お金が毎月のように足りない状態が続き、月末になると消費者金融のATMでお金を借り、そしてまたそのお金で消費者金融の利子を支払うという人は、ここに日本で実際に存在している。
借金というものは、借りるその瞬間はまるで自分のお金のように感じ、非常に心がいいのだが、利息という借金増幅装置がその威力を発揮しだすと、とてつもない負担が借りた人間に押し寄せてくる。
というのも、消費者金融などの利息は10％を超えてる高利で、いったん返済が滞ってしまうと利息が元本にどんどん組み込まれていき、もはや借金を返すのではなく利息を返済するために働きまくらなければならなくなるからだ。
利息10％以上というと、それは相当な数字で、高配当株というリスク資産の配当利回りであっても3～5％程度だということを考えると、とてつもない数字だということがわかる。
しかしながら、実際に冒頭に書いたように消費者金融で借りた借金を、消費者金融で借りたお金で返済するというサイクルに入っている人の場合、消費者金融の利息の高さなどは全く考えてはいないだろう。
というのも、そういった状態にある人の場合、もはや利息などはどうでもよく、とにかく今すぐに現金を手にしたい一心で消費者金融のATMを利用していることが多いからだ。
まさに、喉から手が出るほどお金が欲しい、という状態になっているため、冷静に物事を見れなくなっているのだ。
そういった状態の人たちには、ある共通したお金に対しての考え方と、消費の特徴がある。
さて、どのようにしたら無限に借金が増え続けていくのか、についてだが、これはもう答えは決まっていて、ずばり自分自身の欲望のために借金を続けていくと無限に借金は増えていく。
例えば、女と遊びたいから、とかギャンブルがしたいから、という理由で消費者金融でお金を借り、そういった刹那的な喜びのために借りたそのお金を使いまくっていると、「もっともっと」といった感じで、どれだけお金を使っても物足りなく感じるようになっていく。
そして、最終的には利息すら返済できない状態となり、永久に借金を返す輪廻にはまったネズミのようになってしまうのだ。
その場合、毎月借金を返済しても返済しても利息だけが膨らんでいき、最終的には自己破産という最悪な選択をせざるを得なくなってしまう。
自己破産するレベルまで借金を重ねるなんて考えられない、という人もいるだろうが、実際にそういったケースは多々あるのだ。
最初は「少しだけ」といった感じで借りていたのが、「もっと、もっと」といった感じで際限なく湧き上がってくる欲望を抑えることが出来なくなり、そういった最悪のケースを迎えてジ・エンドとなってしまうのである。
そういった事態を回避するためにはどうすればいいのだろうか？
消費者金融で借金をしまくって自己破産しないためには、一体どのようなことを心がけたらよいのだろうかという点についてだが、シンプルに自分の欲望のために消費者金融を利用しないことだ。
本気で生活費が無いので利用する、などの場合は話がまた別だが、自分の欲望のために借金をすることを制限出来ないのであれば、かなりの確率で経済的に破綻してしまう可能性がある。
なので、「その消費がもたらす価値」についてきちんと真剣に考えるべきだろう。
例えば、「お金を借りてギャンブルをすると何が起こるのだろうか？」、そう考えた場合、大体のケースでは破滅が思い浮かぶだろう。
ほかにも、「お金を借りてブランド物を買えば、その後どうなるだろうか？」、そう考えると、最終的には価値が下がった商品と借金しか残らないことに気が付くだろう。
このように、消費者金融を利用したその先の未来に何が起こるのか、ということを真剣に考えることは、それらの借金によって身を滅ぼさないためにきわめて重要なことだと言えるだろう。
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