今週は、多くの投資家たちが悲鳴を上げ続けなければいけないほど株価が乱高下していたのだが、ついに日経平均が21000円を割り込むところまで株価は暴落してしまった。
もしかしたら、日経平均20,000円割れもいくか、というくらいの勢いの株価の暴落具合なのだが、今のところ事の発端となっているコロナウイルスの問題が収束する気配はない。
そのため、高配当株であろうが、人気優待株であろうが、リスク資産である株式は手の平を返したように売られまくっているのだ。
そんな暴落の中にあっては、高配当株であり人気優待株であるJTも例外ではなく、株価が暴落しまくった結果、ついに配当利回りが7％を大きく超えるレベルとなっている。
配当利回り7％というと、海外の高配当株にも引けをとらないくらいの利回りで、100万円を投資したら、1年で7万円を何もしなくても手に入れることが可能だ。
現在の低金利環境では、100万円を定期預金で銀行に預けたとしても、本当に雀の涙レベルの利子しかつかないことを考えると、これは驚異的なレベルの利回りだと言っていいだろう。
JTの事業内容は、たばこの製造販売なので、はっきり言ってコロナウイルスの問題がそこまで大きく影響しないような気がするのだが、市場はもはやパニックに近い状態になっているので、JT株もめちゃくちゃに売り込まれているのだ。
そのため、JTの利回りも市場の平均配当利回りが上がるのに歩調を合わせて上昇し、ついには配当利回り7％を超える超超高配当株になっているのだ。
これは、ごくごく当たり前のことなのだが、株価が暴落すると株式の配当利回りは上昇していくのだが、そのために高配当株がより魅力的な状態になることが多い。
例えば、いつもは配当利回りが3％くらいの株が配当利回り5％になれば、当然のことながら投資妙味が上がるのだが、今はそんな高配当株が大量発生しているような状況だ。
そのため、高配当株が好きな投資家たちにとっては夢のような状態になっているのだが、一方で、株価はまだまだ下落していきそうな感じがするため、株を買ったはいいが凄まじい含み損を抱えてしまいそうな気配がある。
そういった場合、一体投資家はどのように行動したらいいのだろうか？
個人的には、自分のリスク許容度の範囲内で配当金の減配が無いと思われる株を買う、というのがインカムゲインを選好する投資家たちにとって最適な行動ではないのだろうか。
ここで注意しなくてはいけないのは、自分自身のリスク許容度を超えるような投資をしないことだ。
いくら配当利回りが高い株を買い集めたとしても、株価が暴落しまくっている局面で狼狽売りしてしまうレベルまで買ってしまっていては、最終的に大損して市場から撤退してしまう可能性がある。
なので、平時はもちろんそうだが、こういった暴落の際にこそ自分自身のリスク許容度をきちんと理解した投資をすることが重要なのだ。
さて、今現在市場を直撃しているコロナショックだが、もはや止めようがないくらいの状態になっていて、株価は毎日のように下落しまくっている。
中国や日本、それから韓国、さらにはアメリカと本当に世界中でコロナウイルスによる新型肺炎の感染者が爆発的に拡大していて、治療薬も開発されておらず、各国で水際対策などをとってはいるが、正直なところもはや止めようがないといった感じだ。
その影響はもちろん株式市場にも及んでおり、もはや下落することは永久にないのではないか、と考えられていたNYダウまでもが本気の暴落の様相を見せ始めている。
通常、インフルエンザウイルスなどは空気が乾燥した寒い季節に蔓延し、春頃を超えると感染拡大が収まる傾向にあるが、新型コロナウイルスは未知のウイルスなので、この先季節が変わって感染者が減るのかどうかは不明だ。
新型コロナウイルスの場合、「未知」であるということが多くの人々に恐怖を与えており、これ以上感染が拡大して死者が激増した場合、経済が壊滅的に停滞してしまう可能性すら考えられるだろう。
これはもはや株式市場だけの問題ではなく、すでに実体経済にも大きな影響が出始めているので、観光業などのインバウンドに関わっている企業が連鎖倒産する可能性も出てきている。
なので、出来れば早急に有効な対策が打ち出され、事態が収束されることが望ましいのだが、今のところはそれはかなり厳しそうな状況だ。
株式市場以上に、実体経済のほうが心配になっているのが非常に気になるね．．．。
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