リストラ、という言葉を聞くと、大体のサラリーマンは「ひいいい!!」と情けない悲鳴を上げるものだが、それもそのはずで、リストラをされるとサラリーマンはお金を稼げなくなる。
というのも、サラリーマンという種族は会社という大木にしがみついてチューチューと樹木から蜜を吸う昆虫のようなもので、その樹木から落ちてしまうと一瞬で飢えてしまうからだ。
「そんなことはない、私は他の会社に言っても生きていける!!」
そう自信満々で言ったそこのサラリーマンのあなた!!
実際のところは、大体のリーマンは代替えの効く部品のようなものなので、リストラされた後にハローワークに行けば、自分が単なる錆びた歯車だった、ということに気が付くだろう。
偉そうに言っているが自分自身もそうで、一応今は回転している歯車ではあるが、会社という装置から取り外された瞬間に油が錆びて動かない歯車になってしまうだろう。
そう、サラリーマンとは悲しいことにその大多数は使い捨ての部品のようなものなのだ。
そんなサラリーマンが、会社からリストラを告げられた場合、もしも貯金が無ければ一体どうなってしまうのだろうか?
これは多くのサラリーマンが何故か勘違いしているのだが、基本的にサラリーマンは会社に行っているから定期的にお給料を得られる。
そのため、会社をリストラされるとお金を定期的にもらえなくなる。
もう一度言います。
会社をリストラされると、サラリーマンはお金を定期的にもらえなくなります。
そのため、会社をリストラされた後は失業保険を当てにするわけだが、それも貰える額に上限がある。
失業保険の場合は、最高でも日額8370円で、しかも給付期間にも限度が設けられてある。
そのため、例えば失業保険で給付される月額を支出が上回っていたとしたらあっという間にキャッシュアウトしてしまう可能性がある。
一例を挙げてみると、月々の返済15万円のローンを組んでいて生活費が15万円かかります、というサラリーマンが貰える失業保険が20万円だったとしたら、月10万円の赤字が出る計算になる。
この状態が続くと半年で60万円の赤字が出ることになる。
これくらいならまだ何とかなるかもしれないが、車のローン、教育費などなど、多くの支出を抱えているサラリーマンの場合、ある程度の貯金がなければリストラされて高速で自己破産状態になってしまう可能性がある。
「そんなことないやい!!」
そう言うあなたは、今手元にある貯金で何か月くらい生活が出来るか、ちょっと計算をしてみよう。
投資の世界では、株式市場の暴落の際などによく「キャッシュ・イズ・キング」という言葉がクローズアップされる。
しかし、実際のところ資産運用においては「キャッシュ・イズ・クソ」が正解で、現金を保管しておいたところでお金が増えることはほとんどない。
一方で、サラリーマンがリストラされたりした場合などは「キャッシュ・イズ・キング」という言葉の重みを知ることになる。
というのも、リストラされて例えば月々10万円の赤字を垂れ流すしかない状態になってしまい、仕事も見つからない場合、貯金がなければ消費者金融などの餌食となり、自己破産するまで本当に金利の奴隷となってしまう可能性がある。
まさにそれは「地獄」そのもので、本当に離婚や生活破綻の危機にその人はさらされることになる。
今は他人事と思っているあなたも、リアルにその状態をVRで見せられたりしたら、たぶんウンコをちびるくらい怖くなるだろう。
しかし、貯金が500万円あったとしたら、月10万円の赤字を垂れ流していたとしても、気分はかなり楽だろう。
最近はここ日本でもリストラが横行しており、誰しもが安心できるような状態ではない。
なので、そういった場合に備えて有事用の貯金を貯めておくのは悪い選択ではない。
資産運用も重要なのだが、いざと言う時に半年分くらいの生活費を準備しておくことで、より攻めの運用をすることも気分的に楽だからね。
「キャッシュ・イズ・キング」、この言葉はキャッシュが実用化される局面でこそクローズアップされるべきだろう。
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