セミリタイアという言葉が世間一般に浸透してから随分と時間が経つが、今現在の日本では多くの人々が不労所得である配当金や家賃収入によってセミリタイアすることを強く望んでいる。
セミリタイアとは、要するにお金の自由を手に入れて、会社などの組織で働かずに自分自身の好きなことをやりながらゆったりとした生活を送ることを指す。
ここ日本は、外国人労働者が恐れをなすほど労働環境が劣悪で、そのため日本の労働者たちは極めて過酷な環境下で仕事をしていることになるのだが、そういった現実にNOを突きつける労働者たちが非常に増えている。
というのも、最近はインターネットの完全普及により、日本の働き方自体が間違っていることに気が付いている労働者が増えているからだ。
しかし、いくらそのことに気が付いたとしても、生活資金の問題を何とかしなければ会社生活に「NO」を突きつけることは不可能だ。
そう、要するに日々生活していくためのお金を確保しなければ給与という安定的な資金を手放すことが出来ないのだが、最近は誰でも株式や債券、それから不動産などに投資をすることが可能になってきている影響で、「不労所得」を確保することのハードルが下がってきている。
そのため、そういった不労所得でセミリタイアをする人の数が非常に増えているのだ。
最近、セミリタイアに憧れ、実際にセミリタイア生活を実践する人が増えているのは説明した通りなのだが、実際に以前では考えられなかったほどの数の人が会社を卒業し、セミリタイア生活を満喫しているという事実がある。
そんな人たちの中には、資産額が3000万円程度でセミリタイアに踏み切る人たちもおり、以前まででは考えられないような額でもセミリタイア生活が可能になっているという事実がある。
以前までであれば、少なくとも5000万円以上の資産くらいをもってセミリタイア生活に突入する人が多かったが、最近では本当に少額の資産でセミリタイア生活を実践する人が増えているのだ。
その理由は、以前よりもテクノロジーが発達したおかげで、独身者であればお金をかけなくても暮らしていけるような生活環境が整っているからだ。
例えば、アマゾンプレミアムに加入していれば、買い物、娯楽などを得るために、数百円の費用でプラットフォームとして利用することができ、誰でもお金をかけずに部屋にいながら様々なものを買ったり、映画をみたりすることが可能だ。
また、ユーチューブであれば動画は見放題だ。
さらには、以前までは高額商品だった洗濯機やテレビなども安くなっているし、自動車もシェアリングで利用すれば買わなくて済む時代だ。
そして、それらの生活環境のおかげで田舎に住んでも大して不便することはないので、生活コストを安く済ませることが出来る。
そういった時代背景もあり、以前と比べて少額の資産であってもセミリタイア生活を満喫出来るようになっているのだ。
さて、セミリタイア生活を実際に実現させたとして、何もやることがない状態を想像して欲しい。
そう、例えば、小学生の頃の夏休みを一人ぼっちで過ごすような状態だ。
その場合、恐らくは1週間くらいは楽しいかもしれないが、たぶん1月目が過ぎるころには、っもはやそれが苦痛になっている可能性があるだろう。
というのも、人間は怠惰な生き物ではあるのだが、本当にやることがなくなると、それはそれで苦痛に感じることが多いからだ。
もしもあなたが何もしなくても何年でもハッピーに暮らしていけるというのであれば、それは一つの才能だと言っていい。おそらくは、スーパーニートとして覚醒することになるだろう。
しかし、それ以外の人々は基本的にはセミリタイアしたとしても、何かしらの仕事はした方が生活に充実感が出る可能性が高い。
出来れば、週3回くらいで自分自身が好きな作業を仕事としてやるのがベストだろう。
そうすれば、ストレスの無い適度な疲労感を得られ、生活の中にONとOFFが生まれることになり、退屈になりがちなセミリタイア生活に充実感が生まれる可能性が高い。
部屋の中で一日中じっとしていたり、誰とも話をせず長期間いるのは精神衛生上絶対によくないはずだ。
なので、もしもセミリタイア生活を目指すのであれば、お金の問題を解決しておくのはもちろんだが、自分自身が本当にやりたいことは何なのか、ということをきちんと理解し、自分自身の特性に合った仕事を見つけておくことが重要だ。
もちろん、その場合はハードコアな正社員ではなく、副業の延長や軽いバイトみたいな感じのものを探したほうがいい。
そうして、セミリタイア生活に張りを与える準備も終えたうえで、夢のセミリタイア生活に突入したほうが、人生全体のクオリティは上がるに決まっているからね。
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