高配当株であるオリックスから、先日配当金支払いの通知の封書が届いたのだが、やはり配当金の支払いを確認すると株を保有しているという気分になる。
さらに、オリックスは人気優待株なので株主優待のカタログが届いたという話を以前の記事で書いたが、その後まだ申し込みハガキを出さずに放置していた。
ハガキとか出すの、ついつい忘れてしまうんだよね...。
そして今日、何となくもう一度オリックスから届いた株主優待カタログの資料を確認していたら、なんとWEBで申し込みができることが分かった。
「なんだ、WEBで申し込みができるのか」
配当金の場合は証券口座に振り込まれるだけなので、黙っていても受け取りが可能だが、株主優待カタログの場合は商品を選択してハガキを送るという手間があるため、何となく面倒くさかった。
しかし、オリックスの場合はスマホでQRコードを読み込み、ネット上でアンケートに答えて商品を選択するだけで申し込みが完了した。
「これは非常に便利だ」
そう思う反面、こういったところにも業務効率化の波が押し寄せていて、人力の仕事が減りつつあるなと思ってしまった。
ところで、オリックスの優待カタログの中に地ビール12本セットがあったのだが、申し込みをしようとしたところ、人気が集中しすぎて品切れになっていた。
なので、結局はりんごジュースを選択したのだが、改めて見てみたがこの優待カタログは相当商品ラインナップがよい感じだ。
コシヒカリとか、きちんとした特別栽培米みたいなやつが7.5キロ送られてくるとかだからね。
他にも、優待によくあるオマケ感が全くない。
たぶん、この優待制度はかなり金がかかっているはずだ。普通にお中元セットレベルの中身だからね。
いったいなぜ、オリックスはここまで優待制度に力を入れているのだろうか?
その理由を考えてみると、やっぱり個人株主を増やして株価を安定させたいという思いが強いのではないだろうか。
オリックス株は機関投資家の保有比率が高いので、結構空売りの対象とかになりやすい気がする。何と言っても、外国人投資家の保有割合が47%程度とかなり高いしね。
しかし、株主優待制度の効果もあってか、年々個人株主の比率も増えていて、現在は11%程度まで上昇している。
ただ、個人株主の比率が上がりすぎると株主優待制度の費用が大きくなってしまい、優待改悪などになってしまう可能性がある。
なので、優待目的でオリックス株を買っている人からすると、あまり個人株主が増えるのも微妙な感じかもしれないね。
ところで、オリックスの株主優待カタログと一緒に届く「悠」という広報誌みたいな薄い冊子があるのだが、そこにオリックスの現状の利益推移と資産の増減がグラフで記載されている。
そのグラフを見れば分かるのだが、オリックスは直近ではセグメント利益が減少しているのだが、資産は増えている。
特に、新規投資の影響によるものだと思うのだが、海外の資産が増えている。
セグメント別の利益を見ても本当にバランスがいい。法人金融サービスや、事業投資部門の利益減少を、不動産やリテール事業の利益の伸びでカバーしていたりと、セグメント分散による事業リスクの分散もきちんと機能している。
しかも、オリックスは年間で1兆円を超える新規投資を実施しているので、よほど景気が大崩れしない限りはすべての事業がダメになるということは考え難い。
さらに、配当性向は30%と全然余裕がある状態なので、減配の可能性も今のところは低いような気がする。
まあ、オリックスは金融株で株主構成の関係で株式市場が崩れると真っ先に売られまくるという特徴を持っているが、企業としての体力は相当なものだと思う。
収益力という点においては、おそらく日本の金融ではトップクラスの実力を持っている企業なのではないだろうか。
株を保有していると、ついつい株価ばかりに目が行きがちだが、実際にその企業が行っている事業や利益推移、それから資産の増減などを見ていると、その株を長期間ホールドしようかな、という気持ちが湧いてくる。
オリックスは、投資家にはあんまり人気はないが、改めてよい企業だと思ったね。
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