Categories: 雑記

【米国株ブログ村】僕とカカオ君の30日戦争

僕とカカオ君の30日戦争

「ずいぶんと、辺ぴなところへ来たもんだな...」

仕事でかなり遠くに行く羽目になり、用事を済ませてコンビニに立ち寄った時のことだった。

急に甘い物が食べたくなり、久しぶりにチョコレートを買った。

その商品は、ストレス緩和作用があるGABAという物質が含有された、いかにも日本らしいチョコレートだった。

一粒口に含んでかみ砕くと、ミルクっぽい甘味と共に、微かにチョコレートの原材料であるカカオのビターな苦味を感じた。

「そういえば、チョコレートってこんな味だったけ...」

2粒ほど食べたところで、突然、あの激しい戦いの日々が脳裏に蘇ってきた。

暗い駅のホーム。

スマホの画面。

チョコレートブログの更新。

それらの情景がコントラストとなって頭の中に広がり、急に喉の奥にひどい渇きを覚えた。

「早く、早くブログを更新しなければ...彼が、また、ブログを更新してしまう」

ーカカオ君を超えろー

それが、僕に与えられた30日間のミッションだった。

画面の向こうのブロガーたち

「今日もみなさん、ブログを更新されているな...」

そのころ、ひどく仕事が忙しくて、仕事が終わった後にスマホでブルームバーグやロイターの記事を見た後に、米国株ブログ村の記事を見るのだけが唯一の娯楽となっていた。

あとは、ビールでも飲んで眠るだけの毎日だった。

それまでは、あまり頻繁に米国株ブログ村にログインすることはなかったが、その頃はかなり疲れていたからだろうか、眠る前に米国株ブログ村の記事を見ては、「この人たちも米国株に投資をしているのか...」と、何となく親近感を覚えてから眠りにつくことが多かった。

「こんな日々が連続して過ぎていって、気がつけばいつの間にか60歳くらいになっているのかもしれない」

眠る前に軽く感じるそんな恐怖を、ブロガーたちが記事に散りばめる、「配当利回り5%」、「グッドラック」、「くそがああああ」、という俗世的な言葉が和らげてくれた。

「ブログを書く」という行為は、結構孤独な作業で、しかも時間もかかる。

最近では、ツイッター等で手軽に情報発信が出来るにも関わらず、わざわざ時間をかけてブログを書くだけでも手間なのに、相当マイナーな米国株の情報を発信しているブログが集合している米国株ブログ村は、ネット空間の中でもかなり異端な場所だ。

そんな異端スペースで、何故か自分のブログのランキングが上位に食い込むようになっていた。

それは恐らく、米国株ブログ村の入れ替わりが激しく、自分のブログがいつの間にか古参になってきたからだろうと思っていた。

面白いブログを作ってはすぐに消えていく人も多い中で、毎日のようにブログを更新するブロガーたちはかなり特異な存在だ。

そんな特異な人たちが書き続けるブログの中に、

「本当に中身の人は仕事をしているのか?」

と疑いたくなるほど、凄まじい投稿頻度で記事をクラスター爆弾のように投下しているブログがあった。

「本当に中身は一人なのか?」

そう疑ったこともあったが、文体やブログの構成を見る限り、恐らく中身は一人だ。

ーいったい、中身は何者なんだ?ー

それが、僕がカカオ君に興味を持ったきっかけだった。

カカオ君に挑んでみる

そのころ、「チョコの株式投資Diary」というブログが米国株ブログ村で絶対王者として圧倒的な存在感を放っていた。

チョコの株式投資Diaryでは、毎日、毎日、3~4記事が投稿されていた。

読者たちは、ポップで可愛らしいアイコンのキャラクターからは想像できないほど毒とユーモアが含まれた記事に夢中となり、カカオ君のブログは圧倒的な王者としてランキングトップに君臨していた。

ある休日の日に、1日暇だったので、試しに自分も記事を連続して投下してみようと思った。

「これくらい書けばカカオ君に勝てるだろう」

その日は、久しぶりに本気で記事を書きまくり、1日で確か4記事程度を投下してみた。

「!?」

しかし、ブログ村の新着記事を見ていると、何とカカオ君も4記事を投稿していた。

「この野郎...」

それを見た瞬間、本気でブログを更新し続けたらカカオ君に勝てるのだろうか?という疑問が頭の中に浮かんできた。

カカオ君のブログ「チョコの株式投資Diary」のPV数はその頃で100万を余裕で超えていたので、PV数で勝つのは不可能だ。

ただ、ブログ村のランキングであれば、もしかしたら...と思った。

ブログ村のランキングは1日ごとのINポイントの数によって変動するので、読者の支持を受ける記事を連続して書くことが出来れば、チャンスがゼロではないからだ。

その日から、画面の向こうの会ったことも無いブロガーに挑む日々が始まった。

自身に定めた期間は30日。

そう、僕は30日間でチョコレート王国を制圧しようと決意したのだ。

降り注ぐ記事の雨

「ま、また書いてる...」

「どうしたんだ、かぶまくら?」

飲みの席でカカオ君のブログを確認し、ついそんな声を上げてしまった自分を、上司が不思議そうな目で見ていた。

「すいません、今日は少し早めに帰らないといけないので」

そう断りを入れて、会社の飲みを早く切り上げると、僕は駅に向かって猛ダッシュしていた。

「不要な飲み会に参加する必要はありません」

チョコの株式投資Diaryに書かれていた貴重な教えが、頭の中でグルグルと回っていた。

ー早く、早く家に帰ってブログを更新しないとー

毎日ブログを更新しまくっていたおかげで、その頃にはようやくカカオ君のブログの背中が微かに見えてきていたのだが、気を抜くとすぐにその背中は遠ざかっていった。

「ま、また書いとるがな!!」

暗い駅のホームでスマホを確認すると、さらに追加で記事が投稿されていた。

「凄い奴だ」

久しぶりに、本気でそう思った。仕事をしながらこれだけの記事数を投下出来るなんて、生半可な根性の人間には絶対不可能な芸当だ。

というのも、ブログを書くには「ネタを考える→記事構成を考える→書く」という作業が必要で、それらの作業をこなすにはそれなりに時間がかかるからだ。

ー早く、早く書かないとまた引き離されるー

家につき、ノートPCを開いてすぐに作業に取り掛かろうとしたときだった。

「ひあああああ、またああああああああああ!!」

その日4つ目の記事が、また「チョコの株式投資Diary」に投下されていた。

棚からぼた餅で米国株ブログ村を制圧

僕がカカオ君、というかチョコさんに挑むためにブログを更新し続けて、ちょうど1月が経過しようとしていた時のことだった。

なぜか、チョコさんのランキングが徐々に下がり始めた。理由は不明だが、どうやらブログ村のボタンを一部外したのが原因だったようだ。

「こ、これは...」

僕は、勝ち方にはこだわらない外道なので、ここで手を緩めてはいけないと思った。

ブログを更新する度に僕のランキングは徐々に上がっていき、何と超古参ブロガーのパオ象さんを瞬間的に抜き去っていた。

「...いける」

そう思った時だった。

能面のブロガーが乱入してきて高速で1位に君臨してしまった。

そして、チョコさんのブログのランキングが下がり続け、ついに僕のブログがチョコさんのブログを抜き去った。

ただ、能面君(霧末)もその頃の米国株ブログ村では相当な人気を誇っていて、一時期はチョコさんを抜いていたので、さすがにこれ以上はキツイかと思った。

「まあ、この辺でええやろ」

ラッキーとはいえ、チョコさんのブログを抜くことが出来たので、僕は満足していた。

そう思っていた時のことだった。

突然、理由は不明だが能面君のブログのポイント数が下がり始め、いつの間にか僕のブログが米国株ブログ村の頂点に君臨していた。

「こ、これは...」

ついに、「米国株を枕に夢を見る」が米国株ブログ村を制圧した瞬間だった。

その瞬間、安堵したからなのか、特大のウ〇コを王の台座に漏らしてしまった。

米国株ブログ村という異端の地を訪れる人たちへ

さて、こんな感じで勝手にチョコさんのブログに挑んでいた時の記事を書いてみたが、米国株ブログ村に訪れる人たちに少しお伝えしておきたいことがある。

それは、米国株ブログ村に登録されているブログは、ランキングに限らず面白いものが多いということだ。

僕も、米国株ブログ村に登録した最初の頃は結構色々なブログを見ていたが、どのブログも個性があり、書いている人のバックボーンや経験、そして置かれている環境が色濃く反映されている。

たぱぞうさん、バフェット太郎さん、チョコさん、それからGE坊やさんといった有名なブロガーはもちろんだが、ランキングに関係なくレベルの高い記事を書いていたり、面白い記事を書いているブロガーもいる。

なので、時間がある方や暇な方は、米国株ブログ村という異端の地を訪れたのであれば、ランキングにこだわらず自分が好きなブログを探してみるのも悪くはないだろう。

株で夢をかなえよう

※チョコレート好きは下記のボタンを猛プッシュして欲しい!!また、GABA入りチョコレートを食べたことがある人も猛プッシュを頼む!!それ以外の方は、押さなくてもいい。

にほんブログ村

サラリーマン投資家ランキング

かぶまくら