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【配当金】配当金生活にピッタリかは不明だが株価が上昇中の高配当な米国株

最近、昨年初めて買った米国株であり、高配当株であるエクソンモービルの株価が回復してきている。

昨年末の暴落等で、一時は65ドル台にまで株価が下落していたエクソンモービルだが、その後株価は徐々に回復してきていて、現在は83ドル台まで上昇している。

エクソンモービルの配当利回りは買値平均で約4%台前半くらいなので、1年間保有した結果、含み益を考慮に入れると債券投資で期待できるリターンよりもかなり高いリターンを得ることが出来た。

高配当株のいいところは、保有しているだけで自動的に配当金が支払われるところで、これが案外バカに出来ない効果を発揮することが多い。

再投資するにしても、そのまま置いておくにしても、配当金というものは長期で考えると投資成績に大きな影響を及ぼすものだと思う。

配当再投資の期間が長ければ長いほど、莫大なリターンをもたらすという事実を、過去の膨大なデータで示したセンセーショナルな投資書である「株式投資の未来」は、米国株投資家であれば誰もが持っていると言っていいほどの名著だ。

ところで、エクソンモービルはジェレミー・シーゲル著の「株式投資の未来」で過去非常にリターンが大きかった銘柄として紹介されている、超古参銘柄だ。

今現在はアマゾンやマイクロソフト、そしてアップルが時価総額世界NO1の座を争っているが、2006年にはエクソンモービルが首位だったこともある。

石油企業が時価総額1位て...と思うかもしれないが、そのころは電気自動車も普及しておらず、シェールオイルも存在していなかったので、エクソンモービルは我が世の春を謳歌していたのだ。

★2006年世界時価総額ランキング

順位 企業名 時価総額(億米ドル)
1 エクソンモービル 4,469
2 ゼネラル・エレクトリック 3,836
3 マイクロソフト 2,935
4 シティグループ 2,737
5 ガスプロム 2,722
6 ペトロ・チャイナ 2,541
7 中国工商銀行 2,506
8 トヨタ自動車 2,414
9 バンク・オブ・アメリカ 2,398
10 ロイヤル・ダッチ・シェル 2,260

※マイクロソフトさんは、この頃からIT企業として孤軍奮闘。

2006年はリーマンショック前の世界経済が盛り上がっていた時期で、確かこの頃日本株も盛り上がっていて日経平均が16000円くらいまで上昇していた。

「いよいよ日本株も20000円突破か!!」

みたいな感じのフレーズがニュースで流れていたと記憶している。

それにしても、上記の表を見ると、この頃はエネルギー企業が全盛を極めていたんだね。

2006年頃は、BRICSが盛り上がっていて、新興国が本格的に成長ステージに入っていた時期だったので、凄まじい量の石油が必要とされた結果、石油企業の時価総額が大きくなったのだろうか。

そんなエクソンモービルだが、この頃から株式を保有していれば、配当金だけでも相当な額になっていたはずだ。

エクソンモービルは連続増配企業なので、保有しているだけで配当金の額はどんどん増えていったからね。

エクソンモービルの2006年4月時点の株価は63ドル程度だったので、株価自体は10数年で30%程度しか上昇していないが、配当金を考慮するとそれなりのリターンとなる。

注目すべきは、「落ちぶれた、落ちぶれた」、と言われているエクソンモービルの株価が、世界経済が石油を欲しまくっていた2006年よりも僅かではあるが上昇しているということだ。

もちろん、S&P500に連動したETFには遥か及ばないが、現金で資産を保有しておくよりかはエクソンモービルの株を買っておいた方がよかったことになる。

日本企業の大企業の場合、いまだにこの頃の株価から大きく値を下げている会社もあるが、エクソンモービルは配当金をバラまき続けながら、結構粘っていたんだね。

ただ、2007年と石油相場が高騰した2014年を頂点に株価は停滞しているので、あまり値上がりを期待して保有する銘柄という感じではないんだろうね。

さて、そんな配当金を投資家に支払ってくれる高配当株であるエクソン・モービルだが、株価が上昇しているのはイラン産の原油をアメリカが全面禁輸にしたためだそうだ。

ただ、エクソンモービルの株価が低迷している根本的な問題は、アメリカでシェール革命が起きてしまい、石油の需給構造が変化してしまったからだと思うので、また株価は下がりそうな気がしてならない。

たぶん、これで90ドルまで株価が上昇するということはないだろう(上がれば嬉しいが)。

エクソンモービルの株価が本格的に底上げされるのは、①石油の供給量が減るか、②石油の消費量が激増するか、という出来事のどちらかが起こった時だと思う。

しかし、①、②が起これば生活必需品のガソリン価格が上昇してインフレ率が上がってしまう恐れがあるので、そういった出来事が起きるのはあまり歓迎できない。

解決方法としては、大量に石油株を買いこんでそれらの出来事を待ち構えるという戦略をとることだが、やはり石油株だけを保有しまくるのは抵抗がある。

だが、高配当株なのですぐに売り飛ばす気にもなれない。

エクソンモービル...。やはり、こいつは悩ましい株だ。

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