月5万円くらいの配当金が手に入れば、一体どれだけ楽だろうか。
そんな風に考えている人はここ日本にたくさんいるのだが、実際に配当金という株式から生み出される金の卵を手にしている人は意外なほど少ない。
それは日本人が投資に対して極度のアレルギーを持っているからなのだが、それでも最近は投資に興味を持つ人がかなり増えている。
そして、そういった人々がまず興味を持つのが「配当金投資」というワードだ。
日本人は先祖から代々引き継いできたDNA的にコツコツ型の努力を好む傾向にあり、一気に大金を手にすることが出来るキャピタルゲインよりも、コツコツと積み上げていく配当金投資の方がしっくりくる。
そのため、株雑誌や個人ブログなどから得られる配当金に関する知識を頼りに高配当株を買い始めたりする初心者投資家が後を絶たない。
かくいう自分も最初は配当金から入って投資を始めたのだが、自分の場合は日本株の小型化株からスタートしているので、配当金よりもキャピタルゲインで利益を積み上げてきたと言っていいだろう。
ただし、チャリンチャリンと配当金が振り込まれてくる感覚は大好きだ。
一方で、配当金投資には大きな落とし穴もあるということを今回は説明しよう。
これは数年株をかじって気付いたことなのだが、株価が暴落する高配当株にはいくつか共通点がある。
高配当株投資のワナに落ちてしまった場合、せっかく買った高配当株から配当金を受け取ることも出来なくなってしまう。そうなってしまうと、もはや投資をした意味が皆無になってしまうと言ってもいい。
さて、前述した株価が暴落する高配当株の共通点だが、あくまで私見ではあるが下記の通りだ。
・配当性向が高い
・売上高と利益が減少傾向
・ファンダメンタルズが悪い
この三つの条件がそろった株を買うと、それなりの確立で株価が暴落してしまう可能性があるだろう。
まず、配当性向が高いということはギリギリの状態で配当金を支払っているということなので、減配のリスクが非常に高い。このブログでも散々指摘してきたが、JTもやはり減配してしまったからね。
次に、売上高や利益が減少しているとこれまた配当金を支払えなくなる可能性がある。
それだけではなく、たとえ今は何とか売り上げや利益を維持していて配当金を支払っていたとしても、石油やタバコ、それからGEのように事業自体の見通し、つまりはその企業のファンダメンタルズが極めて悪化しているケースでは先行きの見通しには気を付けた方がいい。
というのも、経済というのは常に変化しているので、ひと昔の高配当株が気が付けばただのクソ株になってしまっている可能性もあるからだ。
以上、3点には必ず気を配っておいた方がいいだろう。
さて、ここまで配当金投資のワナにはまり、クソ高配当株を掴んで爆損しないように読者の皆様に忠告をした次第だが、なにも配当金自体が悪いということはない。
配当金は確かに魅力的な株式の果実だし、配当金を目的にして投資をスタートするのは決して悪いことではない。
ただし、あまりにも配当金だけを追い求めると、先日記事にした私のエクソンモービルのように爆損を抱え込んでしまう可能性がある。
しかも、いつか配当金を減配されるのでは?という恐怖を抱えた状態でね。
なので、高配当株を買う際にも、配当性向はそこまで高くはないか、売上や利益は安定している企業なのか、また事業のファンダメンタルズは良好か?などの要素をきちんと分析した上でその株を買った方がいいだろう。
以上が私から皆様にお届けする、配当金投資のワナにハマらないためのアドバイスだ。
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