最近、学生ローンやカードローン、それから消費者金融などで借金を重ねる人の数が増えているという。
その背景には、伸び悩む賃金や、労働者に富が給与として分配されないという日本社会の構造などなど、様々な問題が潜んでいる。
特に、最近は親からの仕送りに頼ることが出来ず、やむを得ず学生ローン等でお金を調達するしかない学生も増えているという。
少し以前までであれば、親世代が裕福で仕送りをしてもらえるという学生が多かったが、日本の賃金水準が下がり続けていることからも分かる通り、子供に仕送りしてやれるほど余裕のある家庭というのは非常に少なくなってきている。
そのため、学生であってもアルバイトで学費をかせいだり、それでも足りない額については学生ローンなどの借金を利用しなければいけないというケースも多い。
こういった学費や生活費のための借金は、はっきり言ってそれをしないと生活が破綻してしまう可能性もあるので、せざるを得ないというケースが多い。
一方で、娯楽のためにカードローンや消費者金融等でお金を借りる層も多い。
その層に入ってしまった場合、多くの場合は遠からず自己破産という悲惨な結末を迎えることになる可能性がある。
そのため、出来る限りそういった借金は避ける必要がある。
学生ローンやカードローンなど、ローンという言葉がつけばどこかライトな感じがするものだが、借りる際にはそれは純然たる借金だということを認識しておく必要がある。
そして、借金というのは、元本の返済にプラスして金利というものがプラスされるのだが学生ローンやカードローンなどの場合、そのライトな響きとは裏腹にとんでもない高金利が設定されているケースも多い。
例えば、年利10%というケースもざらにあるのだが、毎年年利10%でファンドを運用するのは投資のプロであっても相当困難であることを考えると、こういったローンの利息がいかに高水準かがよくわかる。
そのため、ローンでお金を借りまくった結果、最終的には利息の支払いで精一杯になってしまうというケースもある。
そうなってしまうと、遊具の中で永久に走り続けるネズミと一緒で利息を返すためだけに走り続ける人生を送る羽目になってしまうことさえある。
そうならないためには、一体どうしたらいいのか?
返せるあてがないのに借金をし続けるという行為は、もはや自主的に自分を自己破産に追いやっているのと同じだと考えていい。
つまり、返済計画を立てて借金をしていないと、最終的に経済状況が破綻してしまう可能性が高い。
なので、どうしても必要性があって借金をする場合は、元本と利息を合わせてどのように返済していくのかを事前にシュミレーションしておく必要がある。
よく、月々の返済額を少なくすれば楽になっていいと考える人は多いが、それは実は場合によっては間違った答えで、実際は先に多めに返済した方が利息の支払いが少なくなるので、経済的にはそちらを選択する方が合理的なのだ。
しかし、そういったことすらシュミレーションせずにお金を借りてしまう人も結構いて、生血を吸われるようにして利息を支払い続ける羽目になるケースもある。
投資の世界でよく言われるように、複利というのは我々の資産を増幅させる短絵の最強のマジックだ。
そして、借金の利息というのは、いわば逆複利なので、下手に付き合うと借金の返済負担がメチャクチャ増幅してしまう。
そのため、利息と元本を合わせた総返済金額を事前にシュミレーションしたうえで、借金をしていかないと、最終的には悲惨なことになってしまう可能性がある。
お金を借りる場合、どうしようもなくて借りざるを得ないケースもあるが、数字は全く感情を持たず、借りれば必ず利子の返済を迫られるので、事前のシュミレーションは出来るだけ行うようにするのが賢明だろう。
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