まじかよ...。
50年前のサラリーマンが、現代にタイムスリップしてきたら、きっとこの畜生さんのように目を引ん剝くに違いない。
なんで買い物をするのに税金を支払わなければならないの?
税金をむしり取られたあとのお給料から捻出したお金だよ?
そこから、さらに税金を搾取するなんて日本は地獄なの?
よくよく考えると、消費税というのはこれ以上ないくらい謎な仕組みである。「消費」という行動は、経済活動の根底を支える最重要ファクターであるにも関わらず、そこに税金を掛けるということは、経済活動自体を停滞させるということを意味する。
...。
何となく、それらしいことを書いてみても、日本の政治家たちにサラリーマンの悲鳴が聞こえるはずもない。
やめろ!!消費税10%にするのやめろ!!むしろなくせ!!
怒りに任せて、プラカードを持って近所の公園で叫んでいると、小学生くらいの少年がこちらに寄ってきた。
利発そうな顔をしていたその少年は、涙を流し、アルコールで顔を真っ赤にしているおいらにこう言った。
「おじちゃん」
「その昔、加賀藩(現代の石川県)では、特定の地域に対して60%以上の税率を適用していたこともあることを考えると、消費税が10%になることなんか大したことじゃないよ。昔の人々は、領主の気分次第で半死半生に追い込まれるほどの税金を搾取されていたんだ。それに、少しでも税金が高いと文句を垂れようものなら、速攻で首を跳ね飛ばされていたんだよ。そう考えると、消費税が10%になることくらい、大したことではないよ」
少年の言葉に、頭を殴りつけられたような衝撃を覚えた。
そうか、大したことではないのか。ご先祖様たちが耐え抜いてきた酷税に比べれば、消費税が10%になることくらい大したことではないんだ!!
そうだ、そうなんだよ!!
居、食、住が満ち足りているこの現代社会に生まれてきた時点で、おいらたちは限りなく幸福なんだよ!!
...。
嫌やあああああああああああああああああ!!
やっぱり消費税10%嫌やああああああああ!!
さて、どうやらいよいよ消費税が10%に増税されることが確実となってきている。
これまで、2度延期された10%への税率アップだが、今度はおそらく本当に増税に踏み切るだろう。
消費税が10%に増税されると、どういうことになるかというと、100円のハイチュウを買うために110円支払われなければなくなる。
その他にも、下記の通り消費をする様々なケースで漏れなく影響が出る。
・1,000円の定食を食う→100円課税。
・20,000円を支払ってミミちゃんに会いに行く→消費税が課税されているのか不明。
・200,000円のパソコンを買う→20,000円課税。
・1,000,000円の車を買う→100,000円課税。
・30,000,000円のマンションを買う→3,000,000円課税。
いかがだろうか?
そう、高額な買い物になればなるほど、消費税の影響が大きくなっていくのだ。
もうね、書いてるだけで普通に凹みますよね。
配当利回り3%の株を保有して、「わーい」と喜んでいる自分がアホらしくなってしまうほどの税率なのだ。
8%でも十分しんどいが、10%となると、やはりインパクトの大きさが違ってくる感じがするね。たったの2%ではあるのだが、二桁になるとやはりしんどい感じがする。
ところで、この消費税だが、もしも10%で増税終了だと考えている方がいるとしたら、その考えは甘いかもしれない。
フランスやドイツなどの先進国の消費税率が20%近いことを考えると、将来的にはもっと税率は上がっていくと考えるのが自然だろう。
だって、取りやすいんだもん消費税。
上げるときは結構な反発があるが、上げてしまえばあとはこれ以上おいしい財源は無いと言っていいだろう。
自給自足の生活をしている人でなければ、大体の人々が毎日買い物をするのが通常だろう。
そのため、どれだけ節税対策をしている金持ちであっても、消費税だけはキチンと納めざるを得ないのだ。
そういう意味では、全国民からまんべんなく徴取出来る公平な税制だと言えるかもしれない。
さきほど、将来的に日本の消費税はさらに税率が上がる可能性があると書いたが、その根拠としては、少子高齢化が原因となり医療費や生活保護費などの財源が不足することがあげられる。
少子高齢化社会というのは、単純に言うと労働者が減っていく社会だ。
これまで日本を支えて下さってきた世代の方が大量に引退され、それに代わる労働者が不足しているため、人手不足問題が深刻となっているが、今後さらにこの状況は悪化していくだろう。
そして、労働者が減ると現役で所得を得ている人の人数が減ってきて、結果的に所得税や住民税の徴取額が減ることになる。
消費税についても同じことが当てはまり、現役世代が減ってしまえば、積極的に消費活動をする人々も減ってしまうので、同じ税率を続けていると財源が目減りしてしまう可能性が非常に高い。
さらに、財源の充て所の一つである医療費であるが、高齢化が加速するのと同時進行でどんどん膨らみ続けている。そして、生活保護等のセイフティーネットに充てる財源についても、所得の無い高齢者が増えれば増えるほど膨らみ続けていく可能性は高いだろう。
医療費なんかは、2025年には対GDPで7%にも達する見込みなので、さらなる財源の確保は急務だと言っていいだろう。
そして、恐らく年月が経過するにつれて、対GDPでの比率は高まっていくに違いないので、再び消費税増税に焦点が当てられる可能性はかなり高いだろう。
なぜかって?
だって、取りやすいんだもん消費税。
それにしても、この日本という国はどんどん住みにくい国になっているような気がする。
特にサラリーマンにとっては、こと経済的な面でいうと最悪レベルに状況は悪化している。
給料からガッチリと年金や所得税、住民税をむしり取られ、さらには消費税で日常的に搾り上げられる。それにプラスして増税の嵐。現在は所得税増の対象は高額所得者に限られているが、そのうち低所得者にもその波は押し寄せてくる可能性はある。
これでは、小学校の大掃除で使い古された雑巾と大差ない扱いだ。
「先生、もうその雑巾使えないよ。だって、ボロボロだもん」
「そんなことないぞ、かぶまくら。こうやって絞って水を出して、そしてまた使うんだよ」
丸太のような腕をした柔道5段の担任教師が、笑顔でそう言いながら雑巾を絞り上げていた場面を思い出すと背筋が凍る。
あの時の先生は日本政府で、泥のような色に変色していた雑巾が我々サラリーマンだと思うと、怖くて夜も眠れなくなってしまう。
この恐ろしい状況に対処するには、方法は一つしかない。
答えは、もっと金を稼ぐだ。
資産運用でも副業でもアルバイトでも、なんでもいいから所得を増やすしかない。一番いいのは何もしなくても金が入ってくる不労所得なのに間違いはないので、株や不動産などの資産を多く持つ必要があるだろう。
そして、さらに言いうと、それらのプロセスを楽しむということが重要だ。
どれだけつまらない仕事上の業務でも、自分なりにその中に楽しみを見つけて取り組んでいかないと、限られた本当の資産=時間を無駄に消費してしまうことになり、人生を生きる意味が失われてしまうのではないかと最近思うのだ。
楽しいときと、つらいとき、どっちが好きですか?
そういうアンケートを街頭で実施すれば、よほどのMでない限りは、楽しいほうがいいと言うだろう。
出来るだけ楽しい時間を、より多く、そして楽しく生きるための金をよりいっぱい稼ぐ。
非常に難しいが、恐らく取り組んでいかないといけないことなんだだろうね。
株で夢をかなえよう
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