「えがったあ...」
本日、過去に保有していた人気優待株のすかいらーくHDが、凄まじい減配を実施するというIRを出したのを見ておいらは胸をなでおろした。
「やばい思うてたんや...ほんまに売って良かった」
なんと、今期までは1株38円だった配当金を、来期は1株19円と50%OFFの金額まで減配してしまうという。
理由は、単純に業績がよろしくないからだと思うのだが、IRには成長投資に資金を充当するためと書いてあった。
おいらは、過去にこの企業が優待を拡充した際に、「よっしゃ、イナゴどもが群がってくるぞ!!」と自身がイナゴになっているにも気づかずに飛びつき、その後大株主の投資ファンドの株式大量売り出しで悲鳴を上げたキングオブイナゴであった。
そして、その後塩漬け化し、ずっと売るタイミングを見計らっていたところ、運よく昨年の12月に株価が上昇したため、無事利確することが出来た。
詳細は、どこかに書いたと思うので、暇があればこのブログの検索バーに「すかいらーく」と入力して検索してくれ。
始めに断っておくと、すかいらーく自体は全然悪い企業ではない。
過去、この企業の株式を買ったことのある元当事者として断言できるのだが、日本企業の巨大外食チェーンとしてはかなり頑張っていると思える企業であることに間違いはない。
おいらは株をすぐに売ってしまう方ではあるが、すかいらーくは1年超保有し、優待も確か3回ほどもらっており、店舗にも何度か実地調査に行っているので、それは間違いないと思う。
人件費削減のためにタッチパネルを導入してみたり、出前ニーズを取り込むためにバイク便での出前サービスも始めたりと、縮小するしかないファミレス業界にあって企業努力はしていた。
ただ、肉などの原材料を輸入に頼っているのと、店舗の光熱費などの絡みで円安に弱い企業であり(個人的見解)、何よりも人件費の高騰に頭を悩ませている。
そのため、今回の決算では売上高は伸びていたものの、人件費と販管費が重しとなって減収となっている。
過去保有していたケンコーマヨネーズにしてもそうだし、最近再度買った三機サービスにしてもそうなんだが、決算書を見ると大体「人件費が...」と書かれてある。
やはりにね...ここ日本では人件費の高騰と人材不足が深刻な問題となっているんだよね。
そして、その影響もあってか、すかいらーくはIRで大幅な減配を発表したのだ。
「やはり、配当金生活をするなら米国株だな...」
日本株と米国株を両方保有してみた感想だが、やはり配当目的で買うなら断然米国株を買うべきだと思う。
なぜかというと、米国企業の場合は減配等をするとCEOがクビになってしまうので、役員連中が必死となって株主還元を頑張るからだ。
そのため、減配のリスクが極めて低い。
例えば、AT&Tなんかは、「将来の利益成長のため」にタイムワーナーを超ド級の買収費用を支払って買収しているが、減配はしていない。
また、おいらが保有しているIBMもレッドハットというクラウド企業を凄まじい金額で買っているし、ペプシコもソーダストリームというソーダ水製造機を作る企業を巨額の買収金を支払って買収しているが、減配は今のところしていないし、恐らく今後もよほどのことが無い限りはすることはないだろう。
なぜかというと、減配すると株主にボコボコにされるからだ。
一方で、すかいらーくHDの場合は個人投資家が楽しみにしている「優待券」制度さえ維持すれば、そこまで株主にボコボコにされることはない。
なぜなら、株主の内77%超を占めているのは個人株主だからだ。
個人投資家は、基本的にすかいらーくの優待制度が目的で買っている場合が多いので、減配くらいでは激オコ状態にはならないのだ。
以前株を保有していた時に、すかいらーくが悪決算を発表しても株価が下がらず、逆に優待月に向かって株価が上昇していく現象を見て驚いたことがあるが、個人株主が多い優待株の場合は、もはや業績や配当金の維持などよりも、優待制度の維持こそが株価維持のための最重要項目なのかもしれない。
最近気づいたのだが、そういう意味でいうと、おいらはKDDIとオリックスを3月の優待月に株価が上昇するんじゃないかと思って保有しているのだが、はっきり言ってそれは完全に的外れな考え方だということに最近気が付いた。
なぜかというと、オリックスやKDDIの場合は外国人保有率や法人保有率が高い大型株なので、優待制度が株価に及ぼす影響が微弱だからだ。
なので、本来であれば「あみやき亭」みたいなザ・優待株を3月に向けて買うべきだったのだ。
ただ、オリックスやKDDIの場合は高配当株でもあるので、配当狙いで3月に買いが入る可能性もある。
そのため、もう今更入れ替えは行わずに、現状維持で保有する予定だ。
昨年は、利確のタイミングを逃しまくって、ほんまに訳わからんことになってしまったからね。
そのため、出来れば3月に株価が上昇して利確を完了させ、銘柄の入れ替えを行いたいと思っているのだが、オリックスの方は何となくこのまま塩漬け化する気がしている。
やっぱね、自分が「もうええか」と思ったときに利確するのは日本株では非常に大事だと思うんだよね。
三越伊勢丹なんか、微益で利確してなかったらまた20%OFFになることころだったからね。※ちなみに、最近は割安になっていると思うので買いたい。
すかいらーくHDについては、しばらくの間は優待制度は維持すると思うが、今回減配を発表したことは忘れない方がいいと思う。
「減配」というのは株主に還元するお金を減らしたということだからね。
なぜ、そうなったかという理由はよく考えておいた方がいいだろう。
そして、その理由が今後解消するのかも含めてね。
おいらは、今後著しくすかいらーくHDの株価が下がれば再び買いを検討するが、それはあくまで市場全体が暴落して株価が下がった場合などだろう。
多分、それ以外で買うことはない。
というのも、「優待制度は維持されているが、個人株主が投げ売りしている」という状態が発生したときのみ、現状この株への投資に旨みが出ると思っているからだ。
そして、そんな場面は恐らく市場全体が暴落する場面くらいだと思う。
優待株への投資は結構面白いのだが、優待制度がいつまで維持されるのかということは常に念頭に置いておかないといけないので、集中的にやるとまあまあしんどうそうだ。
なので、ポートフォリオの中にバリバリの優待株を入れるのであれば、1~2株くらいでいいのかもしれないね。
おいらは、高配当株、グロース株、優待株とバランスよく混じっている状態が何となく柔軟性があるように思う。
まあ、今のところそんなに優秀なポートフォリオを組めてはいないのだが...。
株で夢をかなえよう
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