配当利回りが5%を超える株というのは、日本株の中でも僅かにしかなく、現在の定期預金の利回りを考えると驚異的な水準だと言っていい。
配当金は何もしなくても資産を保有しているだけで手に入る所得で、純然たる不労所得であるため、配当金などの不労所得に憧れる人は多い。
ただ、高配当である、という理由だけで高配当株を買うと、減配や無配などにより大幅な株価下落という悲劇に見舞われ、大きく資産を減らしてしまうケースもある。
そのため、配当金を得るために高配当株を買う場合でも、必ずその株式を発行している企業の現状をチェックしておくことは大切だ。
そうすることで、自分自身が大切に築いてきた虎の子の資産を保全することができるかもしれないし、「調べた」ということが自信となり、その投資について冷静な判断を下せる可能性もある。
現在、株価下落により配当利回りが約7%になっているJTにしてもそうだが、高配当株であっても、やはり大幅な株価の下落というのはあり得るからね。
現在、日本を代表する高配当株であるJTの株価が下落し続けている。
現在のJTの配当利回りは約7%まで上昇しており、日本株の中でも最上位クラスに位置している。
一方で、JTの株価は業績に対する懸念や、タバコ事業に吹く風当りの強さ、為替が円高に振れていることなどが複合的に作用して株価が下落し続けている。
そのため、投資をするのかどうかに迷うところだが、もしも投資をするのであれば、そういった要素を一つ一つ自分で点検する必要がある。
そして、調べた結果、投資をする価値があると思えば投資をすればいいし、今はやめておいた方がいい、と思ったら投資を見送ればいい。
高配当株の場合は、株雑誌やネットなど、様々な媒体で銘柄が紹介されているが、重要なのは最終の投資判断は自分自身できちんと下すことが重要だ。
なぜ自分自身で調べることが重要かというと、そうしないと自分自身で投資のリスク管理が出来なくなるからだ。
投資で最も重要なのは、リターンの最大化を追及することよりも適切なリスク管理をすることだ。
リスクを管理出来ていないと、せっかく築いた資産を大きく毀損してしまう可能性もあるし、毎日を不安な気持ちで過ごす可能性もある。
そういった状況を回避するためにも、やはり「自分自身で調べる」という行動は非常に重要だと言えるだろう。
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