おいーっす!!
やっと金曜日が終わりましたね。
これで、あと2日間休んだらすぐに月曜日です!最近もはや曜日の感覚が無くなってきたおいらです。
さて、みなさんもご存じだと思いますが、現在仮想通貨の相場が崩壊に近いと言っていいレベルで暴落しまくっています。
米国株界隈では、ダウから除外されたゼネラルエレクトリックの株価が暴落していることがセンセーショナルな話題となっていますが、最近の仮想通貨の暴落に比べればまだまだ可愛いものです。
最もメジャーな仮想通貨であるビットコインでさえも、昨年の最高値の230万円からすでに3分の1程度の70万円になってしまい、日本の仮想通貨投資家が結構保有していたXEMについては最高値の245円からなんと約13分の1の18円程度まで暴落しています。
それも約半年というタイムスパンの間にここまで暴落してしまっているのです。いかに仮想通貨が投機の対象として扱われているのかがよく分かります。
さらに追い打ちをかけるように、現在日本では仮想通貨を取り扱っている業者に対して金融庁が業務改善命令を出しまくっています。本日もYahooニュースで仮想通貨取り扱い業者のマネーロンダリング等に対する管理体制がなっていないとして、6社に業務改善命令が出されたと報道されています。
コインチェックの巨額の仮想通貨盗難事件もまだ記憶に新しく、世間では相当仮想通貨に対してのイメージが悪くなってしまっています。
さて、そんな仮想通貨の代表格であるビットコインですが、調べてみたところ結構使えるお店がいっぱいあるのです。
飲食店にお米屋さん、はたまた眼鏡屋さんやイタリアンまで。意外や意外、仮想通貨を決済で使えるお店って結構あるんですよ。
そんな中でも最もメジャーな店舗においら行ってきました。その店舗とは...。
ビッグカメラ!!
そう、みんな大好き家電量販店のビッグカメラです。実はビッグカメラはビットコインでの決済に対応しているんです。しかも、以前は10万円までの決済までしか対応してなかったのが、昨年の12月に30万円まで上限を上げているんですよ!まあ、その時は仮想通貨が絶頂を極めていたころですが。
理由は、仮想通貨で決済をする人が増えているからだそうです。
いやいや、本当かよ...。そう思っていたのですが、少し以前、会社の後輩が仮想通貨を保有していることが判明したのです。
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「かぶまくらさん、まだ円なんか持ってるんですか??僕、お給料はほとんど仮想通貨に替えてますよ、だってどんどん価値が上がっていくんですから」
飲み会の席で、その後輩はおいらにそう熱く語ってくれた。
「そんな危険なもの買うくらいだったら、株を買ったほうがいいんじゃないか?値動きが激しいのが好きならマザーズの銘柄を買えばいい話だし」
「株なんてもう古いですよ。あんなものに投資しているようじゃ、時代に取り残されちゃいますよ。間違いなく、これからは仮想通貨の時代です。かぶまくらさん、まさかまだ株なんて買っているんですか??」
ーおいらは泣く子も黙るエクソンモービルの株主なんだよー
そう言ってやりたかったが、あいにくその時はまだ米国株には投資していなかったので、投資なんか怖いからやったことがないと言っておいた。
「はは、やっぱりかぶまくらさんって考え方が古いですね。今はもう日本円で資産を運用するような時代ではないんですよ!今度、僕が仮想通貨の買い方を教えてあげますよ」
「それはどうもありがとう...」
数か月後、再びその後輩と飲み会の席で隣になったとき、仮想通貨の話は一切しなくなっていた。
「先輩、神様ってね、意外と近くにいるもんなんですよ...」
かわりに宗教のお話をしてくれた。
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さて、そんな仮想通貨の代表格であるビットコインですが、なぜ日本の超有名家電量販店であるビッグカメラが決済方法として導入しているのかを考えてみました。
都心のビッグカメラの店舗に行ってみると顕著なのですが、買い物客のほとんどは中国人やアジア系の観光客と思われる人たちが中心です。
日本人は仮想通貨汚染度においてはワールドクラスらしいですが、中国人はそれを遥かにしのぐ仮想通貨民族で、なんと世界の仮想通貨の取引の9割が中国で行われています。
おそらくそういった人たちが決済にビットコインを使用するケースが増えているのではないかと思うのです。
日本は今、中国や海外からのインバウンド需要で非常に潤っていますが、そういった観光客が仮想通貨を決済に使いたいというニーズを持っているのであれば、今後も仮想通貨が決済手段として使用出来る場が増えるのかもしれません。
ところで、最近日本のメガバンクも仮想通貨のようなデジタル通貨を発行する動きや、海外ではスウェーデンが法定通貨として仮想通貨であるeクローナを発行しようとする動きがあります。
しかしおいらは思うのですが、これらは通常の通貨としての役割は果たすかもしれませんが仮想通貨としての役割を果たすことは出来ないでしょう。
理由はこれらの通貨はすでに国家の監視の目が行き届いている状態で発行されるからです。それに対して、ビットコインに代表される仮想通貨は国家の監視の目など関係なく、現在進行形で取引規模がどんどん拡大されていっています。
おいらのつたない知識では、貨幣というものが成立するには3つの要件があります。
①発行体の信用価値がある。
②取引記録が改ざん出来ない。
③物と交換できる。
ビットコインはこのうちの②、③は満たしています。ブロックチェーンという画期的な技術によってビットコインの取引記録を改ざんすることは現状不可能と言っていいでしょう。また少しづつではありますが、ビッグカメラで物が買えたり飲食店で食事が出来たりと物やサービスと交換が出来るようになってきています。
しかしビットコインは発行体の信用価値どころか、そもそも誰が発行したのかすら正式には明らかになっていない正に正真正銘の仮想通貨なのです。一応サトシナカモトという人物が創ったとされていますが真実は不明なのです。
これとは逆に、①~③の条件を全て満たしているのが円やドルなどの法定通貨です。メガバンクが発行するデジタル通貨や、スウェーデンが発行しようとしているeクローネは、取引はデジタル上で行われますが、国家や国家に支配されている企業というバックボーンがありますので、①を満たしていると言えます。
①が満たされているということは、発行体である国家や企業の信用力が危ぶまれれば、その通貨の価値は激下がりしてしまいます。また、国家が為替介入等でその価値をコントロールすることが出来ます。
みなさんはジンバブエという国をご存じでしょうか?ジンバブエはアフリカ大陸の小国家ですが、国家運営の失敗により凄まじいインフレーションに見舞われた結果、なんと100兆ジンバブエドル札という意味不明な札まで発行して有名になっていました。
もしも日本で100兆円札が発行された場合、今持っている1万円札は文字通りただの紙屑と化します。考えただけでも恐ろしいですが、ジンバブエでは普通に起こっていたことです。
また、国家が為替介入を行うといきなりドル安になったり円安になったりします。FXをやったことのある方なら知っている方もいらっしゃると思いますが、以前スイスフランショックという悲劇が為替市場を襲いました。
なんと、対ユーロでスイスフランが20分間で約40%も暴騰してしまったのです。そしてユーロの価値は対スイスフランで40%暴落したことになります。
これはスイスの中央銀行がユーロとの為替ペアにおいて、一定程度の水準までユーロ安が進めば為替介入を行いスイスフラン高を防ぐと言っていたのが、ある日突然、「すいません、お金ないのでもうやめます」、と為替介入をやめてしまったのが原因です。
この暴騰は本当に洒落にならないような自体を巻き起こし、大きくレバレッジをかけて取引をしていた方の中には一瞬で億万長者になったり、はたまた自己破産まで追い込まれる人が続出してしまったのです。
ちなみにそのころおいらはFXをやっていましたが、25倍のフルレバレッジをかけてやっていたので他人事ながら本当におしっこをちびりそうになりました。いや、やや漏れのレベルまではいっていました。
このように、国家による為替介入や信用力の欠如は時に大きなリスクとなることがあります。しかし、円やドルなどであればこういった心配は今のところは無いでしょう。
つまり、通常時は価格がある程度安定しているのが法定通貨です。
ここからはおいらの予測のお話なのですが、例えば中国の法定通貨である元やアメリカのドル、円等メジャーな法定通貨に信用不安が起こった場合は逆にビットコインや他の仮想通貨の取引額が上昇するのではないかと思うのです。
①の国家の信用力等のバックボーンが無いということは、元々①を持っている法定通貨の価値が下がれば元々①を持たずしてある程度の価格を形成していた仮想通貨の価値が相対評価で上がる可能性はあるかもしれないと思うのです。
特に、中国の元が何らかの問題をきっかけにして下落した場合は仮想通貨の価値が再び上昇基調となる可能性は結構高いと思います。
最近の暴落やウォーレンバフェットが酷評したことで仮想通貨=電子ゴミという可能性に言及される方もいらっしゃいますが、②と③を満たしているのであればその仮想通貨は電子ゴミではないのかもしれません
よく仮想通貨バブルはチューリップバブルと比較されることがあります。チューリップバブルとは、中世のオランダで珍しい花弁を咲かせるチューリップの球根が天文学的な値段で取引されるまでに至った価格形成バブルのことを言います。有名なので金融の歴史を描いた本にはほぼ100%出てくるお話です。
最初は普通に取引されていたチューリップの球根が、最後には家が買えるほどの価値がついていたが、最後は価値が暴落して破産する者が続出したというのがこの話の要約です。しかし、実は全ての球根がゴミになったわけではなく、珍しい花弁を咲かせる希少価値のある球根はバブルが弾けたあともある程度の価値を保っていたのです。
仮想通貨自体は非常に投機性の高い危険なもので、おいらもほとんどが電子ゴミになってしまう可能性が高いと考えておりますが、もしかしたらビットコインは②と③を満たしており、しかも本当に誰にも支配されていない正真正銘の仮想通貨なので、最後まで価値を保つ可能性があるのではないかと思います。
もちろん仮想通貨は積極的に買う類のものではなく、このブログを見ている方には絶対に買うなと言っておきますが、もしもビットコインがそれこそ電子ゴミ級の値段になれば、おいら自身が自己責任でネタとして少し買ってみるのも面白いかなと思っております。
そのときは、仮想通貨を買って調子に乗っていた後輩にこう言ってやろうと思います。
まだエクソンモービル買ってないの???
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