「また、今月も支払いの日か．．．」
多くの勤め人たちがタメ息をつきながら毎月の家賃やガス代、電気代の支払いの請求書をうんざりとした目で見つめている一方、毎月不労所得である配当金を手にしてニンマリとしている人々が存在する。
「ああ、また今月も配当金が振り込まれたな」
こんな感じで、多くのサラリーマンたちがタメ息をついているにも関わらず、ニッコリとした表情で今月振り込まれる配当金の額を数えるという、おおよそ普通では考えられない特権を手にしている人が存在するのだ。
それが一体どういった人々かというと、それは投資家たちのことだ。もっと分解していうと、それは「リスク」を取ってお金を増やそうとしている人々なのだ。
配当金という株式から生み出される不労所得は、「リスク」を取ることによってはじめて手にすることが出来る種類のお金で、一般的な投資をしていないサラリーマンたちには縁がないお金だ。
かくいう私も、株式投資を始める前までは配当金というお金の存在すら知らなかった。
しかし、実際のところ配当金を得るための方法は非常に簡単で、誰でもその気になればそれを手にすることが可能だ。
さて、誰でも簡単に配当金を手にすることが出来る方法だが、それはずばり「リスク」を許容することだ。
というのも、株式という金融資産はマーケットで常に売り買いが繰り返されており、上がる可能性もあれば下がる可能性もある。なので、手元の財布に入っている円とは違う性質を持っているのだ。
実際のところは円も為替市場で価格が株式以上に動き続けているのだが、日本で日本円を持っていてそれを実感するとすれば、ハイパーインフレーションが起こった時くらいだろう。
なので、投資をまだやったことがない人は株を持つと毎日、毎日、PCやスマホで株価をチェックするようになってしまう。
そして、急落している自分の株式を見て悲鳴を上げたり、爆上げしている株を見て歓喜の叫びを上げたりと忙しい状態になってしまう。
そのような状態になってしまうと、ついつい株式を売ってしまったりして長期保有が出来なくなってしまう。
そして、長期保有が出来ないと基準日に株を保有しておらずに配当金を受け取れないという悲劇を味わう羽目になってしまったりする。
なので、株が「上がる・下がる」という現象に伴うリスク、この場合は感情が落ち込んでしまったり、自分の虎の子のお金が減ってしまうというリスクを許容する必要があるのだ。
はっきり言って今の時代、株を買うことなど本当に簡単で、ネット証券で口座を作って入金をして買い注文を入れるだけで株は簡単に買える。
資金も数万円から帰る株もあるので、株式投資のハードルはかなり低いと言っていいだろう。その一方で、株を保有し続けるということは予測している以上に難しい。
ただ、本当に配当金をまとまった額手にしている人は長い間コツコツとETFや株式を積み立てている人々で、そういった人々は感情面や金銭面の「リスク」を長い期間許容することによって、「リスク」が顕在化した時も冷静な判断が下せるように自分自身をコントロールしている。
そういったマインドを手にすることが出来れば、はっきり言って誰でも簡単に配当金を手にすることが出来る可能性があるだろう。
株式投資では銘柄分析やチャートの分析などが重要とされることが多いが、個人的にはどれだけリスクを許容してドーンと構えていられるかが株式投資で成功するかしないかの分かれ目だと考えている。
というのも、結果的にキャピタルゲインも配当金も、長く株式を持ち続けた人が手にすることが出来る果実だからね。
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