中国発のコロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大がいよいよ本格的なフェイズに入ろうとしており、それに合わせて株価が下げ始めている。
株価が下がっていると言っても、米国株の方は最近の上昇率を考えると調整にもなっていない段階だが、日本株の方は敏感に反応して2日で500円以上下落してしまった。
新型肺炎の問題は、現状中国政府が発表している感染者数や死亡者数が正確な数なのかも不明だし、世界中で感染が拡大しそうな兆候があるので、本当に世界の実態経済に影響をあたるのかは別にして、株式市場には打撃を与えそうな感じがする。
というのも、中国はアジアにおける最大の経済大国であるため、消費、輸出などに影響が出る可能性は高いからだ。
そして、中国経済に依存している国々についても、感染の拡大がさらに深刻化して移動制限等が長期化したりすれば、それなりの打撃を受ける可能性があるだろう。
日本を例にしてあげると、インバウンド消費のかなりの部分を中国人観光客が担っているので、観光業や小売店、それからJALやANAなどの航空会社に影響が出はじめている。
そのため、日本株はより敏感に中国の新型肺炎問題に反応しているのだ。
しかし、こういった場面において、すべての資産の価格が下がるわけではない。
皆さんは、レイ・ダリオという投資家をご存じだろうか?
レイダリオは、日本ではウォーレンバフェットほどの知名度はないが、海外では超がつくほど有名な投資家であり、ブリッジウォーターという世界最大級のヘッジファンドを運用している。
レイ・ダリオはリーマンショック時に危機を予測し、それを回避したことで有名なので、興味のある方はググってみて欲しい。かなりの知名度がある投資家だということがわかるだろう。
そんなレイ・ダリオ の投資スタイルは、景気の循環サイクルに対応した方法で、どのような経済状況にも対応できるオールウェザー型のポートフォリオというものを推奨している。
このオールウェザー型のポートフォリオについては、アンソニー・ロビンス著の「世界のエリート投資家は何を考えているのか」という本で紹介され、日本でも広まったと記憶している。
この本は、なかなか面白いので、同じシリーズの「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」と一緒に読んでみることをお勧めする。
さて、レイダリオが推奨するこのポートフォリオの内訳は、株式が30%、米国債が中長期併せて55%、そして金が7.5%、そして商品取引7.5%という内訳になっている。
つまり、国債で安定的に運用しながら、株式でややリスクを取り、株式がダメになった際にカバーできる金や商品取引を入れておく、というものだ。
そのため、どのような経済環境でも安定して一定の利益を出すことが可能になる、といったものだ。
確かに、現在株価が下げている状況下において、金価格は上昇を続けているし、株が下がる時に金が上昇することは結構あるので、実際に今起こっている現象を見てもこのポートフォリオはある程度有効なように思う。
ただ、これは永久に続く現象ではないだろう。というのも、金やビットコインなどの市場では株式市場に雪崩れ込んでいる現金を受け止めきれないからだ。
また、この戦略は恐らく巨大な資金を運用するヘッジファンドだから有効な戦略で、個人であれば金鉱株や金関連銘柄を買った方がいいように思う。
日本の場合は、金利を考えると国債に個人が投資するメリットはよほどの資金量が無い限りは無いと思うからね。
ところで、リーマンショックを回避したほど頭脳明晰なレイ・ダリオの予測が、最近は外れることが多い。
ここ数年、レイダリオの他にも結構有名な投資家の予測が外れまくっており、大体の場合においてそれは、「株式市場はもう下がる」「景気後退局面に入る」、という予測となっている。
そして、米国株は意味不明なほど株価が上昇し、従来のPERやPBRの理論が全く通用しなくなっている状態だ。
PER50倍なんかは当たり前で、PER100倍でも割安、そして実際にネットフリックスやアマゾンなど、そういった株がさらに上昇するという驚異的な値動きを見せてきた。
そして、米国株市場全体が上昇を続けている。日本株にしてもバブル以来の最高値を記録した。
いったいなぜ、著名投資家たちの予測は外れてしまい、株式市場が上昇し続けているのかというと、それは恐らく過去に類を見ないほどマネーサプライが増加しているからではないだろうか。
マネーサプライとは、市場に溢れている現金量のことだ。
要するに、著名投資家たちが経験した今までのどの場面とも比較にならないくらいの「現金」が世界中に溢れており、「それらの現金が資産に雪崩れ込む」という図式が無限に続いていて、その量がもはや予測不可能な域に達してしまっているため、これまでの株式市場では起こり得ないことが起こっているのではないだろうか。
現金は通常市場に放出されると株や不動産の「資産」に替わるが、放出されすぎている現金の量が異次元すぎるため現金の価値が相対的に下がり、無限に資産価格が上昇しているような状況だ。
なので、現金の価値が上がるような場面が本格的にこない限りは、資産全体の価値が下がるということはないように思う。
そして、現在どこの国も無限に借金をしまくっているこの状況下では、「現金の価値が上がる」、という可能性はかなり低いように思う。
上がったとしても、たぶん一時的な円高みたいなものくらいだろう。
つまりは、現金全体で相対的に見て円が高くなる、というくらいで「現金」全体の価値が上がることはないように思う。
なので、個人的にはコロナウイルスでパンデミックになろうが、景気が多少後退しようが、現金の価値自体が本質的に上がらない限りは株価は大きくは下がらないのではないかと思う。
みんな、なんやかんや理由をつけて多分株を買うだろう。
株式市場以外に、現在市場に放出されている現金を受け入れられるボリュームの資産など存在していないからね。
自分としては、業績悪化で株価暴落、そしてシステム障害のダブルパンチかと思っていたらコロナウイルスで止めを刺されそうな良品計画を先週NISAで打診買いしてしまったので、取りあえずコロナウイルスもう勘弁して欲しいのだが...。
次はJALでも買うか...。
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