オリックスと言えば正真正銘の高配当株で、日本人投資家たちにも大人気の超老舗企業だ。
その人気の理由はずばりその高い配当利回りと極めて安定した業績にあるのだが、リーマンショック時には株価が凄まじいほど下がったり、直近のコロナショックでも相当な下げ幅を見せていた。
一方で、オリックスの配当利回りは現時点で5%近くにまで達しており、配当金を愛する高配当株投資家たちにとってはかなり美味しい投資対象に見えてしまう。
配当金を好む投資家たちは、コツコツと積みあがっていく配当金を受け取るたびに満面の笑みを浮かべるのだが、そういった投資家たちはオリックスのように5%を超えるような高利回りを誇る株に極めて強い魅力を感じてしまうのだ。
オリックス株の株価が金融ショックや経済危機などに極めて敏感に反応するその理由は、オリックスが金融セクターに属する株で、航空機のリースや不動産など景気の影響をダイレクトに受けてしまう事業を展開しているからだ。
そんなオリックスだが、今回は出資している小林化工の製品に関する問題などが悪材料視されて再び株価が低迷しつつある状況にある。
オリックス株ホルダーとしては、やれやれ、といったところだが今後はどうなっていくのだろうか?
小林化工の問題は様々なところで報道されているので、ここではあえて詳しくは書かないが製薬メーカーとしては製品の信頼性を著しく落とすような問題が発生している。
しかし、小林化工がこの問題で倒産までいくかというと、個人的にはそれはないだろうと考えている。
また、オリックスが安定した高配当株である理由は様々な事業を展開しているからで、例え小林化工の業績が今後低迷したからといっても他の事業ポートフォリオが補完してくれるため、いきなり配当金の支払いがストップする、ということはないだろう。
高配当株を保有する場合、その株が高い配当利回りを維持して投資家たちに配当金を支払ってくれるのか?という点が非常に重要視されるのだが、オリックスの場合はその点はかなり強固な基盤を持っていると言えるだろう。
コロナ禍のこの状況においても配当金の確保、さらには自社株買いまで行っているので、株主還元姿勢という点ではオリックスは相当な優秀性だ。
ただ、今後コロナが長引けばさすがのオリックスも他の企業と同じように苦戦は強いられると思うので、その点には用心が必要だろう。
さて、高配当で配当金好きの投資家たちに大人気のオリックス株について今回は書いてみたが、オリックスのように配当金をコツコツと支払ってくれる株式を大量に保有していると、これ以上心強いことはない。
給与とは別の配当金という収入を支払ってくれる資産を持っていれば、例えばいきなり仕事がなくなってしまったり、収入額が下がってしまったとしても冷静に考えて行動することが出来るからね。
ただ、前項でも書いたようにそういった高配当株を買う場合にはきちんと「長期」にわたって配当金を支払い続けてくれるような高配当株を買うことが非常に重要だ。
というのも、せっかく高配当株を買ったはいいものの、業績がいきなり悪化して配当金を支払わなくなってしまうのでは全く意味がないからだ。
このコロナ禍において、真の高配当株とそうではない高配当株がハッキリとあぶり出されてしまっているのだが、メディアなどの情報だけに踊らされずに自分自身の頭で考えて「どの株がきちんと配当金を支払い続けてくれるのか?」を考えることが非常に重要だ。
なんにしても、オリックスが優秀な高配当株であるということには間違いがないだろうけどね。
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