「あ~、不労所得欲しいわ~」
そんな感じで溜息をつきながら不労所得のことを考えているサラリーマンは、結構多いのではないだろうか?
昼過ぎにショッピングセンターのフードコートで昼食を取っていた時のことだった。
ハンバーガーのカスが散らかった机に肘と頭をのせた状態で憂鬱そうに物思いにふけるサラリーマンを見かけた。
「きっと、今からだるい仕事が待っているんだろう...」
そんな彼を見て、おいらは何となく親近感が湧いた。なぜなら、おいらも彼と同じく(恐らく)、昼過ぎから仕事上の憂鬱な予定が入っていたからだ。
「有り余るほどの資産さえあれば、このまま家に帰って退職すると会社に電話を入れるのに」
サラリーマンであれば誰しもが有り余る資産を手にし、社畜として生きる窮屈な生活から抜け出したいと願っているに違いない。
しかし、多くのケースにおいてそれは叶わぬ夢であることが多く、結局はため息をつきながらサラリーマン生活を送る人がほとんどだ。
なぜなら、多くのサラリーマンは給与収入に生活のすべてを頼っており、不労所得を手にしている人などごく一部だからだ。
給与収入に生活のすべてを頼っている場合、巨大な資産を築くのはかなりハードルが高い作業だ。
というのも、サラリーマンの給与収入というのは国が効率的に税金を回収するためのシステムに組み込まれており、いくら頑張ってもあんまり手元に現金が残らない仕組みとなっているからだ。
所得税に住民性、それから年金の保険料にローンを組んでいる場合なんかはその支払いなどなど...。
様々なものが天引きされた後の給与から、住宅ローンなどが差し引かれると、手元に残る現金というのは驚くほど少なくなってしまう。
それは、所得税の税率を確認してみると明らかで、サラリーマンは稼げば稼ぐほど税金が上がる仕組みとなっている。
しかも、自営業のように経費計上などもできないため、メチャクチャ頑張って年収を上げた結果最強の税金納入マシーンと化するという悲劇が発生するのだ。
■所得税率と控除額
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
年収330万円以上から税率が上昇していくのだが、ここに住民税が10パーセント程度さらに加算されてくるので、額面の給与と手取りでは結構な差が出てくる場合もあるのだ。
一方で、代表的な不労所得である配当金や株のキャピタルゲインの場合は、どれだけ稼ごうが税率は一定で、両方合わせても20.315%(所得税・復興特別所得税:15.315%、住民税:5%)だ。
そのため、給与所得を増やすよりも不労所得である配当金収入や株式の売却益を積み重ねた方が効率的に資産を増やすことが出来るのだ。
世界トップクラスの富豪たちが所有しているメイン資産である株式は、ここ日本でも税制上優遇されているため資産を最大化するには最も適した不労所得の源泉と言ってもいいだろう。
しかし、多くの日本人たちはこの事実に気づいておらず、やみくもに貯金をすることに躍起になったり、ひどい場合には諦めモードで浪費し続けることで社畜として生きることを選択する者もいる。
あんまり注目される点ではないかもしれないが、やはり税金の面を考慮するとどう考えても株式が資産形成のためにはベストな選択肢のように思える。
サラリーマンだとどれだけ稼ごうが税率もその分上昇していくので、給与で資産を最大化させるのはかなり困難だと思うからね。
株式の利益に対する課税額を上げることが検討されているようだが、それをやると株価の上昇に水を差すことになるので、現政権が国政を運営している間は大丈夫なんじゃないかな...。
まあ、その点は将来的にどうなるのか不明だが、少なくとも今のところは資産形成の方法を税務面から考慮すると、おいらが知っている範囲では株式がベストな選択肢だと思う。
ここまで読んだサラリーマンの中には、「なんだ、じゃあ僕は一生社畜として生きるしかないのね」と絶望した方もいらっしゃるかもしれない。
だけど、安心してほしい。ここ日本は社畜地獄と言ってもいい社会を形成してはいるが、一応自由経済によって発展している資本主義国家だ。
そのため、資本主義制度の恩恵を受ける制度については門徒が開かれている。
サラリーマンであれば、その気になれば誰だって証券会社で口座を開設して株を買ったり投資信託を買ったりすることが出来るのだ。
しかし、案外それを実行に移す人はいない。
何となく会社から給与をもらって、何となく貯金をして、そして何となく浪費をする人が多いのだ。
それだと大きな資産を形成するのは中々難しいので、上記の所得税率を見て「やはりサラリーマンのお給料だけでは資産形成は厳しい」と思った方は、インデックスファンドを少しづつ積み立て投資するなどした方がいいだろう。
別においらのようにリスクの高い個別株投資をする必要など一切ない。
世界中の株式や、先進国の中でも経済が安定成長し続けている米国へのインデックス投資だけ十分なので、株式投資を始めてみるのは決して悪い選択肢ではないと思う。
株式投資はかなりリスクが高い投資だと言われているが、サラリーマンが徴取される税金を考慮すると、もしかしたら給与所得だけに頼らざるを得ない状態の方がリスクが高いかもしれないからね。
願わくばこれ以上は所得税の税率を上げないで欲しいのだが、恐らく将来的にはもう何段階か上げるのではないだろうか?
それだけはやめて欲しいのだが...。
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