「はああ、いったいどうしたらいいんだ...」
某ネット証券の画面を見ながら、A君は深いため息をついていた。
というのもだ、米国株市場が金利の上昇により爆下がりしており、せっかくコツコツと積み立てていた投資信託の価格が爆下げしていたからだ。
A君が投資をしている投資信託は、S&P500や全世界の株式に連動する、いわゆるインデックスファンドというものだ。
一般的にインデックスファンドは最も効率的に資産を増やせる投資先として投資のプロたちにも認知されている投資先だ。
ということは、A君は最も手堅い投資先に投資をしていると言ってもいい。
それにも関わらず、A君は株価の暴落により日々減っていく資産に不安を覚えている。
「もう解約しちゃおうかな」
安物のストロング缶チューハイを煽りながら、青白いPCの画面を見ているとそんな考えがA君の頭の中に浮かんでくる。
「だめだ!!」
しかし、残っている理性が何とかA君にブレーキをかける。
インデックスファンドの積立投資はみなさんご存じのように、コツコツと続けていくことでその真価を発揮する。
なので、途中で狼狽して売ってしまっては全く意味がなくなってしまうのだ。
「ふわああああああああああああ!!」
今日こそ株価は上がっているさ。
そう考えて画面を見た瞬間、A君は大声を上げて叫んだ。
というのも、予測に反して株価が大暴落していたからだ。
「だからって積立投資をコツコツやっているインデックスファンドを解約するなんてあり得ないよ」
そう思う方も多いかもしれないが、実際に株価が大暴落している画面ではどうだろうか?
同じように、A君と同じレベルの悲鳴を上げている人も多いのではないだろうか?
かくいう私もA君と同じか、それ以上の悲鳴を上げていることもある。
というのもだ、人間という生き物は自分が想定している以上の損害を被ると超絶パニック状態になってしまう生き物だからだ。
そのため、「どれくらいまで株価が下がるのか?」という設定を出来る限り大きくとっておき、あらかじめ自分自身のリスク許容度を上げておく必要があるのだ。
その作業を怠っていると、最悪の場合超絶パニック状態になり、自分の大切な大切な資産を失うことになってしまう可能性すらあるのだ。
さて、その後A君はどうなってしまっただろうか?
「うひああああああああああ!!」
関心なことに、まだ投資信託を売らずに歯を食いしばっていた。
しかし、A君はとある時に気がついた。
「そもそも俺、何のために積立投資をしてたんだっけ?」
そう考えたとき、そもそも自分は老後の資金不足を補うために投資をしていたことにA君は気が付いた。
であれば、焦って積立投資をやめてパニック状態で投資信託を解約することもない。
そのことに気が付いた時から、株価が暴落していてもA君は努めて冷静になるようにすることにした。
そして、指数の下げは目にしてしまっても、自分の証券口座を見ることはやめた。
その結果、A君はやがて歯を食いしばることもなくなり、株価すら見ないようになくなり、将来の老後資産のためにコツコツと積み立て投資を続けるようになっていった。
このように、積立投資をやめたくなってしまった場合は、「そもそも何のために投資をしているのか?」をよく考えてみることが重要だ。
それが短期に必要な資金の場合は話が別だが、遠い未来に必要な資金のために積立投資をしているのであれば、急いで積立投資をやめてしまうこともなくなるだろう。
また、指数を確認してしまうのは仕方がないにしても、毎日自分の証券口座を確認するのはいくら何でもバカバカしすぎるだろう。
そんなことをしている暇があったら、本業か副業を頑張って投資資金を貯めるようにすることをお勧めする。
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