米国株を枕に夢を見る

超人気優待株のサイゼリアの株価が大暴落で優待利回り上昇中だが

 

株主優待制度といえば、優待株投資家にとっては大人気の制度で、桐谷さんというスーパースターが現れたこともあり、株主優待制度に着目した投資方法は多くの個人投資家たちに採用される人気の投資方法となっていた。

 

すかいらーくHDなんかは、優待制度だけで株価が支えられているほどだ。

 

 

高配当株への配当金投資と同じで、株主優待制度の着目した投資方法は短期の株価の上下に賭けるのではなく、株主優待品をもらいながらじっくりと資産の成長を期待できるところが、主婦やサラリーマンといった層にも受けて大人気となっていた。

 

そんな優待株投資家たちに大人気の株主優待株なのだが、その中でも特に人気があったのが牛角や甘太郎などを運営する「サイゼリア」の株主優待食事券だ。

 

サイゼリアは、言わずと知れた庶民的イタリア料理レストランチェーンで、非常に品質の高いイタリアンを安価な価格で提供することで有名な超優良企業だ。

 

サイゼリアの料理の品質の高さは定評があるが、本場イタリアのイタリア人がサイゼリアでパスタを食べたところ、「驚くほどうまい．．．」と言ってしまうほど料理の完成度が高い。

 

そんなサイゼリアは1年以上株を保有していると株主優待食事券が貰えるため、優待株投資家にも非常に人気があるのだが、そのサイゼリアの株価が新型コロナショックにより大暴落してしまっている。

 

サイゼリアの株主優待と業績が悪化していく可能性について

 

さて、サイゼリアの株主優待制度についてだが、現在は下記のような内容となっており、100株以上を1年以上保有することで株主優待食事券が貰える。

 

優待内容	枚数	保有株数
食事券（500円）	4枚	100株以上
	20枚	500株以上
	40枚	1,000株以上

 

サイゼリアの株主優待制度は100株以上の株式を1年以上保有する、という条件付きで貰えるものなので、株主優待制度が目的でサイゼリア株を買っている人は基本的には長期保有しているケースが多い。

 

そのため、そういった投資家たちがサイゼリア株を投げ売りするという状況は起きにくいはずなのだが、今現在はサイゼリアの株価は大暴落してしまっている。

 

というのも、サイゼリアは海外店舗で40％以上の利益を稼ぐグローバル企業なのだが、店舗数が多い中国が新型コロナショックにより店舗を大量閉鎖せざるを得なくなり、業績が大ダメージを食らっているからだ。

 

さらには、新型コロナショックはとどまるところを知らず、外食産業自体が大打撃を食らっている影響で、「この先どうなるのかわからない」とサイゼリアの株価に不安を持った人々が一斉に投げ売りをしてしまっている状態なのだ。

 

サイゼリアの優待利回りが高いから投資するのかについて

 

さて、サイゼリアの株価が大暴落してしまったことにより、サイゼリアの優待利回りは急上昇しているわけだが、このタイミングで同社株に投資をするべきなのだろうか？

 

個人的には、投資してみたいとも思うのだが、今現在の新型コロナショックによってが委縮産業はどう考えても大ダメージを受けてしまうので、もうしばらく様子を見てからの方がいいと考えている。

 

というのも、外食産業の場合は客足が途絶える期間が国の自粛要請によって決まってくるので、まったく先が読めないからだ。

 

それは、他の外食系の人気優待株たちも一緒だ。

 

 

そのため、サイゼリアに投資をした場合の優待利回り、つまりは優待株へ投資した場合のコスパは非常に上がっているのだが、個人的には今投資をすることは見送った方がいいのではないかと考えている。

 

それにしても、外食ビジネスは「仕入れ」→「販売」で常に客を回転させないといけないので、今のように自粛ムードが高まり、緊急事態宣言まで出そうな場面においては非常に苦しいとしか言いようがない。

 

サイゼリアクラスの企業であれば、融資などでまだこの難局をしのげるかもしれないが、個人店なんかは本当にきつい。

 

これはもう本当に、国の政策に頼るしかない、といった感じだね．．．。

 

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