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【超絶悲報】超人気優待株であり高配当株化しているJALの株価が暴落中

超人気優待株であり高配当株化しているJALの株価が暴落中

JALこと日本航空といえば、いったん公的資金が注入されて復活した日本を代表する航空会社で、ANAとともに日本人の空の旅を長年エスコートしてきた企業だ。

そんなJALは株主優待制度が株式投資家たちに非常に人気があるのだが、どういった内容の優待を用意しているかというと、JALグループの国内定期航空路線片道1区間を株主割引券1枚で50%割引という内容となっており、保有株式数によって貰える枚数が増えていく。

この割引は、飛行機旅行をする人や、ビジネスなどで飛行機を使う機会が多い人にとっては非常に魅力的だと言っていい。

というのも、飛行機の運賃は新幹線と並んで国内では高額な費用となるケースが多いので、その費用が株主優待割引券によって50%割引となるのであれば、費用をかなり節約できることになるからだ。

そのため、株主優待制度が好きな優待投資家たちにJAL株は非常に人気があり、超人気優待銘柄と言っても過言ではないほどJALの株主優待制度は注目されていた。

また、JALは株主還元の方法の一つとして配当金についてもキチンと投資家たちに支払う方針をとっており、現状は年間110円の配当金を支払っている。

そんな株主還元意欲の高い超人気優待株であるJALの株価が直近で暴落を続けている。

コロナウイルスによる新型肺炎問題の影響が直撃

言うまでもなく、飛行機は旅行やビジネスなどの際に重宝する便利な移動手段なのだが、いま猛威をふるっているコロナウイルスによる新型肺炎問題は、飛行機による移動需要を奪い続けている。

最近、日本各地で外国からの観光客が激減しているという話を聞くが、この記事で書いたように、日本はインバウンド需要を取り込むために政府が外国人の誘致に非常に力を入れているため、非常に多くの中国人や韓国人の方々が日本にお金を落としてくれている。

そのため、コロナウイルスによる新型肺炎問題によって外国人観光客が激減した結果、インバウンド産業が大打撃を受けているのだ。

特にホテル業やバス会社などはダメージが深く、JALにしても飛行機で日本を訪れる人や、逆に中国にビジネスで出張に行く人々が制限されてしまっているので業績が悪化するのは誰にでも想像ができるところだ。

株式市場は将来の業績を現在価値に織り込むという特性を持っているため、そういった不安要素が反映してJALの株価が暴落しているのだ。

昨年の1月頃には4000円を超えていたJALの株価だが、本日なんと3000円を割ってしまったのだが、これは2016年以来に到達する株価水準だ。

ちなみに、2016年の年初にはすさまじい暴落があったのだが、日本株自体はまだそこまで株価は下落せずに値を保っている。

一方で、JALはもろにコロナウイルスによる新型肺炎問題が業績を直撃するタイプの企業なので、ここまで株価が下落してしまっているのだ。

今後どこまで株価の下落が続くのかはわからないが、すでにJAL株はPBRでも1を下回っているため、さすがにこのあたりで止まりそうな感じはするのだが、いつも行き過ぎるのが株式市場の特徴なので、今後の展開は神のみぞ知るだ。

JALの株主優待詳細と配当金には注意が必要だという点

前述したように、JALは株主優待制度が非常に魅力的な銘柄で、配当金も支払っているうえに自社株買いもきちんと行っている株主還元意識が高い企業だ。

JALの株主優待制度の詳細は現状下記の通りとなっている。

■JAL優待内容

<3月基準>
100株以上 1枚
300株以上 2枚
500株以上 3枚
700株以上 4枚
900株以上 5枚
1,100株以上 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回)
100,000株以上 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回)
<6月末基準>
200株以上 1枚
400株以上 2枚
600株以上 3枚
800株以上 4枚
1,000株以上 5枚
1,100株以上 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚増(年2回)
100,000株以上 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚増(年2回)
<ジャルパックツアー商品の7%割引>
100株以上 年1回発行
200株以上 年2回発行

この通り、JALの株主優待は非常に魅力的な内容となっているため、株価が下落している今投資しておき、じっくりと株価の回復を待ちたいという人も多いだろう。

また、現在は株価の下落に伴い、JALの配当利回りは約3.6%まで上昇しているのだが、配当金目的でJAL株を買う場合は少し注意が必要かもしれない。

というのも、JALは基本的に利益余剰金のうちから配当金を支払う方針を取っているのだが、現在のJALの配当性向は予測値で40%程度だ。

しかし、現在のコロナウイルス問題はJALの業績にそれなりの影響を及ぼすことが考えられるため、一時的に業績が悪化して配当性向が上がる可能性がある。

その場合、配当金の水準がそのまま維持されるかどうかは分からないので、その点は注意が必要だと思う。

JAL株は今非常に割安に見えるので、買ってみたい気もするのだが、その辺をきちんと考えて買わないといけないんだろうね。

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