お前...、おまえ、マジでなんやねん!?
そう叫びたくなるほど、ひたすら株価が下落していた超高配当株のエクソンモービルの株価が最近徐々に回復していて、直近の最安値の36ドル程度から44ドル程度まで回復しているのだが、はっきり言ってまだまだ足りない。余裕の含み損状態だ。
それ以外の米国株については、Apple、新規で買っているVOO、ペプシコはかなり株価が上昇しているのだが、本当にこのクソ株だけはどうしようもない。
しかし、それも当然のことで、今のWTI原油先物相場は30ドル台で推移している状態で、一時期マイナスにまで価格が突入していたことを考えるとかなり価格が回復したように思えるかもしれないが、この価格だと石油メジャーは余裕の赤字だろう。
石油メジャーが利益を確保できる水準は恐らく50ドル前後で、それ以下の原油価格になるとひたすら赤字を垂れ流す可能性が非常に高い。
原油先物価格の落ち込みはかなり長い期間続いているので、マジでこれ大丈夫なのか?と不安になってしまうのだが、もうええか、といった感じで放置してしまっている状態だ。
しかし、原油価格が回復するにはかなり時間がかかる可能性があるだろう。
そして、超高配当株であるエクソンモービルが高配当株ではなくなり、配当金の支払いがついに遮断されるという可能性についても十分に考慮しておかなけれならない。
現在、主要産油国であるサウジアラビアやロシア、それにOPECなどが原油の生産調整を行っているため供給量が減り、その影響で原油価格は上昇している。
しかし、経済活動が完全に再開しないのであれば、原油価格が60ドル以上の価格まで回復するのに相当な時間がかかることになる。
また、サウジアラビアやロシアがいつまできちんと生産調整を続けるのかもポイントとなってくる。
というのも、この両国は石油の財政を依存している度合いが非常に高いので、原油価格が少し上がれば増産をしてシェアを取り自国の利益を何とか確保しようとする可能性が非常に高いからだ。
しかし、それではイタチごっこになってしまい、原油価格が本当に安定することはないだろう。
原油価格が本当に安定するためには、やはり協調減産だけではなく、以前のように飛行機がきちんと飛んでいて、工場が稼働しまくり、人々がエネルギーを使用しまくるような世界が戻ってこないとかなり厳しい。
そんな世界がすぐに戻ってくるかというと、新型コロナウイルスはいまだに世界中で蔓延しているので、その日は相当遠いのではないだろうか。
そのため、エクソンモービルが減配する日も刻々と近づいているのではないか、と考えている。
エクソンモービルが配当金を支払えなくなる日はいつなのか、という点について考えてみるのだが、すでにその日はそう遠くないような気もする。
エクソンモービルの財務は非常に強固なのである程度は耐えて配当金を支払ってくれるのだろうが、赤字を垂れ流し続けるとさすがに苦しいだろう。
高配当株が高配当株ではなくなった時のインパクトが計り知れないということは、以前配当金減配したRDSやGEの例を見れば分かるのだが、すでにエクソンモービルは十分すぎるほど暴落しているので、それも織り込んでいるのだろうか?
石油企業に対しては非常にネガティブなニュースばかりで、何一つよいニュースを聞かないのだが、シェール企業の連鎖倒産が始まっているということは、原油価格にとってはプラスに作用する可能性がある。
というのも、原油価格が崩れだしたそもそものスタートは、石油の最大消費国である米国でシェールオイルを簡単に採掘できるようになったからなので、そのシェールオイルの供給量が激減すれば原油価格にも当然のことながら反映するだろう。
ただ、やはり原油価格が正常に戻るには経済活動の完全回復が必要なので、かなりキツイ状況なのは間違いがないだろうね、石油企業たちにとっては...。
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