不労所得と聞くと、その人自体は何もしていなくても手に入る所得で、給与所得などの汗水流して得る所得とは全く別物のの所得だというイメージがある。
そして、それは実際その通りで、不労所得は人が動いて稼ぐ給与所得などとは全く別の性質を持っている。
安定的に発生する給与所得は、人々に大きな安心感をもたらしてくれるが、それは労働の対価なので、その人が働けなくなった瞬間に消えてしまう。
一方で、配当金については株式を保有している限りは振り込まれる不労所得なので、高配当株を保有している限りは継続して振り込まれ続ける所得だ。
そのため、高配当株を保有している投資家たちは、その株式から配当金が支払われる限りは安心して株式を保有することが出来るのだ。
配当金が支払われるたびに証券会社からメールで通知を受け取り、それを見るたびに得も言われぬ安心感を覚えるのが、高配当株へ投資している投資家の特権だ。
それは、もちろん株価が下落しているときもそうで、含み益が膨らんでいる間、投資家は非常に気分が悪いものだが、その間に配当金が支払われると気分が和らぐという効果がある。
そして、その配当金を下落している株に再投資すると、最終的にリターンが巨大になるというのがシーゲル教授の書いた聖書、「株式投資の未来」に書かれている教えだ。
配当金に注目した投資は日本人投資家には人気があり、リスクに敏感な人であっても配当金の仕組みについて説明をすると、高配当株への投資に興味を持つケースも多い。
配当金に着目した投資がなぜ人気があるかというと、キャピタルゲインのように予測しずらいものではなく、ある程度支払われる時期や額が予測出来る所得だからだろう。
配当金の場合、日本株だと9月や12月に権利が確定する銘柄が多く、その時期に株を保有していればかなり確実に配当金を受け取ることが出来る。
また、米国株の場合は四半期に一度配当金を支払ってくれる銘柄が多いので、配当金を重視する投資家には非常に人気がある。
人は一気に1億円のような大金を受け取るよりも、年金のように定期的に受け取る方法を好むというが、それは恐らく定期的にお金を受け取るということは、食物が途切れない、ということを連想させるからだと思う。
というのも、人間の脳にはDNAレベルで「飢え」への恐怖がインプットされているからだ。
その記憶が作用して、「一気に大量の動物などの獲物を得ても腐敗してしまい、結局は生き長らえることが難しくなるから、米や麦のように定期的に収穫出来るもの=定期的な所得を好む」、という思考回路になる可能性が高いと思うのだ。
高配当株の場合は、株価ももちろんそうだが、配当金支払いの継続性が投資判断に大きな影響をもたらすケースが多い。
そのため、配当金の支払いが継続的なものかどうかをチェックする必要がある。
前項で述べたように、農耕民族である日本人はDNAレベルで定期的な収入を好むのだが、逆に考えると「定期的な収入を得ることが出来ない」という状態には大きな違和感を覚える。
そして、投資家たちが違和感を覚えた株の株価は暴落すると相場が決まっているため、きちんと継続的に配当金が支払われるか?という点はチェックしておく必要があるのだ。
そのためには、やはり企業が四半期ごとに発表する業績や、その企業が属している業種事態の状況をキチンとみておく必要がある。
その際、著しく利益が減少していたり、業種的に不安を感じる要素があるのであれば、銘柄の入れ替えを検討する必要があるかもしれないね。
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