優待投資家に人気の銘柄として、多くの投資家たちに愛されている航空株のJALの業績について、非常にネガティブなニュースが飛び込んできた。
どのようなニュースかというと、JALのライバル企業であるANAの1~3月の業績が約600億円の大幅な赤字に転落してしまったのだ。
ANAは国内航空会社においては、JALと並ぶ二大企業で、国内の航空市場はこの二つの企業で独占されていると言ってもいいのだが、ANAの業績はいかに今の航空会社が置かれている環境が厳しいものかということを物語っている。
本日、オーストラリア第二位の航空会社であるヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが経営破綻したという報道があった通り、世界中で渡航規制や入国制限が課せられていることにより、世界中で航空会社の業績が急激に悪化しているのだ。
そのため、JALは現在配当利回り5%以上の高配当株となっているのだが、今後の配当金の支払いについてはかなり厳しいものがあるだろう。
JALは配当金もそれなりに支払ってくれ、さらには株主優待航空券も用意している優良企業なので投資の対象として検討している人も多いかもしれないが、現状ではバリュエーションだけを見て投資をするのは避けるべきだと思う。
特に、今のPERは何のあてにもならないということは理解しておく必要があるだろうね。
ところで、高配当株となっているJALの今後の配当金についてだが、ほぼ確実に今後は激減していく可能性が高いだろう。
というのも、前述した通り、現在はANAの業績が急激に悪化したり、オーストラリア第二位の航空会社が経営破綻しているような状況なので、当然のことながら、今後のJALの業績も急激に悪化していくと考えられる。
そのため、配当金の原資である利益も激減していく可能性が非常に高く、むしろ大幅な赤字となってしまう可能性もあるだろう。
その場合、JALがいかに優良企業だからといっても配当金の支払いを継続することは不可能になるので、その点はきちんと認識しておくべきだろう。
仮にコロナが収まったとしても、経済に後遺症が残ってしまうことは確実で、入国制限などはかなり厳しく行われる可能性が高く、そのため国際線はコロナ騒動が一旦終息したとしても以前までのように復活することは出来ない可能性がある。
株主優待についても、あまりにも経営環境が悪化した場合どうなるのかは分からないような状況になってきているので、今後のJALの業績には注目していきたいところだ。
ところで、ANAが発表した決算は1~3月期の決算なので、まだコロナの影響をモロに反映しているとは言えない。
JALやANAの業績にコロナの影響がモロに出るのは、ここ日本でも緊急事態宣言が発令された4月以降の決算からだろう。
個人的には、かなり衝撃的な数字が出るのではないかと思っているのだが、JALやANAだけではなく、グローバル経済の盛り上がりによって国際線を拡大して利益を伸ばしてきた世界中の航空会社は危機的な状態になっていくかもしれない。
コロナが終息すれば国内線で何とかごまかしてやりくり出来るかもしれないが、国際線もダメ、国内線もダメ、という環境下では航空会社は利益の出しようがない。
ただ、国も航空会社が破綻してしまったら国力にも関わってくるので、どうしようもない状態になったら救済する可能性はあると思うのだが、そこまでの状態になるまでに意外と時間はかからないような感じがしてきている。
世界中でコロナが夏頃までに終息しなければ、本当にあり得ないような経済状況が我々の目の前に広がっている可能性もあるね、これはマジで...。
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