不労所得である配当金を多く支払ってくれる高配当株といえば、日本株で言えばJTや武田薬品工業などの高配当株を思い浮かべる場合が多い。
また、米国株だと通信会社のAT&Tや石油会社のエクソンモービル、それからペプシコやコカ・コーラなどの大型株が有名だ。
これらの株に共通しているのは、すでに事業が成熟傾向にあるという点だが、同じく成熟産業に属している金融株にも高配当株が非常に多いという特徴がある。
特に、日本の金融株の場合は人気が異常に低くくて、株価が著しく低い位置で放置されており、高配当株化する傾向が強い。
そんな日本の高配当株の中でも、知名度は抜群だが人気がないのが、みずほFGだ。
みずほ銀行を中心とした、みずほフィナンシャルグループの配当利回りは、株価の低迷によりなんと4.4%まで上昇している。
一般的に配当利回りが3%を超えると高配当株と呼んでいいと思うのだが、みずほフィナンシャルグループの配当利回りは4%超なので、日本株の中でもかなり高配当な部類に属している。
みずほフィナンシャルグループは、直近では増配はせず配当金を据え置いているが、株価の方がずっと低迷しているため、高配当な状態が続いているのだ。
みずほ銀行の定期預金の利率は、現在0.010%なので、みずほ銀行の株価に対する配当金の利回りを示す指標である配当利回りは、その約440倍だという計算になる。
みずほ銀行の株を買うと、普通に株価が4%以上動く可能性はあるのだが、それを考慮してもかなり魅力的な配当利回りだと言っていいように思う。
資本主義社会は、資本家が多くの果実を手にする構造となっているが、その反面資本家はリスクを負うことになる。
みずほフィナンシャルグループに投資をする場合だと、「株価が下がったり、配当金の額が減額されたりする」、というリスクが存在する。
しかし、そのリスクを許容した場合、通常では手にすることが不可能なリターンを手にすることが出来る。
元本保証商品で利回りが4%を超えている円建ての金融商品など、今の日本には存在しないと言っていいからね。
定期預金で安全に資金を運用するのも全然悪い選択肢ではないが、リスクをとって株式を保有してリターンを得るという方法もあるということは覚えておいた方がいいだろう。
みずほフィナンシャルグループは、三井住友FG、三菱UFJの三大メガバンクの中で最も業績が苦戦している。
海外事業の苦戦、業務効率化の停滞、国内の低金利環境による国内事業の苦戦。
様々なマイナス要因が絡み合い、三井住友FGや三菱UFJが比較的健闘しているのに対して、大きく出遅れてしまっているのが現状だ。
みずほフィナンシャルグループは、今年の3月に業績の修正予測を出しているが、その内容はかなり悪いもので、投資家の不安を煽る結果となっていた。
具体的には、固定資産の減損損失や有価証券の売却損により、約6800億円もの損失を計上すると発表していた。
そのため、みずほFGの株価は大きく低迷していたのだが、150円を底にしてここ最近はやや反発を見せている。
業績の方についても、7月31日に発表された前回決算の内容はコンセンサスを上回っており、やや業績が回復してきているような印象を持たせる。
ただ、金融株は多少業績が回復しても、ここ日本ではあまりそれが株価には反映しない傾向が強いので、ここからみずほFGの株価が大きく反発するのかは微妙だ。
次の決算が11月14日に予定されているので、その内容でまずはさらに株価が反発するのかどうかだね。
日本を代表する企業なので頑張って欲しいところだが、果たしてどうなるのか、という感じだね...。
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