日本を代表する高配当株であった日産自動の株価が現在絶賛暴落中で、凄まじい勢いで株価が下落し続けている。
日産自動車が高配当株で「あった」と表現したのは、現在の日産自動車は減配を繰り返した結果全く高配当株ではなくなってしまっており、2月13日に発表したIRにおいて期末の配当金を支払わないという方針を発表している。
というのも、日産自動車の業績は現在急速に悪化しており、カルロス・ゴーン元会長を追い出してしまってからというもの、目に見えて企業として衰弱しているからだ。
おまけに、日産自動車はカルロス・ゴーン会長を巡るゴタゴタにより、ルノーとの資本関係でもゴタゴタしており、足元が定まっていない状態が続いている。
このように不安定な経営環境が影響しているのか、もはや昔日の面影はないほどに業績は悪化してしまい、PBRは0.4倍以下の状態になってしまっている。
PBRが0.4倍だということは、割安であるという見方もできるが株主資本を上手く使えておらず、さらには投資家の期待値も非常に低いという見方もできる水準だ。
現在日産自動車は業績を立て直すために様々な手を打っているのだが、はっきり言ってそれが実を結ぶかどうかはわからないし、結んだとしてもかなりの時間がかかりそうな感じだ。
なので、投資家たちは日産自動車が以前のように高配当株代表のような日産自動車を目にするのはだいぶ先のことになるかもしれない。
日産自動車が高配当だったのは、資本関係やカルロス・ゴーン元会長の方針もあってのことだったと思うので、実際に以前のような状態に戻るかどうかは、かなり微妙なところだ。
日産自動車の株価はすでに一度500円台割り込んでしまっており、リーマンショック後の株価水準まで下落するくらいの勢いだ。
まさに、息してない状態なのだが、これを見て我々は高配当株に投資をするリスクについて考える必要があるだろう。
「こわいいいいいいい!!」
と、悲鳴を上げるだけでは何も学ぶことはできないので、このようなケースから学びを得て高配当株に投資するリスクを可能な限り抑える必要があるのだが、やはり一番は業績が悪化すれば高配当株でも減配する可能性があるということを覚えておくべきだろう。
というのも、配当利回りが非常に高いと、一見お値打ちな株に見えてついつい手を出したくなってしまうのだが、実際はそれは表面上高配当に見えるだけで、実際のところはタコ足配当で火の車状態だった、ということもよくあるからだ。
配当性向というのは、利益のうちいくらを配当金の支払いに回しているのか、という指標のことだが、この指標が高いとすでに利益の大部分を配当金の支払いに回しているということになる。
そのため、少しでも業績が悪化してしまうと、配当金の支払いを大きく減らされてしまう可能性があるのだ。
なので、この配当性向はきちんと高配当株を買う前にはチェックしておくべきだろう。
ほかにも、急速に業績が悪化し始めた場合などは、現状の利益予測よりも大幅に利益が減る可能性があるので、そういった可能性がないのか考えることも必要だ。
こんな感じで、代表的な不労所得を支払ってくれる高配当株を買う際においても、きちんと様々な視点から配当金の支払い継続性について考えておく必要があるのだ。
高配当株に関するリスクを完全に排除することは不可能だが、こうしたことは誰でも出来るので、可能な限りはやっておくべきだろう。
今回の日産自動車の暴落からもよく分かるように、株というものはかなりの勢いで価値がなくなってしまうこともしばしばある。
昨日までは含み益だった株が今日は含み損状態といったことも、株をやっていればよくあることだ。
高配当株の場合は配当金を支払ってくれれば、株価はさほど気にしない、という人も多いかもしれないが、高配当株が暴落するときというのは前述したように配当金を支払ってくれなくなった時だ。
なので、高配当株へ投資をする際であってもきちんと銘柄は分散するべきだろう。
高配当株の場合は継続的に配当金を支払ってもらうことを目的に投資をするわけなので、基本的には長期投資になる。
長期投資になるということは、投資先の企業たちは調子のいい時もあれば悪い時もあり、それをある程度は許容することを要求される。
しかし、例えば今回の日産自動車のような銘柄に集中投資をしていたら、今回の事態のように株価が暴落したら思考が停止してしまい、正常な判断が出来なくなってしまう可能性がある。
その結果、暴落しまくる株を抱えたまま、悲しみにひたる日々を過ごすことになるのだ。
そうなりたくなれば、やはり銘柄は分散して投資をしておき、いざという時に自分自身の大切な資産を守れるようにしておくべきなんだろうね。
株で夢をかなえよう
※配当金が好きな方は下記のボタンを猛プッシュして欲しい!!高配当株が好きな方も猛プッシュを頼む!!それ以外の方は、押さなくてもいい。
↓