配当金が支払われる時期になると、投資家の心は自然と踊るようになってくるもので、配当金が入金されたことを知らせるメールを受け取ると、どんな投資家でも頬が緩むに違いない。
というのも、配当金というのは極めて純度の高い不労所得で、投資家自体は何もすることなく、ただ株式を保有しているだけで得られる所得だからだ。
そのため、配当金が支払われると、自分は何もしていないのにお金が貰えた、という不思議な感覚に浸ることが出来るのだ。
通常、我々労働者たちは必死に汗水を流しながら給与所得という所得を得るために日々奮闘しているのだが、そんなストレスまみれの日常を過ごすことで、やっと得られるのが労働収入なのだ。
配当金という不労所得はそういった労働所得とは全く違う性質を持った所得だと言えるのだが、この配当金を一体何に使うのかという問題がある。
振り込まれた配当金で美味しいご飯を食べたりするべきなのか、それとも旅行などに使うのがいいのか。
様々な考え方があるだろうが、資産運用のセオリーでは、やはり配当金は再投資するのが望ましい。
複利というのは、それつまり人類史上最大の発明であり、複利を利用することで資産額が爆発的に増加する可能性を秘めている。
そんな複利の力を利用するためには、投資によって得ることが出来た配当金という果実を再度投資に回す必要がある。
配当金を再度投資をすると、さらにその配当金で買った株が配当金を生んだり、株価が上昇したりして資産額が掛け算で増えていく可能性があるからだ。
算数で考えればわかると思うのだが、「足し算」と「掛け算」では数字が増えていくスピードが全然違う。
そのため、配当金を再投資に回すことによって、より早いスピードで資産を増やすことが可能になるのだ。
もちろん、銘柄を選んだり、損をするような資産を買い込むことを避ける、という基本的な努力は必要なのだが、再投資に成功すれば資産が増えるスピードは劇的に加速していく可能性があるからね。
まとまった配当金が入金されると、ついつい使ってしまいたくなる人もいるかもしれないが、このような複利の力を理解することが出来れば、配当再投資を選択することに躊躇はなくなるのではないだろうか。
さて、ここまで配当金を再投資する重要性について説いてきたが、これは何も自分のオリジナルではなく、昔から投資の古典などで繰り返し述べられていることだ。
「バビロンの大富豪」、「株式投資の未来」など、誰もが知っている投資の名著で複利の力を利用することの重要性が説かれているのだ。
配当金の場合、それは株式から生み出された利益なので、元々は得ることがなかった所得だと言える。
そのため、再投資をする際に「自分が一生懸命働いて稼いだお金が溶けたら嫌だな」という思考が働きにくい。
なぜなら、配当金は投資家ではなく企業の中で働く人々が汗水かくことによって生み出される所得だからだ。
なので、配当金を得ている投資家の場合、それを再度投資に回して複利の恩恵を存分に享受出来る確率が高いように思う。
そして、そうやって配当金を再投資しているうちに、いつの間にか巨額の資産を築くことが出来る可能性があるのだ。
それは、前述した投資の名著であるシーゲル教授著の「株式投資の未来」に詳細なデータとともに記されていることからも明らかだろう。
なので、高配当株を買って配当金が支払われたら、迷わず再投資をすることを個人的にはおすすめしたい。
振り込まれた配当金をパーッと飲んだりして使ってしまうのも一興だが、それでは後に何も残らないからね。
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