配当利回りが高い株のことを高配当株と呼ぶのだが、日本人はとにかく高配当株という言葉に弱い。
かくいう自分もそうで、高配当株というワードを聞いただけで白米を3倍もお代わりできるほどの高配当株好きだった。
高配当株の魅力は何と言っても持っているだけで自動的に配当金が振り込まれてくるという点で、ただボーっとして株を持っているだけでお金が振り込まれるという謎現象を体験できるところだ。
人気高配当株であり人気優待株だったJALもそんな配当金製造マシーンの一つで、株主優待制度と相まって非常に個人投資家には支持されていた高配当株だった。
しかし、そんなJALが皆さんもご存じのようにこのコロナ過で業績がボコボコになってしまい、なんと配当金がゼロ円、つまりには配当利回り0%という驚異的な状態になっている。
そのため、ほとんどの人は売ってしまっていると思うのだが、配当金を目当てでJALを保有し続けている人は恐らくはコロナ禍が明けるまでは配当金を得ることが出来ないようになってしまっているのだ。
これは高配当株投資家にとっては非常にゆゆしき事態だと言える。
これは非常に重要なことだと思うのだが、高配当株投資をする際にはきちんとその企業が将来的に配当金を支払い続けることが可能なのか?と言う点について十分に吟味しておく必要がある。
というのも、表面的な配当利回りが高かったとしても、将来的に支払ってくれる配当金の額が一気に下がったり、もしくはJALのようにゼロになってしまったのではもはや投資をしている意味自体がなくなってしまうからだ。
そのような事態になってしまってはジタバタと両手両足をばたつかせながら、「おかあちゃん、おかあちゃん!!」と、大の大人が大声で叫んでしまいかねない。
そんなことになってしまわないように、高配当株を買う際には事前にきちんと情報を確認しておくべきだろう。
ただし、JALの場合はコロナという誰も予測することなど不可能な事態によって利益が一気に消し飛んでしまったので、注意するのにも限界あるのだろうが。
なので、高配当株へ投資をする際にも分散投資をきちんとして、古くからある「卵は一つの器に盛ってはいけない」をきちんと守るようにするべきだろう。
自分は高配当株は確かに好きで、高配当株の記事もかなり書いているが、過去の記事をみていただければわかる通り成長株への投資も結構やっている。
というのも、成長株は当たった時のリターンがかなり大きく、キャピタルゲインでかなりの額資産を増やすことも可能だからだ。
そのため、株式のポートフォリオは成長株+高配当株や、ETFや投資信託+高配当株という感じにするのがベストだと最近は考えている。
ETFや投資信託のよいところは基本的には価格を気にせずに保有し続けられるところだ。自分は最近仕事が激務すぎて株式投資に精を出すことが不可能になっているので、ETFや投資信託をメインにしている。
ただ、やはりチャンスが来た場合はきちんと個別株にも投資をした方が資産が増えるのは早いので、そこはバランスよくポートフォリオを組んでいきたいと考えている。
とはいえ、やはり配当金がチャリン・チャリンと振り込まれてくる喜びは何者にも代えがたいので高配当株への投資は魅力的だと言っていいだろう。
株式投資には成長株や外国株、それから高配当株など様々な投資先があるので自分好みで資産が増えていくポートフォリオを追求していきたいところだ。
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