「先輩...ちょっといいですか」
入社3年目の可愛い後輩B君が目を潤ませながら私に声をかけてきたので、まさか私にア〇ルを奪って欲しいという相談かと思って一瞬焦ったのだが、実際のところ彼はもっと別の問題で悩んでいて、それで私に相談をしてきたのだった。
「どうした?」
「実は...最近アパートの2階に気ちがいが引っ越してきて参ってるんです」
どうやら、彼は最近引っ越してきたアパートの2階の住人に対して悩みを抱えているようだった。
というのも、2階の隣人は何かトレーニングでもしているのか、常にドンドンと足音が絶えず、しまいにはサンドバックでも殴っているかのような衝撃音が聞こえてくるらしいのだ。
「それは大変だな...」
そのせいでアパートにいる時に気が休まらず、とにかく参っているという。
「そうか...それはしんどいな」
私は、B君のその話を聞いて心から共感した。
というのも、私も昔アパートの2階の住人と戦争状態となり、木刀で天井に穴を開けてしまったことがあるからだ。
それに、かなり年上の私に相談を持ち掛けてくるなど余程のことだと思ったからだ。
「もう、うるさくて寝れないんです...」
睡眠にまで影響が出ているとは相当に参っているらしい。
私は、彼の話を聞きじっくりとアドバイスをした。
さて、ここでまず最大の悪手(好手になる可能性もあるがリスクが高い)を説明しよう。
それはズバリ、直接攻撃をすることだ。
実例を挙げると、さっき書いた通り若き日の私が頭上の住人の騒音にブチ切れて天井を木刀でどつきまわした結果、天井に穴は開くわ、住人が反撃してくるわで凄まじいことになってしまった。
結果的にいつの間にか上の階の住人はいなくなっていたが、頭のおかしい奴だったら襲い掛かってきていた可能性もあったので、やはりこれはいい手とは言えないだろう。
なので、B君にはまずは不動産管理会社に連絡をして注意喚起してもらうように依頼することをアドバイスした。
不動産管理会社は大体の場合ほとんど役には立たないが、まずは第三者から通知してもらうのが一番だろう。
これをやると、住人に騒音のアンケートを取ってくれたり、場合によっては相手に直接注意してくれたりする。
まあ、それで騒音が収まるのであれば相手はお上品な人間だが、それで収まらない場合には最悪は警察に通報するという方法もある。
さて、それでも騒音が収まらない場合は「その場から去る」というのも選択肢の一つだ。
というのも、そこに居て粘っていても大体の場合はストレスを抱えてしまうだけだし、最近の世相的にそいつが危険な人間だった場合はマジで危害を加えてくる可能性もある。
なので、「もうこれはアカンな」と思ったらお金はかかるが退去するというのも本当に重要な選択肢の一つなのだ。
確かに引っ越しはお金もかかるのだが、衣食住というように、住む場所は人間が快適な生活を送る基盤なので、決してそれは悪いことではない。
むしろ、訳の分からない株に投資をするよりも人生の快適度を上げるためにはよほどよい投資だと言っていい。
なので、「これはもう無理だ」と思ったらさっさと見切りをつけて引っ越しなさい、というアドバイスをB君には最後にした。
メチャクチャありきたりなアドバイスなのだが、実際に昔当事者になったことがある身からすると、これはかなり有効なアドバイスだと思っている。
というのも、人間の行動というのは外部からの注意等で中々変えられるものではないので、だったら得体の知れない誰かを変えるよりも、さっさと自分が行動して環境を変えるのが確実だからだ。
さっきも言ったが、そこにお金をかけるのはもはや投資だ。
「じゃあ、とりあえずは管理会社に言ってみます」
B君からの続報があれば、気が向いたら書こうと思う。
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