最近、Jリートの株価が絶好調で、株式市場が下落するのを尻目にJリート指数は過去最高を更新している。
しかし、2017年においてはJリートは低迷していた過去があり、毎月分配型投資信託の販売に対する注意喚起もあったせいで、買い手が市場に不在となり割安だが放置され続けるという悲惨な状況となっていた。
その後、徐々に割安感や配当利回りの高さが評価され、Jリート指数はグングン上昇し、現在では過去最高値を更新している。
最近も、日本株式市場の不調を尻目に、株価は堅調そのものだ。
自分が保有している銘柄でも、トーセイリートという誰にも相手にされていなかった銘柄が20%も上昇している。
この銘柄は、株式市場がどれだけ上昇してもピクリとも反応しなかった銘柄なのだが、そんな銘柄まで上昇しているということは、やはりJリート全体に買いが入っているのだろう。
そんなJリートだが、低迷している期間に買い集めていた投資家は大きな見返りを手にしているが、今から買って大きなリターンがあるかというと、少し微妙なところでもある。
Jリートの特徴は高配当なところで、配当利回りが5%以上のものもザラにある。
そのため、Jリートが低迷していた期間に買って放置しておいた投資家は、値上がりプラス配当金というダブルリターンを手にすることが出来ている。
高配当株やJリートの場合、配当利回りが高いので、それだけでもまずまずなリターンを手に出来るが、そのうえ大きく値上がりした場合は多額のキャピタルゲインを得ることが出来る。
まさに、そうなればウハウハ状態なのだが、まれにそういう銘柄が出現することがある。
ただ、観察している限り高配当株はもともと期待値が低い銘柄が多いので、通常のケースでは数はかなり少ないのだが、株価が大きく下落する局面では話は別だ。
例えば、日本人投資家に人気の三菱商事なんかは、自分が株を始めた2016年の相場低迷時には1700円台だったのだが、その後株価が上昇し一時はダブルバガー状態になっていた。
三菱商事は元々配当利回りが高いうえに、増配を実施しているので、2016年の時点で買って放置しておけば、投資家に大きなリターンをもたらしたはずだ。
自分は2400円台くらいだった時に指値で買いを入れて3回くらい刺さらなかったので買うのを諦めたのだが、その後も株価は上昇していたので、いまだに買っておけばよかったと思って後悔している。
三井物産や伊藤忠商事もそうだが、そのころは資源価格が下落していて、本当に商社株は安かったんだよね、確か。
米国株の場合だと、プロクター&ギャンブルなんかは、一時期株価がメチャクチャ低迷していたのに、今では過去最高値を更新している。
そして、これらの高配当株を買っていた投資家たちは、保有していた期間の配当金とキャピタルゲインで大きな利益を手にしているのだ。
株式投資とは、未来の利益に期待して株を買う行為なのだが、「未来の利益」とはそれすなわち将来企業が生み出す利益であるケースが多い。
しかし、企業利益というものを正確に予測することは結構難しく、また、利益が伸び続けたからといって株価が素直に上昇していくかというと話は別だ。
一方で、配当利回りは非常にわかりやすい指標で、その株を保有していれば貰える配当金を知ることが出来るので、投資の指標としては非常にわかりやすい。
また、株価が下落している場面では配当利回りが高い株であれば投げ捨てをしなくて済むことも多い。
なので、配当利回りが高いという観点で投資する投資家も結構多い。
配当利回りが高いと前述したように投げ売りをするリスクを低くし、いつか来る株価の上昇をゆったりかまえて待てるケースも多いので、個人的には配当利回りは結構好きな指標だ。
なので、これからも配当利回りが高くて株価が上昇しそうな株があれば、頑張って買っていこうと考えている。
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