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【リストラ対策】富士通のリストラ報道を見て会社に老後を頼るのはもはや無駄だと確信

先日、富士通で大規模なリストラが行われると報道され、かなり話題となっていた。

間接部門の社員5000人をSEや営業職に配置転換するというものだが、総務や経理といった部署の社員が全く畑違いの営業職等に配置転換された場合、ゼロからのスタートとなるで相当にキツイ。

そのため、退職を選択する人間の数もかなり増えるのではないかと予測されていたが、これは何も富士通だけに限った問題ではない。

要するに、もう日本企業にはAI等で代替えのきく余剰部門を抱えている余力はなくなってしまっているのだ。

昔は「社員はみな家族」といった感じだった日本企業も、長期に渡って続いた不況により利益優先のドライな体質に変化してきており、不要な社員や部門は容赦なく切り捨てる時代に突入している。

そのため、以前までのように会社に自分の人生を委ねることは非常に危険なことだと言えるのだ。

しかし、そのことに気が付いている人は少なく、今だに会社が自分の安定した人生を保証してくれるという幻想を抱いている人も多い。

今この記事を読んでいる方で、サラリーマンをやっている方は少しシュミレーションをしてみて欲しいのだが、もしも自分が長年所属している部門から、ある日突然、「全く別の部門に異動せよ」と会社から命令された場合どう思うだろうか?

同じ会社であっても全く別の部門に移動するということは、ハッキリ言って別の会社に移籍するのと同じくらい苦労する場合が多い。

年齢が若ければまだ問題ないが、40代後半や50代になってからそんな命令を受けてしまったら、その先の会社人生は暗いものになってしまう可能性が高いだろう。

年の離れた若手社員に教えを請い、同僚には「仕事が出来ない」などとバカにされ、上司には徹底的に叱られ続ける。

年老いてからの部門間移動は、世間一般で思われている以上にキツイことになるケースが多い。

見方によっては、部門間移動の対象にされた時点でリストラ候補となっていると言っていいだろう。

こういった出来事は、今では日本中の企業で頻繁に起こっているので、他人事だとは思わずに、そうなった時にどう対処するのかシュミレーションをしておく必要があるだろう。

結論とすると、こういった部門間移動の犠牲にならないためには、社内で生かせる何らかの特別な要素を持ち合わせておくか、副業等で別の収入源を確保しておく必要があるのだろう。

「社内で生かせる何らかの特別な要素」とは、資格であったり人脈であったり、その会社で必要とされていて、尚且つ希少性のあるものを意味する。

そういった要素があれば、そもそも部門間移動の対象となりにくいので、結果として自分の身を守ることが出来る可能性が高い。

また、副業等である程度の収入源を確保しておけば、部門間移動を命じられた際に余裕を持って転職活動を始めることが出来る。

こういった対策を事前に講じておくことで、企業側から発せられる理不尽な命令に対して対応出来る力を身に付けることが出来るのだ。

しかし、こういった対策を講じようと考える人は意外なほど少なく、大体の人は会社人生を無事に全うすることだけを考えながら毎日を過ごしている。

おいらも以前まではそうだったが、最近の社会情勢や自分が所属している組織、そして様々な人を介して得られる情報から、個人ではあっても「経済的に生かせる自分特有の何か」を身に付けていないと、これからの時代を生きていくのはかなり厳しいのではないかと考えるようになった。

ここで少しイメージして欲しいのだが、ある日突然今ある収入源が途絶えてしまったら、あなたはどれくらいの期間生きていけるだろうか?

もしも3ヶ月も生きてはいけないという場合は、会社から理不尽な命令を受けたとしてもすぐに転職等の行動を取ることは難しいだろう。

なぜなら、直近の生活が破たんしてしまうという恐怖が先行してしまい、今の安定を確保するために「今のままの会社で理不尽に耐える」という安易な選択肢を選ぶ可能性が高いからだ。

人間は恐怖に弱い生き物で、「生活が破たんしてしまう」という具体的にイメージ出来る恐怖を感じる状態が行動に制限をかけてしまうのだ。

なので、会社側からの理不尽な命令により「転職」という選択肢を選ぶ場合に備えて、最低限3ヶ月分くらいの生活費は確保しておいた方がいいだろう。

1~2か月分だとすぐに金が底を尽きてしまう可能性が高いが、3か月分あれば余裕をもって行動をすることが出来るからね。

最近では、30~40代でも貯金がゼロという方が全体の20%程度だったという調査結果も出ているようだが、ハッキリ言って貯金は絶対にしておいた方がいい。

別に使い切れないほど貯金をする必要はないが、理想を言えば1年間分くらいの生活費は貯金して持っておくべきだと思う。

そして、「現金」と「現金以外のリスク資産」とは分けて考えておいた方がいいだろう。

「現金以外のリスク資産」の場合、評価額がその時々の時価となるので、安定した収入源を確保出来ている状態では多少の変動は気にならないかもしれないが、その前提が崩れそうになった時には評価額の変動が心理面に悪影響を与える可能性が高い。

「ああ...今日で資産価値が〇〇万円減ってしまった。これで今ある収入がなくなってしまったら、僕は生きていけるのだろうか?」

こんな感じで不安になり、結局は身動きが取れなくなってしまう可能性がある。

一方で、「現金」の場合は資産価値が固定されているので、そういった心理面での悪作用が起きる可能性は高い。

実際は、為替の変動等によって現金の価値も日々変動はしているのだが、そんなことを考えながら生きている人はかなりの少数派なので、ほとんどの人にとっては「現金」の資産価値は固定されていると言っていいだろう。

まあ、こんな感じでサラリーマンではあっても、最近では様々なリスクが周辺に存在しており、「会社が一生面倒を見てくれる」という時代は完全に終了していると言っていいだろう。

なので、あらゆる局面に備えて準備はしておいた方がいいのだが、実際に行動に移す人というのはかなり少ない。

「自分は大丈夫さ」

そう考えてはいても、今の世の中は誰しもが突然に悲劇的な状況に追い込まれてしまう可能性のある時代だ。

なので、事前にしっかりと準備をしておく必要がある。

「準備」とは、シンプルにお金に関する問題を解決しておくということだ。

貯金をする、投資をする、副業をする、などで自身が保有する資産を最大化しておくことで、いざという時のお金の不安を解消しておく。

普段から地道にそういった努力をしておけば、いざという時に身動きがとりやすく、結果として自分で自分の人生の方向性をコントロール出来る可能性が高い。

人生における問題のほとんどは「お金」に紐づいているケースが多いので、多少の労力をかけたとしても、「お金」の問題を解決しておく努力はしておいた方がいいんだろうね。

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