米国株投資家に人気のIBMが決算を発表し、毎度お馴染みの減収を披露したが、すでに評価価格が低迷しすぎていたのか、なぜか少しだけ株価が上昇していた。
期待のクラウドとAI部門の伸びが微妙だったことが、またもや投資家の失望を誘いそうなIBMだが、高配当株なので定期的に配当金だけは支払ってくれる。
この株を買ってからすでに1年が経過したが、その間ほとんど株価は上昇せず、それどころかしょっちゅう含み損状態だ。
自分の経験上、大体どんなダメな株であっても、市場で著しい低評価を受けている場合、買ってから半年くらいしたら株価が回復して含み益状態になるはずだ。
しかし、IBMは常に高い配当利回りを維持しているかわりに、常に株価が低迷している。
昨年、クラウド企業のレッドハットの買収を発表して以降、巨額の買収費用を投資家が嫌気して株価が売られまくっていたが、いまだに上昇する気配すらない。
そのため、「もう売ってしまおうか」と思うのだが、なぜかまだポートフォリオの中にIBMは居座っている。
ところで、みなさんの中には、自分がダメだと思っている株の株価が突然上昇し始めるという経験をされたことがある方も多いのではないだろうか。
自分も何度かそういう経験があるのだが、自分が「これもうアカン」と思って放置している株であっても、なぜか突然業績がマシになったりとか、経営環境が好転して株価が上昇することがある。
最近では、自分の持ち株のユニゾHDが大株主のHISのTOBを受けて、突然株価が大幅に上昇した。
もちろん、そういうのは突発的な出来事なので計算などは出来るはずがないのだが、案外そういうこともある。
なので、高配当株の場合は「これもうアカンわ」と思ったときに、一歩踏みとどまってそれらの企業を買った理由を思い出してみたり、ファンダメンタルズ的に本物のクソ株なのかを考えてから売却するという選択肢をとった方がいいように思う。
高配当株の場合はシンプルに減配しそうな雰囲気が出てたら損切を検討してみるとか、小型成長株の場合は業績がダメだったら高速で損切するとか、とにかく一度冷静になってからそういった判断した方がいいだろう。
正真正銘のクソ株で無い限り、行き過ぎた株価の低迷は、時間をかければある程度時間が経過すれば元の水準に戻る傾向があるような気がする。まあ、わからんけどね...。
自分的には、IBMは大企業とのパイプが強いので、それらの企業が使っているソフトウェアの入れ替え時期にIBMのクラウドに切り替えるという好循環と、AI事業が伸びれば株価はある程度回復すると思っているので一応、保有を続けている。
ただ、全く業績がよくならないので、そろそろ「これマジでアカンやつなのでは?」と思い始めているのも事実だ...。
IBMに限らず、高配当株というのは保有しているだけで、どんどん配当金が積みあがっていく。
配当金は、投資家が何もしなくても手にすることが出来る究極の不労所得なので、投資家は株価が低迷している期間も配当金という果実を手にすることで、なんとかその株を保有することは出来る。
そして、積みあがった現金については使ってしまうのではなく、きちんと証券口座に貯めておいて、また新しい高配当株を買う際に使う。
そのサイクルを繰り返し、いつか株価が爆発的に上昇するのを待つことが、リターンを最大化する一つの方法だと語っていたのが、シーゲル教授著書の「株式投資の未来」だ。
そして、IBMは期待通り株価は全く上昇せず、配当金はきちんと支払っている優等生だ。
この先、IBMの株価が上昇しなければ、その金でアマゾンでも買っておけばよかったということになってしまうので、何とか頑張ってもらいたいものだ。
しかし、IBMは「永遠の不発弾」という異名を持っているので、もしかしたらこの先もずっと株価は低迷していくのかもしれない...。
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