「編集長!!かぶまくら編集長、大変です!!」
「なんだ君は、ちゃんとデスクを通して話をしてきてくれないか。僕は記者と直接話をしているほど暇じゃないんだよ」
「そんな時間かけてたら、このスクープを他社にすっぱ抜かれてしまいます!!」
やれやれ、騒がしい新人だ。これから社用車でゴルフにでかけて、夕方から夜にかけては愛人宅でネットリとした時間を過ごして、それから家に帰っていいパパを演じないといけないというのに...。
「一体何の用件なんだ、早く言ってくれないか」
「ピラミッドの頂上に登って合体したカップルのネタを取ってきました」
「え?」
「だから、エジプトのピラミッドの頂上で愛し合っていたカップルがいたんですよ!!」
ピラミッドといえば、いまだにその建築方法や建築目的が謎とされている、あの超古代遺跡のことだ。
その頂上に登って、人類が古代より連綿と行ってきた愛の儀式を行っていたカップル、いや、不届き者たちがいた...だと?
...。
「デスクうううううううううううううう!!ちょっとこっちに来い!!」
これで、本日の読め売れ新聞の一面は決まりだ。
本日ネットサーフィンをしてたところ、なんと世界遺産にも指定されているエジプトの古代遺跡であるピラミッドの頂上で合体したカップルがいるという衝撃的な記事を目にした。
一瞬、嘘だろ?と思った。
だがしかし、その動画を確認してみたところ、ほぼ100%やっていた。その動画には、眩しい朝陽を浴びながら、ピラミッドの頂点で合体するカップルの姿がハッキリと映し出されていたのだ。
釣りバカ日誌の浜ちゃんと奥さんのみちこさんが、ひばりヶ丘団地の一室で息子の鯉太郎君が寝静まったあとに合体しているレベルの話ではない。
ピラミッドといえば、もはや人類の宝と言っていいほど貴重な歴史的建造物だ。おそらく、世界中を見渡しても、ピラミッドの存在を知らない人はかなり少数派じゃないだろうか。
それほど貴重で有名な建造物のピラミッドなので、今は登ることは禁止されている。※昔はよかったらしい。
それにも関わらず、その禁を破って頂上まで登り、おまけに素っ裸で合体するとは...。
おまけにその動画をインターネット上で後悔してしまったもんだから、エジプト政府はもう激オコ状態となってしまっている。
紀元前1000年頃に同じことをしたら、ラクダに乗せられて市中を引き回されたうえ、ワニさんが泳いでいる池に放りまこれるという残酷刑に処せられていただろう。
マジでけしからん...。
日本でいえば、東大寺の大仏の頭の上で合体してるようなもんやぞ...。
しかし、こうも思ってしまう自分がいる。
僕もやってみたい
僕もやってみたい
僕もやってみたい!!!
エジプト国内では今回の騒動を受けて批判が殺到しているらしいので、恐らく動画を投稿したカップルには何らかのお咎めがあるだろう。
ただ、映像としてのクオリティだけでいえば、あの動画は結構なインパクトがあった。
ピラミッドを登ることは禁止されているため、夜に撮影されている映像なんだが、ピラミッドの頂上からエジプトの夜景が撮影されている。
ピラミッドって間近で見るとこういう質感なんだと思うと同時に、平面が広がる砂漠の大地に明かりが広がっている様子は、昔やったロールプレイングゲームで見た古代国家のようだった。
最後の裸で抱擁のシーン(モザイクあり)も含めて、今まで見た動画の中でもトップランクに位置するインパクトの強さだった。
あの動画を撮ったカップルは、一体どういう発想であんなことをしようと思ったのか少し興味がある。
「ピラミッドの上でやらない?」
「いいわよ」
そんな感じの軽いノリだったのだろうか?
それとも、動画サイトに投稿したら目立てるし、それで広告収入を貰って金稼ぎも出来るので一石二鳥だね!!みたいな感じのノリだったのだろうか。
どちらにしても、正直うらやましい。だって、ピラミッドの上であんなことやった人間なんて、恐らく彼らが最初だと思うからね。
同じことが出来る権利をオークションで出品したら、世界中の金持ちが競り合って物凄い値がつくのではないだろうか。
リアルに、3億円くらいは出す金持ちがいるかもしれない。
人間の好奇心は果てしないので、ああいった特別な体験が出来る権利をオークションにして出せば、結構面白いように思うのだがどうなんだろうね?
安倍総理が目の前で作ったチャーハンを食べる権利とか、結構高値で売れるのではないだろうか。政治的思惑が100%絡みそうだが笑。
さて、これで話が終わりだと、「ピラミッドの上で合体したカップルがうらやましいです」、というだけの悲しい記事になってしまうので、最後はエジプトへの投資について少し調べてみたのでその話で締めくくろう。
外務省のデータを見てみると、エジプトは現在9304万人の人口を推しており、中東の国には珍しく、産業の構成比率が石油等のエネルギー産業だけに偏っていないという特徴を持っている。
製造業(16%)、石油・天然ガス(17%)、小売・卸売(11%)、農林水産業(11%)という割合でいい感じでバランスが取れている。
それに若い労働人口が多く、人口ボーナス期を迎えるのが2040年後半頃と予測されている。
ただし、それで経済成長が進んでいるかというとそうでもないらしく、石油や衣類、それから農産物など、あまり付加価値の高くない輸出品しかないため、貿易赤字を解消するのに苦しんでいるそうだ。
一方で、2011年に始まった「アラブの春」による治安混乱により落ち込んでいた観光業は、直近ではかなり回復してきている。
うーん、こういうデータだけを見ると、投資先の国としていまいちのような気もするが、若い人口が多く、最近は経済が回復傾向にあるので、もしかしたら将来大きく成長する可能性はあるかもしれない。
銀行の金利が10%を超えるほどの水準にあるらしい(その分インフレ率も高い)ので、日本から3000万くらい持って移住すれば、預金だけで食っていけそうな気はするが、そんなに甘い話はないんだろうね。
エジプトポンドは対日本円で見ても長期間価値が下がり続けている通貨なので、輸入品が増えれば増えるほど、財政赤字が拡大していくという構造になっている。
ヤフーファイナンスで見てみると分かると思うが、エジプトポンドは対円でトルコリラみたいなチャートになっているからね。
そのため、もしも投資をするのであれば、通貨面でのリスクがあるというだ。というのも、表面上は経済成長率が高そうでも、トルコのように通貨が弱いと企業が高利回り債券の発行を余儀なくされたり、製造する製品を作るための部品や素材の輸入等に影響が出たりして、経済活動に結構なハンディを負ってしまうからだ。
ただし、今のところは日本から直接エジプトだけに投資する方法はないようだ。
少し以前はエジプト株に投資する投資信託があったようだが、すでに償還されてしまっているため、投資信託を活用して投資をするのであれば、アフリカ全体に投資をするファンドを利用するしかない。その中に、エジプトが含まれているものもあるからね。
EGPTというエジプト株のインデックス指数に投資するETFがNY証券取引所に上場されているが、おいらが使っているSBI証券や楽天証券では取り扱っていない。
見た限りだと、多分日本の証券会社では取り扱っていないんじゃないだろうか?
まあ、なんにせよ、今のところは日本からエジプトに投資する手段というのは非常に限られているようだ。
新興国投資という観点からいうと、やはりベトナムやタイなんかの東南アジアの国の方が魅力的かなあ。
EGPTもエジプトポンドと同様に、エグいほど株価が長期間下げ続けているからね...。
やはり、通貨が弱い国の投資にはそれに比例するリスクがあるというわけだ。
国としては物価も安そうだし、歴史的な建造物がたくさんある国なので、一度は行ってみたいんだけどね。
...。
と思ったら実はおいら、エジプトに投資をしてたんですよ!!
株価激下げのエクソンモービルくんが、エジプトでも事業をやっているらしいんですよ!!なので、間接的にエジプトにも投資をしていることになるんですよ!!
そのため、おいらは一応自分のことをプチエジプト投資家に認定しております。
株で夢をかなえよう
※私もピラミッドの頂上で合体したい!!という方は、下記のボタンを猛プッシュして欲しい!!また、エクソンモービルの株価が回復することを天に祈っている方も猛プッシュを頼む!!それ以外の方は、押さなくてもいい。
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