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世界一の投資家が動画で株式の買い方を教えてくれた

「それではお客様、ここに印鑑を押していただいてよろしいでしょうか?」

「あ、あう?」

「えっと、ここです、この書類のここに印鑑を押してください」

「あう、はい、はい」

「お願いいたします」

「...」

ムシャムシャ。

!?

なんでこいつ饅頭食ってんだ...。

...。

先日、仕事で80歳を超えるお客様とやりとりする機会があったのだが、耳は遠いし、何言ってんのかわからないしで、やりとりに非常に苦労した。

一番焦ったのが、書類に署名捺印をしてもらっている最中に、そのお客様が突然テーブルの上の饅頭を食いだしたことだ。

あとで食えや!!

そう突っ込みそうになったが、もういいや、と思って食べ終わるのを待っていた。

最終的には、家族の方が饅頭を食べるのを制止して下さり、何とか書類に印鑑を押していただけた。

おいらは、仕事でたまに高齢者の方と接する機会があるが、やはり人間80歳を超えてくると普通のコミュニケーションが難しくなるほど衰えてくる方も多い。

中には、80歳を超えても頭の回転が衰えていない方もいらっしゃるが、全体的にはやはり80歳を超えてくると様々な部分の衰えが顕著となってくるような気がする。

これは全く他人事ではなくて、最近では男性の平均寿命も80歳を超えているので、おいらだってその年齢まで生きる可能性がある。

しかし、自分が80歳まで生きているというイメージは、あんまり想像できないね...。

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さて、9月11日にブルームバーグTVで、世界NO1投資家であるウォーレン・バフェット氏へのインタビュー動画が配信されていた。

現在の株式市場についてや、これからも株を買い続けるのか等について質問をしていたのだが、インタビューに答えるバフェット氏を見て驚いてしまった。

バフェット氏は、1930年生まれで現在88歳になるバリバリの超高齢者だ。

普通であれば、病院や老人ホームで寝ているか、家で家族に介助されながら暮らしているような年齢だ。

しかし、バフェット氏の目を見れば分かると思うが、全くボケてはいないし、インタビュアーの質問を脳内で高速処理して的確な回答をしているのがよく分かる。

おいらは思うのだが、人間の精神状態や意志の強さ、頭脳の明敏さは、目に現れる場合が多い。

頭の回転が速い人や、意志の強い人は、目に力強い光が宿っている。そして、その視線は全くぶれずにこちらを見つめている場合が多い。

一方で、何か心配事があったり、意志が薄弱な人の目は、いつも頼りなげで、こちらを見ているようでいて見ておらず、焦点は虚ろに空間をさ迷っている場合が多い。

動画で見るバフェット氏の目は、88歳となった今でも非常に強い光を宿しており、とても超高齢者には見えない。

というか、90歳近い人間が、あんなスピードで的確にインタビューに答えるなんて、にわかに信じがたいと言っていいほどだ。

マジで凄いよ、バフェット...。

インタビューに答えるバフェット氏を見て、思わず感動してしまった。90歳近い年齢にもなって、現役バリバリのビジネスマンなんて格好良すぎる。

しかもまだマクドナルドで、老人が食ってはいけないものランキングTOP3に入ってそうなハンバーガー食いまくってるて...。

やはり、世界NO1の投資家と言われるだけあって、並の人間では無いのだろう。

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ところで、この動画の中でバフェット氏は、「株式市場に以前ほどの妙味はないが、まだまだ株を買い続ける」とインタビュアーの質問に答えている。

そして、株式投資に参加している個人投資家に向けて、結構重要なアドバイスを提供してくれている。

①株式の価値自体はどんどん上がっていく

株式の価格、つまり株価はその時々によって上下するが、株式市場全体の価値は上昇し続けていく。

どういうことかというと、企業は毎年利益を上げて、設備投資などを繰り返すので、株価は上下しようが、その資産価値自体はずっと上昇し続けていくということだ。

②来年株価が上がるとは期待していない

バフェット氏は、来年、再来年に株価が上がると期待して株を買っているのではなく、20年後、30年後に株価が上がると思って株を買っている。

③今の価格が一番おいしい価格だ

もしも欲しい株が見つかり、その株価が適正だと思うのであれば、それが一番おいしい価格だ。底値で買おうなどと思ってはいけない。

詳しくはブルームバーグの動画をきちんと見ていただければと思うが、おいらが「なるほど」と思ったのは上記の3点だ。

この動画は、書店で売っているわけのわからない1500円くらいの投資本の100万倍は見る価値があると思う。

特に、③の今の価格が一番おいしい価格だという点については、分かっていはいるが中々実践できない部分なので、おいらとしては非常に参考になった。

バフェット氏は主力銘柄であるアップルの株式を、史上最高値を更新しまくる中で買い増し続けている。

そして、結果的には株価はさらに上昇し続け、バフェット氏の資産は膨らみ続けている。

また、①の株式市場全体の価値はどんどん上がっていくという点も、非常に説得力のある話だと思った。

確かに企業は利益を得るたびに設備投資を行ったり、様々な事業を展開したりするので、間違いなく資産価値自体は上昇していくという理論は、非常に納得がいく。

だから、バフェットはS&P500連動型のETFを買うべきだと主張しているんだね。

500社の優秀な米国企業が、設備投資を繰り返して利益を増幅し続けていくわけだから、そりゃ資産としての価値は上昇し続けていくはずだ。

しかも、収益力の弱った企業は収益力の高い企業と入れ替えられるのだから、最強すぎるとしか言いようがない。

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最後に、少し気になったのが、②の来年株価が上がると思って株式を買っているわけではないという点だ。

バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、今手元に1100億ドルという莫大なキャッシュを保有している。

その現金をどう使うかということが注目されているが、自社株買いを行うのではないかとも言われている。

バークシャーが自社株買いを行うということは、適切な価格の投資対象が見つけられないということを意味する。

なぜなら、お買い得価格の株式があれば、間違いなくバフェット氏はそれを買うからだ。

バフェット氏が、「来年株価が上がるとは思っていない」というのは、株式市場全体のことを指しているのか、それとも自分が今買っている株式のことを指しているのだろうか?

少し含みを持たせた回答の仕方に見えたので、その点は少し気になったね。

しかし、バフェット氏を見ていた思ったのだが、もしかしたら株式投資を継続して行うことは、脳の活性化にも結構影響があるのではないだろうか?

ジム・ロジャース、ジョージ・ソロス、チャーリー・マンガーなど、ほかの高齢な著名投資家を見ていても、皆全くボケてはおらず、明晰な頭脳を保ち続けている。

株式投資は、自分で数字を分析したり、文字を読んで事業内容から将来の利益予測をしたりする作業が多いので、そういった作業が脳を活性化している可能性はあるだろう。

だから、理想としては、若いうちはガンガン株式投資をやって、老後は余裕資金で楽しみながら株式投資をやれれば、脳の老化を防げるのかもしれない。

まあ、そのときまで市場から退場していなければ、という条件付きではあるが、悪い方法ではないように思う。

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