僕には誰にも言えない秘密がある。
実は、ウサギが死ぬほど怖いのだ。なぜかというと、昔小学校の飼育小屋で買っていたウサギの「ミミ」に噛まれたことがあるからだ。
ミミはウサギにしてはとてつもなく気が荒く、同じく飼育小屋で飼っていたニワトリのチャボとよく喧嘩をしていた。
ふつう、ニワトリとウサギではニワトリの方が遥かに狂暴なのだが、ミミの狂暴さは尋常ではなく、信じられないかもしれないが、ニワトリのチャボを頭突きで2mくらい吹っ飛ばして重傷を負わせることも度々だった。
そんなミミに餌のペレットをあげるときはいつも命がけだった。手に餌を持っていると、狂暴なミミが手に食らいこうとしてくるからだ。
ある日、僕は油断していて、手でペレットを餌の容器に移す際、少し手を引くのが遅れた。
「うぎゃああああああああああああ!!」
思いっきりミミが僕の手に噛みつき、辺りは血の海と化した。
そんな僕を冷徹な目で見つめながら、ミミはゆっくりと餌のペレットを頬張っていた。
「ウサギこっちくるなああ!!ウサギこっちくるなあああ!!」
はっと起きると、時刻は午前4時だった。どうやら、またミミの夢でうなされていたらしい。
手のひらを見てみると、あの時ミミに噛まれた傷が薄っすらと残っており、それを見て飼育小屋が血の海と化したあの悪夢のような出来事が、またいつものように鮮明に僕の頭の中に広がっていく。それはまるで、キツツキが何度も穴を開けるために口ばしを木に刻み付ける時に木が感じる痛みのように。
「ああ...ミミ...もう僕を逃がしておくれ」
震える手でスマホを握り、何とかミミの幻影から逃れようとする。だけど、逃げることなんて出来ない。それはまるで、夢遊病患者が同じ病棟をグルグルと徘徊するときの果てしなさと同じように。
すがるような思いで、「深田恭子」と検索をして、心を落ち着かせようとする。
大丈夫だ、美しい恭子の画像を見れば、ミミの幻影は消えてなくなるはずだ。それはまるで、夜の森に迷い込んだ猫が月の光でようやく出口を見つけたときのように。
「...!?」
深田恭子のインスタグラムを開いた瞬間、一瞬、僕は目を疑った。
なんと、僕の大好きな深田恭子がウサギ耳の帽子をかぶって笑っている動画がアップされていたのだ。
その瞬間、僕の中で疼いていた禍々しいミミへの憎しみは消え、柔らかな光のようなものが体中を包んだ。
むしろ、あれほど憎んでいたミミが、とても愛おしい存在に思えてきて、心の中に温かな波紋のような静寂が広まっていった。
ーありがとう、恭子。君のおかげで、ようやくミミを許すことが出来たよー
深い感謝の気持ちが心の底から湧き上がってきて、僕はもうずいぶんと長い間忘れていた涙を流していた。
<小説・飼育小屋のにおいが臭すぎるより>
さて、おいらの思い出話はどうでもいいとして、おいらの大好きな深田恭子がウサギ耳の帽子を被った画像をインスタグラムにアップしただけで話題沸騰となっている。
もうね、見た瞬間に心が癒されたよ...。
「ああ、生きででよがっだああ」
思わず、すすり泣きしながらそう呟いてしまうくらい癒される動画なのだが、その時にふとこう思ってしまった。
ー深田恭子って、一体いくら稼いでいるのだろうか?ー
もしも年収が100万円くらいなんだったら、おいらが一生面倒を見てやってもいい。
有名な芸能人とはいえ、実際はプロダクションに勤めているので、そこまで年収は多く貰っていないかもしれない。
そう思って色々と調べてみた。
ー恭子、恭子を助けたいー
その一心だった。僕をミミの悪夢から救ってくれた恭子がもしも金銭的に困っているのなら、三機サービスもアップルもIBMもチャイナモバイルもペプシコも参天製薬も、全て売り払って現金化して恭子の事務所に送金しないといけない。
そして、調べてみたところ、恭子の年収は推定1億2500万円だったので、全く助ける必要はないことが判明した。
おわり
...。
だとクソ記事すぎるので、なぜ恭子の年収がここまで高いのかを考えてみようか。
例えば、おいらのような普通のサラリーマンの場合は、一部の超一流企業の役員になるか、外資系企業で優秀な成績を収めない限り、年収1億円を超えることは絶対に不可能だ。
なぜかというと、普通の従業員たちというのは会社にとって完全にコモディティ(=代わりが無限にいる)なので、給与を上げる必要性は高くないからだ。
そのため、そういったコモディティ従業員たちがいくら一所懸命働いて大きな成果を上げたとしても、給与を大きく上げることはほとんどない。
一方で、深田恭子の場合は、その存在自体が完全なオンリーワンなので活躍すればするほどその価値がどんどん上がっていく。
そのため、CMなどで実績を積み重ねていくたびに、どんどん支払われる報酬は上がっていくのだ。
「恭子いいなあ...」
そう思ったのだが、指を加えて恭子を羨ましがっているようではいけない。
現在はネット社会が物凄い勢いで拡張しているので、誰でも頑張れば恭子のようなオンリーワンになれる可能性がある。
ユーチューバーの中には、恭子を余裕で超える年収を稼いでいる素人もいるのがそのいい証拠だろう。
要するに、アイデアと工夫があればニッチな世界でも相当な金を稼げる可能性のある世の中になってきているのだ。
なので、おいらのように、昼は上司にパワハラを受け、夜はミミの幻影に怯えているサラリーマンも少しづつでいいから、ブログでもツイッターでもインスタでもやって情報発信はしておいた方がいいのだ。
そうしている内に、意外なところで自分の才能が見つかって、それが多額の報酬に変わる可能性もゼロではないからね。
ただ、ウサギ耳の動画をアップするのは恭子の専売特許なのでやめておいた方がいい。あれは、恭子がやるからいいんだ。謎のブスアイドルやオッサンが侵していい領域ではない。
絶対真似しちゃだめだよ?めえええ!!!
それにしても、やはり恭子のうさぎ耳姿は癒される...。
株で夢をかなえよう
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