この世の中のお金持ちたちが、一体何に投資をしているかというと、それは株式や不動産、それから債券などの資産だ。
というのも、現金というものはわずかばかりの利子しか生み出さないが、株式や不動産や債券からは資本主義社会の果実というべき利益がポタポタと流れ落ちてくるからだ。
例えば、多くの人々が家を借りて家賃を支払っているが、その家賃を手にするのは不動産に投資をしている大家だ。
また、世界中の人々がコカ・コーラを買って飲んでいるが、その代金から生み出される利益を手にするのがコカ・コーラの株主たちだ。
このように、資本主義社会というのは最終的には資産を保有する資本家に多くの利益が還元されるように設計されているのだ。
そのため、世界中のお金持ちたちは現金ではなくて資産を多く保有するのだ。
また、大金持ちではないにせよ、小金持ちレベルの人であっても株や不動産などに投資をすることで少ない給与所得を増やし続けているというケースも多い。
いったいなぜ、彼らが現金ではなく資産を買うのかというと、資産はお金を自動的に増やしてくれるからだ。
例えば、不動産は家賃を生み出すし、株式は配当金を生み出す、そしてそれらの資産を買うことが出来る市場では優良な資産は価値が上昇することが多い。
そのため、優良な資産を保有している資産家は、何もしなくても自動的にお金が増えていく可能性が高いのだ。
それが、お金持ちが現金ではなく資産を好んで保有する理由だ。
大昔、身分によって人々が階級付けされていころであれば、いくら頑張ったとしても資産を保有する権利すらない人たちもいた。
しかし、資本主義に支配されたこの我々が生きる世界では、誰もが資産を持つ権利を保有していて、少し労働で汗水流して働いて現金を用意すれば、容易に株式市場で資産を買うことが可能だ。
また、会社で働いていればローンを組んで不動産を買うことも可能だ。
このように、少なくとも現代の日本であれば、努力さえすればお金持ちが好んで保有する「資産」を彼らと同じように保有することが出来るのだ。
これは、大昔の身分によって様々な権利が制限されていた人々からすれば信じられない話だろう。
なので、この素晴らしい資本主義社会の恩恵を最大限に享受したいのであれば、まずは一生懸命働いて資産をかうべきなのだ。
資本主義社会は持たざる者にとっては地獄のように厳しい世界ではあるのだが、「持とう」と頑張るものに大しては非常に寛容な世界であると言っていい。
地獄の沙汰も金次第とはよく言ったものだが、実際のところは「資本主義を生きるのは金次第」と言えるだろう。
というのも、この資本主義社会においては「資本」や「現金」はきわめて強い力を持っており、どれだけ人格的に優れていたとしても、「お金」が無ければ食パンさえ変えない世の中だからだ。
なので、そんな大切なお金を増やしてくれる「資産」を誰でも買うことが出来る現代社会は、これまでのどの時代よりも自由で素晴らしい時代だと言っていいのかもしれない。
そのため、そのように素晴らしい時代の恩恵を利用しない手はない、というのが個人的な見解だ。
最近、個別株を見る時間がなくなってきているので、S＆P500連動型ETFへの投資を開始する計画を立てているのだが、インデックス型ファンドへの投資などは、本当に誰でも出来る投資方法だ。
そして、S＆P500に連動するインデックスファンドやETFに投資をする投資方法は、投資の世界で唯一の最適解である、と最強投資と名高い、あのウォーレンバフェット氏が推奨しているほどだ。
おまけに、最近はここ日本においても小額からそういったインデックスファンドに少額から投資出来る環境が整っている。
ひと昔前であれば、証券会社は対面でないと取引が出来ず、投資信託についても数が限られていたし、手数料の高いものが非常に多かったのだが、最近はそういった面でも投資家に有利なファンドの数がかなり増えている。
そのため、証券会社で口座を作りさえすれば、そういったインデックスファンドに投資をすることが可能なのだ。
つまり、スマホの登場により完全にインターネットが普及したこの世界では、誰もがお金持ちたちが投資している資産に簡単に投資することが出来るのだ。
なので、少しづつでもコツコツとそういった資産を積み上げていけば、ある程度の資産を誰でも積み上げられる可能性があると言っていい。
そういった面では、「昔はよかった」と嘆く人も非常に多いこの日本だが、昔よりも環境ははるかに改善されている。
現代資本主義社会を生きる我々は、出来る限りはそういったポジティブな面を利用して生きていきたいものだね。
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