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eスポーツが高校の授業に!?時代の変化がエグすぎるよ...。

「おい、こらカブ!!もうゲームはやめなさい」

「いやだい!!FF4をクリアしてから寝るんだい!!」

おいらがそう言って抵抗すると、母親は強制的にテレビの電源を切ってしまった。

「て、てめえ何するんだ!!」

「ゲームばっかしてないでちゃんと勉強しなさい!!スーパーファミコン捨てるわよ」

「やめてえ、勉強するからやめてええええええええええええええ」

後日、おいらが算数のテストで4点という輝かしい成績を収めた結果、我が家からスーパーファミコンの姿が消えてしまった。

🎮

おいらは昔、ゲームにハマっていたことがある。

ストリートファイターやマーブルヒーローズといった対戦ゲームや、ファイナルファンタジー等のロールプレイングゲームなどなど。

面白そうなゲームは手当たりしだいに遊んでみたが、やはり一番ハマったのは、ゲーセンの格闘ゲームだ。

その中でも最高に面白かったのが、対戦格闘ゲームのマーブルヒーローズで、薄暗いゲームセンターに毎日通い、友達や他校の生徒たちと激戦を繰り広げていた。

一時期はセガサターンにゲーセン用のコントローラーをつけて、必死で特訓に励んでいたほどのめり込んでいた。

しかし、それで親に褒められたことなど一切ない。

「あんた、あんな不良のたまり場みたいなところに行かんと、勉強しなさい!!」

そう言って叱られっぱなしだった。

確かに、その頃のゲームセンターは薄暗かったし、シンナーを吸ってそうなTihis is 不良が、虚ろな目でタバコを吹かしているような危険地帯だった。

だから、ほとんどの親にとってゲームセンターや、ゲームというものはいいイメージがなかった。

ゲーム=勉強しない=有害

そんな方程式が完全に出来上がっていたのだ。

しかし、最近では大分様子が変わってきている。

インドネシアのとある高校では、なんとゲームがeスポーツという科目として、授業に取り入れられているというのだ。

なんやねん、それ!?

ブルームバーグでその様子が動画で流されているのを見て、一瞬、あり得ないやろと思ったが、色々と調べてみると、eスポーツはオリンピックの競技にするか、IOC(国際オリンピック委員会)でも議論されているらしい。

ちなみに、eスポーツとは、「エレクトリック・スポーツ」のことで、複数のプレイヤーがゲームで競い合う競技のことを言うらしい。

日本では今年、ミクシィが運営するモンスターストライクというゲームで、eスポーツの大会が行われるらしいが、その賞金総額はなんと6000万円!!

...もうね、意味がわからないですよ。

おいら的には、ゲームって絶対にスポーツではないし、スポーツっていうのはそもそも肉体的な機能を向上させたり、維持したりする目的で行うわけだから、eスポーツは完全にその対極にあるものだ。

スポーツのルーツである、古代ギリシアで行われていたオリンピックでは、肉体の美しさをその機能を極限まで引き出すことで競い合っていた。

つまり、スポーツのルーツ自体が、肉体の機能を発揮することに起源を持っているので、eスポーツは言葉の意味合いからも、決してスポーツという定義づけは出来ないだろう。

しかし、そのeスポーツをオリンピックの競技として採用しようという動きがあるのも事実だし、6000万円もの賞金を懸けた大会が、ここ日本で行われていることも事実だ。

だから、eスポーツは、現代的な位置づけで言うと、完全にスポーツに分類されていると言える。

おいらがそうではないと思っても、事実そうなのだから仕方がない。

🎮

しかし、調べているうちに、eスポーツは非常に楽しそうだなと思った。

前述したとおり、インドネシアのとある高校で、eスポーツの授業を受けている生徒の様子をブルームバーグの動画ニュースで見たが、メチャクチャ楽しそうだった。

反射神経やチームワーク等を鍛えられるらしく、将来的にプロのゲーマーを目指したりすることも出来るという。

驚くべきことに、eスポーツには、プレイヤーだけでなく、きちんと観客もいて、ネット上で行われるチーム同士の戦いを手に汗を握って応援しているという。

さらに、eスポーツを実況するという「仕事」まであるらしく、eスポーツは、まさにデジタル上のスポーツ競技というにふさわしい。

それにしても、時代の変化はすごすぎる。

おいらは、中学生時代以降は、もうずっとゲームなんてしていなかったが、いつの間にかゲームがスポーツになる時代に突入していたのだ。

もしもおいらが、中学生以降もゲームをしまくり、天才的な腕前をもっていたなら、eスポーツの選手になれていたかもしれないのだ。

しかし、ゲームにも才能は必要だ。

ゲームのプレイヤーには、たまに天才的な腕前を持つ人間がいて、そういう奴とゲーセンで対戦すると絶対に勝つことは出来なかった。

おいらは、マーブルヒーローズを相当やり込んでいた方なのだが、それでも絶対に勝てないプレイヤーが何人かいた。

映画でもおなじみのキャラクター・ウルヴァリンを使われて、それはもう反撃のしようがないほどフルボッコにされたのを記憶している。

eスポーツの世界でも、世界的なプレイヤーは億単位の金を稼ぐそうだが、恐らくは凡人ではなくて、そういった生まれながらの才能を持った人間なのではないかと思う。

昔はスポーツが出来るやつは褒められるし、それにモテていて、ゲームオタクはマジできしょい人種とみなされていた。

しかし、今ではゲームオタクが持つゲームの才能が、万人に認められる可能性のある時代に変化しているのだ。

スポーツの才能がなくても、ゲームの才能があれば金も稼げる可能性がある。

これは、本当にすごいことだ。

肉体を必要とするスポーツまでもが、そのフィールドをデジタル空間に移し、今までとは異なる才能が必要とされているのだ。

この点だけをみても、やはり現代は、より個性が尊重される時代へと変わってきているのだと言えるだろう。

要するに、協調性がなくても、少し変わっていても、自分の得意分野がある者であれば、より成功しやすい時代へと変化してきているのだと思う。

それはきっと、インターネットが世界中を接続しているおかげだ。

ホリエモンが昔、インターネットは世界を変えると言っていたが、確かに現在進行形でインターネットは世界を変化させている。

世界中が繋がっていれば、一部の地域やコミュニティーでは不要とされている才能も、必要とされる場所を見つけることが出来る。

よくネット上で、自分の書いた漫画や絵を公開している人を見かけるが、中にはプロ顔負けな腕前を持っている人もいる。

インターネットがない時代であれば、そういった人たちは出版社の人間に気にいられない限り、同人誌なんかでひっそりと活動するしかなかった。

しかし、今ではインターネットを使えば、いつでもどこでも、自分の才能を世に問える。

だから、実力さえあればオールOKというわけだ。

インターネットがもたらした一番革新的な変化は、各個人の才能を、即座に世界中が共有できるようにしたことかもしれない。

どんな分野でもそうだが、やはりその道のスペシャリストや、レベルの高い人間と作業をする時間をともにすると、こちらのレベルも上がる場合が多い。

野球でもメチャクチャうまい奴がたまにいるが、そういう奴の真似をすれば、今までバットに当たらなかった玉が当たるようになる。

仕事でも、レベルの高い上司にしごかれれば、その時は毎日ヘトヘトで相当だるいが、その上司とお別れする頃には、驚くほどこちらのレベルが上がっていることがある。

これと同じことが、ネット経由でいつでもどこでも経験出来るようになっている。

だから、必然的にレベルの高い人間の情報を基にして、自分自身のレベルを上げることが可能な環境が整っていると言える。

そのため、昔よりもより人間の進化が速くなっているような気がするのは、おいらだけだろうか?

🎮

それにしても、eスポーツは面白そうだ。

やってみようかな...。

しかし、実際にやれば、おいらはとことんハマってしまうので、確実に仕事やプライベートに支障をきたすはずだ。

だから、プレイヤーになるのはやめておいて、株式投資でeスポーツ関連銘柄に投資しようかなと思う。

そこで、どんな銘柄があるのか調べてみたが、割高であることを除くと、ソニーとエヌビディアがやはりよさそうな気がした。

ミクシィなどのソフトを提供している会社もいいが、それだと業績を人気タイトルに左右されてしまうので、あんまり安定感がないだろう。

ミクシィは今株価が下落しまくっているが、やはり人気タイトルのモンスターストライクに陰りが差してきているようで、売り上げ高が落ちているの。

しかし、ソニーやエヌビディアはソフトを楽しむためのハード(プレステ)や、ソフトを動かすための半導体を販売しているので、eスポーツの人気自体が落ちない限りは、継続してその恩恵を受けられそうな気がする。

エヌビディアは全然興味がなかったのだが、調べてみると、メチャクチャ将来性がありそうだなと確かに思う。

すでにPERは50倍オーバーだが、人気があるのも頷ける銘柄だ。

エヌビディアは、eスポーツの大会も開催しているようだし、eスポーツ関連ではど真ん中の銘柄という感じなのだろうか。

おいらは、半導体関係の銘柄を買ったことがないし、調べてみたこともないのでよく分からないが、少し詳しく調べてみようかなと思った。

それにしても、最近のゲームの進化はすさまじい。

むかし、FF8を初めてやったときに、そのムービーの美しさに感動したものだが、今のゲームはもはや次元が違いすぎる。

まるで映画のような世界に、自分自身が入り込めるのだ。

中には億単位の金がかかっているゲームもあるようだが、あれほど美しい画面に入り込んでしまったら、今度は現実世界に戻ってこれなくなるのではないだろうか。

さらに、VRで本当にその世界に日常的に入り込むのが当たり前になってしまったら、そこから出たくなくなってしまうだろう。

そこに完璧な日常があって、分かり合える友人がいて、そして恋人もいれば、現実世界に戻る必要なんて全くないからだ。

したがって、相当な中毒性があると言っていい。

中国がネットゲームを規制していることでネット関連企業の株価が下がり、話題となっていたが、規制するということは確実に中毒性があるということだと思う。

タバコ銘柄が高い投資パフォーマンスを示すのは、タバコに強い中毒性があるからだ。中毒性があるせいで、人々はタバコ会社が値上げをしてもタバコを買うため、ずっと利益率が高く、これまでタバコ会社は高いキャッシュフローを維持し続けてきたのだ。

これと同じで、ゲームも相当な中毒性があり、それが公共のエンターテイメントになってきていることを考えると、その産業の根底をなす製品を製造しているエヌビディアは、かなり強い事業基盤を持っているのかもしれない。

しかし、以前まではゲーム関連の銘柄は、博打的な要素が強いような気がしていたが、こういったeスポーツの普及なんかをみていると、銘柄を選べば全然ありな気がしてきた。

すくなくとも、エクソンモービルやペプシコよりかは確実に今後の見通しは良好だ。

最近、ペプシコがソーダ製造機を作メーカーを買収して株価がまた下がっていたが、買収したソーダストリーム社自体はかなり業績がいい会社のようなので、ようはペプシコ自体の将来を投資家たちはあんまり期待していないということなのだろう。

そのため、株価の視界は極めて良好ではない。

うーん、マイクロソフトやAmazonも見ていて思うのだが、PERやPBRといった伝統的な指標は、もはや意味をなしていないのだろうか。

ハイテク系の銘柄は、従来では絶対に買えない基準のPERでも、バンバン買われまくり、もはや異次元の領域まで株価が上昇し続けている。

有名なハイテク系でまだ数値的に買えそうなのは、恐らくアップルだけなのではないだろうか。

もはやそういった指標は、将来性があればどうでもいいということなのか。

ハワード・マークスによれば、そういった兆候が出てきた段階で要注意ということらしいが、さて。

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