人は小金を持つとなぜか資産運用や投資という言葉に興味を持つ生き物で、サラリーマン投資家が貴重なボーナスを投機的な投資にぶち込んで溶かしてしまうのは、もはや夏や冬の風物詩となってしまっている。
サラリーマンが小金を手にするタイミングは、大体の場合はボーナスの時期くらいなのだが、サラリーマン人生の最後に運よく退職金を貰える人たちもいる。
「運よく」というのは、最近では退職金制度を用意していない企業も多く、もはや退職金を貰えるサラリーマン自体が減少していきそうな環境となっているからなのだが、現状では退職金を貰えるサラリーマンも多い。
退職金は老後生活を送っていくための非常に大切なお金で、虎の子の退職金をどのようにして使うかによって、老後生活の充実度は変わってくる。
しかし、ここで注意しないといけないのが、通常、退職金は「老後の生活資金」に回さなければいけないケースが多い、ということだ。
というのも、老後になると現役時代に貰っていた給与所得がなくなってしまったり、例え給与を得ていたとしても現役時代と比べると著しく額が減ってしまうことが多いからだ。
しかし、そんな貴重な「老後の生活資金」である退職金で投資家デビューをし、一文無しになってしまう人が後を絶たない。
人間というのはお金に対して心理的に不安を覚えるケースが多く、無限にお金を持っているような大富豪であっても、「お金が足りない」と悲鳴を上げるという奇怪なケースもある。
退職金という大きなお金を受け取っても、「これで足りるのかな?」と不安になってしまう人がいるのはそのためだ。
「よし、この退職金で資産運用をしてガッツリ増やしてやろう」
そんな感じで、「お金が足りない」という強迫観念に突き動かされ、投資をやったこともないのに突然退職金を全額投資にぶち込んでしまう人が現れるのはそのためだ。
そして、その結果、FXや仮想通貨、それから手数料が高い投資信託などに投資をしてしまう、大きく資産を減らしてしまう人があとを絶たない。
資産を多少減らすくらいならまだしも、投資詐欺などの甘い話に乗ってしまい、文字通り一文無しになってしまう人もいる。
そういった事態に陥らないためには、まず、そもそも投資をする必要があるのかを考えるべきだ。
手元にある貯蓄と退職金を合算した金額を取り崩すレーションをし、貰える年金の額と合算して十分に生活できるレベルなのであれば、わざわざ投資をする必要はないだろう。
そんなシュミレーションは算数が出来れば誰でも可能で難しいことではないので、
「よーし、退職金で投資をして資産を増やすぞ!!」
とか無謀なことを考える前に、きちんとそういったシュミレーションを実施し、一度冷静になってみることを個人的には強くお勧めしたいね。
「いやだい、いやだい、それでも僕は退職金で資産運用をしたいんだい!!」
ここまで読んでも、そう考えるチャレンジャーたちには、退職金を全額吹っ飛ばしてホームレスデビューするという悲劇を回避するために、インデックス投資と分散投資を心がけることをお勧めする。
インデックス投資とは、市場平均に連動する投資信託やETFを買う投資方法のことで、最も確実性の高い投資方法だと言われている。
その中でも最も確実に成長していくと言われており、実際にこれまでそうなっているのが米国株式市場に連動するインデックスファンドなので、可能な限りそういったファンドやETFに投資をする。
それだけで満足できず、個別株も買うという場合は、絶対に分散投資をしておいた方がいいだろう。
というのも、個別株の場合は突然下落して資産が20%以上減ってしまう可能性もあるからだ。
このようにして、退職金で資産運用にチャレンジする際には、徹底的に守りに徹した運用を心がけるべきだ。
守りと言っても、インデックスファンドへの投資は下手に個別株に投資をするよりもリターンが高くなる可能性があるので、出来ればインデックスファンドやETFだけにしておいた方が無難なんだろうね。
いずれにせよ、退職金は虎の子の生活資金となる可能性が高いので、出来る限り安全な方法で運用をしたいものだ。
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