Categories: 高配当株

配当金生活に必須の高配当株になりそうなアップル株をバフェットが売ってるんですが

「なんでじゃああああああ!!」

金曜日の夜、おいらを悲劇が襲った。

いや、正確に言うと金曜日の夜に仕事が終わり、とてもハッピーな気分で帰路についていた際にスマホでそのニュースをみて、おいらは地獄に蹴落とされたような気分になった。

「また...また、あのじいさんがやりよった...」

茫然自失とはまさにこのことで、あまりのショックにしばらくの間呆然としてしまい、もう少しで電車を乗り過ごしてしまうことだった。

ブルームバーグやロイターが報じたところによれば、なんとアップル株の大株主である著名投資家バフェット率いるバークシャーがアップル株の持ち分を減らしているというのだ。

アップルといえば、おいらがバフェットのイナゴとなり購入した米国株だ。

買値は余裕の191ドルで、直近の暴落のあおりを食らって含み損を抱えてしまっていた。

しかし、市場のセンチメントがリスクオンに傾いてきたのと決算内容が市場が思っていたよりもマシだったので、株価はジワジワと回復してきていた。

しかし、バフェット=バークシャーが売っているとなると、再び株価がエゲつないことになってしまう可能性がある。

「私は株が安くて嬉しい」

そんなたわごとをほざく個人投資家を、バフェットおじいさんは徹底的に焼き殺す可能性があるからだ。

米国株投資をやっていない方はご存知ではないかもしれないが、創業者の一人であるカリスマ経営者、スティーブ・ジョブズ氏無き後のアップルは配当金の支払い等の株主還元に非常に力を入れており、このまま増配が続けば将来的には配当利回り3%程度の高配当株になる可能性がある。

今の配当利回りは2%弱と決して高くはないが、今後も継続して配当金の額を増やしていけば、恐らく近い将来に配当利回りがそれくらいの水準になる可能性は高い。

「私はアップル100%でもいいと考えています」

バフェットがそう言っているのを知って、「アップルは間違いなく今後も株主還元を強化していくはずだ。そして、バフェットはよほどの事が無い限りはアップル株を売らないだろう」と思っていた。

しかし、ふたを開けてみれば、僅かではあるが保有株数を圧縮したというのだ。

「またIBMの悲劇が起こるかもしれない」

そんな気がしてならない。というか、どう考えてもそうなる気がする。

「IBMは特殊な企業です。もしもIBMの株価が下がるのであれば、私は嬉しい。なぜなら、優良な企業の株を安く買えることになるからです」

以前、バフェットはそんな感じでIBMにぞっこんで、そんなバフェットの姿勢に釣られて大量の投資家たちがIBM株を保有していた。

しかし、その後あまりにもIBMの売上高が回復しないのに業を煮やしたバフェットは結局IBM株を見切ってしまい売りまくり始めた。

「ワトソンは素晴らしい」

「IBMのビジネスモデルは完璧です」

「いずれクラウド事業がソフトウェア事業の売上高減少をカバーします。そして、それは時間の問題です」

個人投資家たちのそんな声を一切無視し、バフェットは無慈悲にIBM株を売りまくった。

その姿はまるで、ハンターハンターのネテロ会長が蟻の王であるメルエムとの対戦において発動させた念能力・千手観音を彷彿とさせた。

無慈悲な暴落の雨が、投資家たちに降り注いだのだ。

※画像の意味がわからない方は、「漫画・ハンターハンターのキメラアント編」をお読みください。

...。

とにかく、IBMはメチャクチャに売り込まれて、そのせいで多くの個人投資家たちが含み損を抱えてしまったのだ。

そして、その後ずいぶんと時が経過してからIBMを買ったマヌケな投資家(私)も、バフェットの呪いがかかってしまったIBMに焼き殺され、含み損を負ってしまっている。

何が言いたいかというと、バフェットが本気で株を売り出したら、その株は非常に株価が下がってしまう可能性が高いということだ。

「どないしょ、どないしよおおおおおおおおお!!」

ネテロ会長...いや、バフェットがアップル株を本気で売り出したら、確実に株価は下がってしまう。

記事をみてみると、「自社株買いで現金が必要となったので売ったのかも」的なことが書いてあり、圧縮額も大したことがなかったので、何となく大丈夫な気もする。

実際、今記事を書いているリアルタイムの株価をみてみると、まだ170ドルをキープしている。

「おお、大丈夫やな...アイフォンの売上台数が落ちても、サービス部門が大丈夫ならホールドや!!」

そう力強く声を張り上げてみるが、体の芯から湧き上がってくる恐怖を押さえつけることは出来ない。

ネテロ会長...いや、バフェットが千手観音発動モードに突入してしまったら、マジで洒落にならない事態になってしまう。

まあ、多分大丈夫だとは思うのだが、やるとなったら徹底的にやるのがバフェット流だ。

もう一回くらいバークシャーがアップル株の保有高を減らしているのがわかったら、それはマジでやばいという兆候のような気がする。

そのような事態にならなければいいのだが...。

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