、シーゲル教授の本に書いてあった通りの展開なんだよね。

「事業環境は悪くなっているが、実際の利益は減少していない。ただし、期待値が低すぎるので誰も買わない。したがって、配当利回りは上昇していく」

うーん、まさに米国株投資の赤本である「株式投資の未来」に書いてあった通りになっている。

ということは、タバコ株を買っておいて、シーゲル先生が言う通りに配当金を再投資すれば最終的には資産が増える可能性がある...と思ってしまう。

そのため、1月においらにしてはお腹一杯くらい日本株とベトナム株を買ってしまったので今のところ買う予定はないが、一応ずっと株価は確認している。

機会があれば、一度ポートフォリオに加えてみたいとは思っているからね。

株で夢をかなえよう

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