最近、多くの人々が配当金やクラウドファンディングの利子などの不労所得で余生をゆっくりと過ごすことを考えており、一刻も早くセミリタイアをしたいという願望を抑えきれない人も結構多い。
その理由は、サラリーマンたちが汗水流して働いて得る労働所得の場合、必死に毎日頑張ってストレスまみれになって体を壊したりするリスクを背負いながら得る所得で、そういった所得に依存している限り、なかなか幸せにはなれないケースが多く、疲れ切っている人が多いからだ。
配当金やクラウドファンディングの利子といった不労所得の場合、それを得るために大きなストレスがかかったり、負荷がかかったりするということはないため、そういった生活に大きな憧れを抱く人が非常に多いのだ。
なぜなら、そういった所得はまさに正真正銘の「不労所得」だからで、不労所得の素晴らしい点は自分の時間を使わずに得られるところにある。
そのため、高配当株を買ったり、クラウドファンディングで提供される高利回りなファンドに投資をして、一瞬でも早く労働者の身分から抜け出して心にゆとりのある暮らしをしたいと考える人は多い。
しかし、仮にすべてが上手くいってセミリタイア生活に突入できたとしても、きちんと大切な点を押さえていないと、一気に労働者生活に逆戻りする羽目になりかねないリスクがあるということも覚えておいた方がいいだろう。
セミリタイア生活が破綻するケースについては様々なパターンがあるが、一番避けたいケースは自滅型で破綻してしまうケースだ。
株式市場の暴落などにより配当金が激減したりするケースについては、クラウドファンディングなどへ資産を分散化することである程度対処は出来る。
しかし、自滅型については本当に身から出る錆なので、自分自身で意識しないと簡単に破滅してしまう可能性があるからね。
ここで考えられるセミリタイア生活が破綻してしまう、自滅型のパターンについて考えてみると、恐らく一番多いのは「収入>支出」のバランスが著しく崩れてしまうというパターンだろう。
要するに、入ってくるお金よりも出ていくお金の方が多い状態が長期間続いてしまうと、結局最後は財政状況が悪化して自滅してしまうということだ。
セミリタイア生活をする場合には特にその点について注意を払うことが必要だ。
というのも、サラリーマンを退職した場合、それまでと比べて著しく収入が減少してしまう可能性があるからだ。
収入が減少してしまうと、それまでと同じ感覚でお金を使っていては、最終的には経済的に破綻してしまうことは想像に易い。
なので、セミリタイア生活をする場合には、「収入>支出」のバランスは絶対に崩さないということが大原則になってくるのだ。
前項でお話したような、「収入>支出」のバランスが崩れるような事態を防止するには、セミリタイア前からセミリタイア後の収入で「収入>支出」のバランスを保てるような生活をすることが重要だ。
なぜかというと、人間の消費パターンというのはある意味「癖」だとも言えるので、きちんとセミリタイア前から支出の癖を矯正しておく必要があるからだ。
こういった取り組みを事前にしておき、体感レベルでセミリタイア後の生活をシュミレーションしておけば、恐らく退職したとしてもきちんとセミリタイア生活を満喫出来る可能性が高いだろう。
セミリタイア生活をする場合、得られるのは「自由」なのだが、「自由にお金を使える」という状態をセミリタイア生活に求めると、やはり経済的に破綻してしまう可能性が高い。
なので、きちんと事前にセミリタイアした場合の支出額と収入額をシュミレーションしておき、それを実生活で実践してみることによって、自分にセミリタイア生活が可能かどうか、ということを計測することも可能だ。
その結果もしも、やはりセミリタイアを目指したいというのであれば、高配当株やクラウドファンディングなどの投資を実践していくことが重要だ。
クラウドファンディングの場合は、現在人気がありすぎてファンドの募集をかけても即上限額に達してしまうケースも多いので、投資を検討する場合は先に口座だけでも作っておき、準備をしておきべきだろうね。
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