定期的な不労所得と聞くと、多くの人は配当金や家賃収入などを思い浮かべるのだが、それらは極めて純度の高い不労所得で、ひたすら湧いてくる湧き水のようなものだと言ってもいいだろう。
そういった不労所得を得ている人々は、多くの場合は富裕層に属するお金持ちたちだと考えられており、我々のような一般的なサラリーマンたちにはほど遠い世界の話だと考えられているケースも多い。
というのも、一般的なサラリーマンたちは主に労働所得のみ、それも会社から支払われる給与所得のみを得ているケースが多く、働かないでも手に入れることが出来る不労所得を得ているケースは極めて少ないからだ。
労働所得の場合は、それを得るために非常な苦労を伴うことも多く、お金と時間を交換することによって自分にとって大切なものを失ってしまうケースもある。
そういったことを経験しているサラリーマンたちにとっては、配当金や家賃収入といった何もしなくても手に入る不労所得は、まるで夢物語に出てくる異世界の生物のようにしか思えず、どこか現実感のないものとして感じられるのだ。
しかし、実際のところは配当金という最も純度の高い不労所得は、少しの努力で手に入るものだということは知っておいた方がいいだろう。
配当金を手に入れるためには、数百万円単位の資金が必要だと考えている人もいるが、実は配当金は数万円単位の資金があれば手に入るものだ。
というのも、100株単位で変える株の中には数万円もあれば買い付け出来る株もあり、そういった株を買えば、とりあえずは配当金を得るという経験をすることが可能だ。
そのため、一度に株を買うのではなく、根気よくコツコツと株を買う継続力のある人なれば数万円単位で株式を積み上げていき、最終的には数十万円単位の配当金を得ることはそこまで難しくはないだろう。
もちろん、今まで貯金すら出来なかったという浪費家の場合は難しいかもしれないが、月々幾らかの貯金が出来るくらいの計画性を持った人であれば、そこまで難しい取り組みではないだろう。
そのため、一度配当金を得てみて、その感覚が快感となり、毎月毎月株式を積み立てるようになれば、その人の不労所得の額はどんどん増えていく可能性があるだろう。
人間というのは、自分が心の奥底から欲したものは現実化して手に入れることが出来る、という説を唱えたのは自己啓発書の元祖みたいな書籍を書いたナポレオン・ヒルだが、それは確かに的を得ている。
というのも、例えばまずは配当金を欲しいと思うことにより、次は配当金をどのようにして手に入れるのか？という思考をするようになり、最終的には株式を買って配当金を得るという流れになるケースが多いからだ。
そのため、もしも配当金や家賃収入といった不労所得が欲しいと思ったら、まずはそれを手に入れているところをイメージすることが非常に重要だ。
そして、そのイメージを継続していると、今度は嫌でもそれを手に入れるための行動をとるようになるだろう。
しかし、根本的な問題として、まずは不労所得というものに興味を持たないと、実際に配当金という不労所得を手に入れることは出来ない。
なので、配当金や家賃収入といった不労所得を得ている人々は、最初に保有している資金の額がトリガーになっているというよりも、「不労所得」という概念に興味を持っていたから最終的に配当金という不労所得を手に入れているということになるのかもしれない。
そう考えると、やはり不労所得を得るためには、まずは不労所得というものに興味を持たないことには、それを手に入れることは難しいかもしれないね。
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