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逆張り投資は難しい

いきなりだが、上の写真を見て皆さんはどう感じるだろうか?

自分が同じポーズを断崖絶壁でとっていると想像してほしい。どういう風に感じるだろうか?

ー楽しい、最高ー

そう感じた人はおめでとうございます。あなたは生粋の逆張り投資家だ。大金持ちになれる素質がある。

ーこええええええ、絶対落ちたら死ぬだろこれー

そう感じた人はざんねんでした。あなたは逆張り投資家ではありません。したがって大金持ちになれる確率はかなり低くなる。お勉強して頑張りましょう。

2月の暴落時に感じた恐怖

今年の2月のことを思い出してほしい。

1日でダウが1,000ドル超暴落し、史上最高の下落幅を記録した。リーマンショック時をはるかに凌ぐ下げ幅だった。※下落率ではそこまででもなかった。

あのとき、株価が激下がりしていく中で株を買えた人はどれくらいいたのだろうか。おいらは買おうと思ったが、ビビって買えなかった。

「絶対落ちるナイフやこれ、買ったら大損してしまう」

そう考えるととてもじゃないが買えなかった。アップルはあのとき158ドルくらいまで下落していた。もしもあの時に買っていれば20%程度上昇していたのだ。

しかし、他の投資家の方のブログを見ていると買っている人もいらっしゃった。正直すごいと思った。下落率としては過去最大では全くないとはいえ、あの勢いで下落している中で株を買うのは中々難しいことだと思う。

ただ、当の買っている本人たちからすれば、あの時がチャンスだと感じたから株を買ったわけだ。

要するに逆張り投資だ。

あの時株を上手く買っていれば、おそらく日本株でも米国株でも現在+10~20%程度の利益は出ているはずだ。

それに比べておいらは株を売りもせず買いもせず傍観していたおかげで、何も得るものが無かった。それどころか、それまでは手持ち10銘柄程度の株の内、含み損は2銘柄だけで他は全て含み益だったのが、大きく下落して4銘柄が含み損になってしまった。

しかし、そのとき本当は買うべきだったのだ。

その後、何となく為替も円高だし石油株も値下がりしていたのでXOを少量買って米国株デビューしたが、今回の暴落局面での行動はそれくらいだ。

要するに、大金を投じて大損をするのが怖かったのだ。

どうすれば上手く逆張りできるのか

逆張り投資は本当に魅力的だ。成功すれば大金を手に入れることが出来るし、なによりも正確な読みに基づく逆張り投資はリスクが低い。みんな逆張り投資が儲かるのは分かっている。

では、何故みんな逆張り投資が中々できないのか。

それは、恐怖があるからだ。買った先下落し続けるのではないかという恐怖。この恐怖をまずは克服しなければ逆張り投資をマスターすることはできない。

では、どのようにしてこの恐怖を克服していけばいいのだろうか。まずは逆張り投資にも種類があることを考えなければならない。

これはどういうことかと言うと、逆張りするにもいくつかの種類があるということだ。投資をする際の難易度別(心理的に易しいか難しいかの)に分けると、おいらの中では以下の通りだ。

①暴落時の逆張り:難易度10

②個別銘柄固有の事情による逆張り:難易度5

③需給と供給のバランスを利用した逆張り:難易度5

これは完全においらの主観だが、①の市場全体が暴落しているときの逆張りは相当な胆力と経験を必要とする。なぜならどこまで下落するのかも分からない状況で資金を株に投入するのには相当な勇気がいるからだ。

おそらく2月の暴落時に「米国株はじめます!」と張り切っていた人はかなり少ないのではないだろうか。

得をする可能性が高いと分かっていても心理面で相当な抵抗があるのが暴落時の逆張りだ。ここを極めてみたいと考えているが、とてもじゃないがおいらには無理かもしれない。

②の個別銘柄固有の事情については、例えば現在の石油株のように石油相場が低迷しているときにあえて逆張りして買うという行動に出れば、相場の回復=個別の事情が解決した瞬間に株価は回復することが多い。

この手法であれば、相場全体が暴落しているときに行うのでなければ比較的手をだしやすい。確実にその個別事情が解決するという読みができればの話だが。

③の需給と供給のバランスを利用した逆張りは、機関投資家が売りを浴びせている株を観察してそこそこの価格になったときに買ってじっと株価の回復を待つという手法だ。機関投資家が短期利益のために売りを浴びせているが、配当利回りやPER、PBRといった指標や業績に問題が無ければ売りが終わったあとに株価は戻しやすい。

②および③の難易度を心理面で10段階中5としたのは、難易度が暴落時に比べれば優しいとはいえ、手を出すのには勇気と確実だと思える見通しがいるからだ。

まずは②や③で成功体験を積んで、①が来たときに素早く動くというのが理想だ。

逆張り投資で大損しないために

逆張り投資は大儲けできる可能性もあれば、大損する可能性だってある。

何も暴落している株に投資することだけが逆張り投資ではない。上昇しすぎていて、みんながこれ以上は上昇しないだろうと思って新規で買わない株に投資するのだって、ある意味逆張り投資だ。

もちろん、セオリーはボッコボコに売られまくっている株に投資する、であるが。

この場合、上手くいけば大儲けだが、あてが外れると大損する可能性だってある。だから資金量は十分調整したうえで投資する必要がある。

例えば手元の資金が500万円であれば、相当確実だと思えるのであれば100万円(25%)、そうではないがある程度確実であるのであれば50万円(10%)という風に調整しておけば、その株が暴落しても他の株で含み益が出ていれば余裕をもって対応できる。

それに加えて、おいらは投資するにしても必ず業績の見通しがある程度は明るく思えて1%でもいいから配当金を支払っている株を選ぶように心がけている。※あくまで前述した②③のような株に投資する場合だが。

おいらの予測は思いっきり外れることで有名なので、外した時に我慢強くホールドする必要がある。そのときに、配当金を払ってくれる株であれば、「ま、いっか他の株もあるし」と我慢できるからだ。

今後、株価が暴落する局面で勇気を出して買いを入れたいと思っている。

もしもそのとき普通に株が買えたら、おいらも逆張り投資家の道に一歩足を踏み入れることが出来るかもしれない。

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