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【高級サバ缶】1缶1000円オーバーの超高級サバ缶を買ってみた

サバ缶が各地のスーパーから姿を消しているという記事を以前書いたが、最近もサバ缶は品薄傾向が強く、「お一人様1缶まで」という購入制限をかけている店舗まである。

サバ缶ブームに火が付いたのは、サバ缶が体にいいとテレビ番組で紹介されたからで、それに影響された庶民たちが血眼でサバ缶を買い漁りはじめたのだ。

その結果、以前までは庶民の食卓の定番品だったサバ缶が、スーパーの棚から姿を消すという以上事態に陥ってしまった。

しかし、よくよく棚を見てみると、1缶100円の安いサバ缶は売り切れているが、高いサバ缶は売れ残っていることが多い。

1缶300円くらいのオリーブオイルにつけているサバ缶とか、産地にこだわったサバ缶とか、最近はサバ缶ブームに乗っかって様々なサバ缶が登場しているが、庶民たちが求めているのは昔ながらの安いサバ缶のようだ。

最近は様々な商品が高級品か低価格商品かに二極化する傾向があり、そういった傾向がサバ缶にまで及んできたようだ。

「プレミアム」という言葉がつくと、そこまで値段が高くなくても高級品のように感じるもので、最近は何でもかんでも「プレミアム」という言葉をつける傾向が強いように思う。

「プレミアム」という言葉をつけてヒットした商品の走りは、恐らくサントリーが販売しているプレミアムモルツだと思うのだが、出た当初の売れ行きは半端なかった。

それにあやかって、似たような商品が次々と登場したが、やはり今でもプレミアムビールの代表格は昔と変わらずプレミアムモルツだ。

プレミアムモルツは、「プレミアム」という言葉がつくだけあって、確かに他のビールとは味が違う。

「もしかして、サバ缶もプレミアムであれば味が違うのかな?」

そう思っていたところ、とある場所で信じられないくらいの価格設定のサバ缶を発見してしまった。

なんと、1000円オーバーのサバ缶だ。それも、1ダースではなく1缶で1000円だ。

あり得なさすぎるだろ笑。

そう思ったのだが、一体どんな味がするのか...と思って、ネタとして買ってみた。

日本近海で捕れた厳選された大型のサバの中でも特に高品質なものを使っているらしいが...、確かにサバ缶としてのオーラが他の商品とは全然違う。

食った人の感想を聞いてみたが、「本当に他のサバ缶とは油が全く違う」、との感想だった。

そら、1000円もしたら違うでしょうに...と思ったのだが、一体どんな味がするのだろうか?

気になって仕方がなかったので、あり得ない価格のサバ缶を実際に買ってみた次第だ。

ところで、目の前に今そのサバ缶があるのだが、まだ開けれていない。

外食が続いているからというのもあるが、さすがに1000円もするサバ缶を開けるのは躊躇してしまう笑。

これで味が他のサバ缶と一緒だったら、完全にプレミアムなサバ缶ではなく、ただの高いサバ缶なのだが、まあ、多分旨いのだろうと思う。

おいらの場合はネタとして買ってみただけだが、最近は高いものに金を支払う人も多いので、多分、日常的にこういったあり得ない価格のサバ缶を食いまくっているセレブもいるのではないだろうか。

ここ日本においても貧富の差が広がっているというが、それとは関係なく、人々の間に「特別なものであれば、高級なものに金を払う」という価値観が根付いてきているように思う。

ワイン、ビール、チーズ、生ハム、カップラーメン、サバ缶、ポテトチップスなどなど、ひと昔前はスーパーに並んでいると違和感を感じた高級商品が、最近は成城石井でなくても置かれていることが多い。

それに、BMWやアウディなんかの高級外車も、結構売れているらしい。

その反面、前述したように低価格帯の商品、例えば第3のビール等も売れている。

売れていないのは、中価格帯に位置する中途半端な商品で、そういった商品はあまり消費者から歓迎されていないらしい。

これは、ここ日本で所得の中間層が少なくなり、貧困層と富裕層に二極化していることを示唆しているのだろうか?

まあ、こういった消費傾向の変化が日本における中間層の減少を表しているのかはは不明だが、「中間層」という所得層が減少しているのは間違いないだろう。

日本の実質賃金はバブル崩壊後からずっと低迷し続けているらしいが、最近は20代の若い人でもうまく立ち回って億を超える資産を築いている方もいる。

そして、そういった方たちは、ほぼ例外なくサラリーマンではなかったり、サラリーマンだけの給与に頼らず資産運用等に取り組んでいるケースが多い。

昔の日本に中間層が多かったのは、マンパワーで同一の業務をする人たちが大量に必要だったからで、そういった人たちに会社の収益が平等に分配されていたからだ。

株式会社というのは、資本主義の根底をなしているシステムなので、社会全体で生み出された利益が、多くの人々に平等に分配され、結果として中間層が多くなっていたのだ。

しかし、「大量生産・大量消費」的な消費傾向が弱まってくると、社会全体で中間層を多く養う必要はなくなってくるので、結果的に中間層が減ってしまう。

そして、その後には富裕層と低所得者層という二つの層が増え続けることなる。

富裕層には健康等に気を遣う人が多く、食品等にこだわりがある人も多いので、1缶1000円のサバ缶でも買うんだろうね。

さすがに日常的にサバ缶に1000円を出す人は、あんまりいないんだろうが、こういった異常な価格設定の商品が増える背景には、そういった社会的な所得構造の変化があるのかな?と思った。

知らんけど。

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