サラリーマン投資家たちの多くは、毎日のように憂鬱な顔をして日常を過ごしていることが多いのだが、その一番の原因となっているのは皮肉なことに生活の糧となっている給与をもらうための仕事だ。
というのも、日本のサラリーマンの多くは死に物狂いで満員電車に朝眠たい体を揺られながら出社し、さらにはストレスまみれの職場で血反吐を吐きながら業務を行い、そしてボロボロになった体を再び満員電車に揺られながら出社すうるという生活を送っているからである。
外国人の働きたくない国ランキングで、なんとここ先進国であるはずの日本はトップクラスの支持を得ているのだが、その背景にあるのは、極めて過酷な労働環境や飲み会、そして残業などの超過密スケジュールなど、恐ろしいほど労働者を追い込む日本の勤務実態が背景にある。
普通で考えれば、これほど治安がよくて、さらには飯もうまく、さらにはインフラも整っていて清潔な国で働きたくないと思うもはおかしいのだが、日本でサラリーマンとして働いていればそれも頷ける話ではある。
そんな過酷な労働環境で耐えている日本のサラリーマンたちが夢見ているのが、配当金という不労所得で暮らす、いわゆる配当金生活である。
配当金は株式を保有するだけで得られる所得で、株主は本当に何もしなくても手に入る真の不労所得であることに異論を述べる人は少ないだろう。
サラリーマン投資家たちの多くは、いつかは過酷な労働環境を脱し、優雅な配当金生活を送りたいと心から願っている。
しかし、実際のところは今回のコロナショックでわかったように、多くの高配当株から支払われる配当金も安定したものではない。
というのも、配当金の原資は企業が生み出す「利益」なので、その「利益」が減少してしまう可能性があるのであれば、やはりそれも完全に安定した所得だとは言えないからだ。
なので、現実的にはサラリーマン投資家たちは配当金を得ながらも、サラリーマンとしての給与所得を得る、という選択肢を選ぶ方も多い。
というのも、給与所得というのは自分自身の体を使って稼ぐ所得なので、自分でコントロールできる部分が多いからだ。
ただ、配当金という不労所得を定期的に得られるシステムをきちんと手に入れている人の場合は給与所得だけに依存しない資本構造が出来上がっているケースが多いので、例えばストレス度数の低い仕事に転職をする、などの選択肢を取ることが出来るようになる。
そういったことを考えると、やはり定期的に不労所得を得られるようなシステムを作ることはメリットが大きいと言えるのではないだろうか。
現在、実体経済と株式市場をコロナショックという未曽有の災難が襲っており、もはや経済も株式市場もメチャクチャになってしまっているが、それでも今後企業からの配当金が株主に支払われるという事実に変わりはないだろう。
というのも、株式会社はすでに社会の根底をなしているシステムなので、全世界が社会主義国家にならない限りは、株式から配当金が支払われるというシステムは壊れないからだ。
もちろん、世界的に今後減配の嵐が吹くとは思うのだが、それでも最終的には経済は復活し、再び企業が株主に対して配当金を支払い続ける日々がやってくるだろう。
というのも、やはり資本主義というのは柔軟性に富んでおり、マスクが足りないといえばシャープなどの普段はマスクなど製造していない企業たちがマスクを増産して社会のニーズにこたえるなど、対応力に満ち溢れている社会だからだ。
そして、何よりも多くの人にとって資本主義は暮らしやすいので、コロナショックが終わったあとも、資本主義社会は継続し、そして株式からの配当金は支払われ続けることになるだろう。
株で夢をかなえよう