最近のコロナウイルスによる暴落と暴騰を繰り返す相場は、多くの投資家たちの資産をメチャクチャに破壊しているのだが、今回のコロナショックによって株価が崩壊してしまっている高配当株や優待株も多い。
そういった場合、逆張りを好む投資家であれば買いを入れるのが通常だが、今現在のJALに対して割安だからという理由で投資をするのは相当勇気がいる。
というのも、コロナショックは経済環境を根底から揺るがすほどのインパクトがあり、「人」や「物」の移動が制限されることにより、経済が完全に停滞してしまっているからだ。
JALは日本を代表する航空会社であり、なおかつほとんど数社で寡占状態の事業をやっている会社で、さらには株主優待制度の内容が株主割引券ということもあり、多くの投資家たちに人気があった株だ。
さらには、JALは比較的配当利回りが高い株でもあったので、株主割引券と配当金という素晴らしいダブルインカムが得られる銘柄だった。
しかし、ここ最近JALの株価は大暴落しており、節目の2000円をあっさりと割り込んでしまってすでに暴落モードに突入してしまっている。
JALの配当利回りはすでに6%近くにまで上昇しており、100万円を投資していたら何もすることなく6万円を受け取れるが、それでも株価は売られ続けている。
その理由は、もちろんのことながら、JALの今後の業績を危惧する投資家が非常に多いからだ。
さて、今現在猛威をふるっているコロナショックの影響を受ける産業についてだが、ホテル産業、観光産業などと並んで大ダメージを受ける可能性が高いのが、JALが属している航空産業だ。
というのも、航空産業は人を「地点」から「地点」に運ぶことが商売なのだが、今現在は運ぶべき「人」の移動に制限がかかってしまっており、非常に苦しい状態になってしまているからだ。
コロナウイルスへの対応については、現状は各国で封じ込め策が採用されているため、入国制限や自粛の要請、さらには都市のロックダウンなどで海外旅行やビジネスで移動する人が激減してしまっている。
そのため、JALの飛行機も便数を減らさないといけない状況に追い込まれてしまっており、CAを大量に自宅待機状態にせざるを得なくなるなど、本当に経営の根幹を揺るがすような状態になってしまっている。
そのため、今現在、いくらJALの配当金が高配当な利回りになっていたとしても、未来の配当金を支払う原資である「利益」が激減どころか無くなってしまう可能性が高いので、多くの投資家たちがJALへの投資を控えているのだ。
今現在、日本のコロナウイルスの感染者の数は増え続けており、本当に日本の首都である東京がロックダウンされる可能性が出てきている。
東京がロックダウンされると、その周辺都市にも甚大な影響があることはもちろん、経済にもすさまじいくらいの影響が出る可能性が非常に高い。
というのも、東京には日本中から「人」や「物」が集中しており、様々な企業が本社機能を置いているため、東京が麻痺するということは、日本経済そのものが麻痺するということだ。
このような事態を防止するため、本来であれば首都機能や企業群の本社機能を分散化しておくべきなのだが、日本はなぜか東京にほとんど全ての機能が集約されてしまっている。
その代償が今回のコロナショックでモロに露呈すると思うので、もしかしたらコロナショックが収束した後には日本の都市機能が少し分散化するのではないかと思っている。
なんにしても、今現在は東京ロックダウンへのカウントダウンが始まっているような気がするが、実際にどうなるのか...。
可能な限りロックダウンだけは避けてほしいのだが、これ以上コロナウイルスの感染が拡大すると被害がさらに甚大なものとなるため、やるしかないのかもしれないね...。
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