配当金生活や家賃収入など、いわゆる不労所得で生活をしたい、という思いを胸に秘めている人というのは驚くほど多く、それはこの日本国内だけに限った話ではない。
配当金や家賃収入といった不労所得の場合、労働所得などの、いわゆる自分自身の時間と自由との引き換えに得る所得とは全く別の性質を持っていて、その性質が人々を引き付けるのだ。
その性質とは、要するに労働所得の反対で、自分の時間や自由を拘束されないという特徴のことだ。
最近、アメリカでFIREという経済的独立を若くして達成してセミリタイアをし、自分自身の時間を本当に自分が有意義だと思う活動に費やすことが、巨大なムーブメントとなっている。
最近の若い世代は、一世代前の人々とは異なる労働に対しての価値観を持っていることが多く、「物質」を買う「お金」を稼ぐためだけに定年を迎える日まで必死に働く、というこれまでの価値観に違和感を感じる人が多い。
彼らは、配当金や家賃収入といった、いわゆる不労所得を生む資産を早い段階で形成しておき、時間や自由といった「豊かさ」を手に入れることを望んでいるケースが多いのだ。
ちかごろ、配当金や家賃収入といった不労所得に興味を示す人たちが増えてきており、それはもはや一種のブームになりつつあると言ってもいい。
特に、不動産についてはこれまで物件の購入に参入してこなかった層までもが市場に参加してきており、場所によっては物件の価格がどんどん上がっているという。
配当金にしたって、若い人たちの中でも自分の月々の給与から資金をひねり出し、高配当株の購入に充てる人々も増えてきている。
いったいなぜ、ここまで不労所得が注目され始めているかというと、それはおそらく多くの人々がこれまでの従来型の労働に限界を感じているからだ。
これまでは、テレビや洗濯機、エアコンなどの家電、それからマイホームに自動車など、物質的な豊かさを満たすために人々は労働に励んできたし、辛いこともそれらの報酬を手にいれることで何とか我慢が出来た。
しかし、最近では「経験」や「自由」など、もはや物質的ではないものにたいして価値を見出す人の方が多くなってきている。
その理由は、技術革新により、ある程度の収入があればほとんどの家電は手に入るようになったし、自動車やマイホームなどがなくてもシェアリングや賃貸で十分に暮らしていけるようになったからだろう。
つまり、物質的な欲求を以前よりも簡単に満たせるようになり、未婚率の上昇などにより、そもそも「物資」を多く必要としない単身世帯が増えたため、人間が幸福を感じる本来的な価値欲求に焦点が当てられるようになったのではないだろうか。
アメリカでは、30代や40代、早ければ20代で不労所得を生む経済基盤を作りあげ、経済的独立を果たす人々がかなりいる。
FIREムーブメントはもはやとどまるところを知らず、その規模や理念は全世界へとインターネットを経由して広がりつつある。
しかし、不労所得を得て若くして自由を手に入れる意味とはいったいなんなのか?
個人的な見解としては、社会的な地位や立場、それから収入とは切り離された真の自己実現を追い求められるところに、FIREムーブメントの意味があるのではないかと思う。
人間というのは、本来的に自由や自己実現を求める生き物だが、社会の中で働いていると様々な制約を受け、本来的な自分ではいられないことも多い。
しかし、FIREによって経済的独立を達成してしまえば、「本当の自分」というものを日常的な生活の中で追及することができ、よりストレスなく生きることが可能だ。
そういった背景があるため、FIREムーブメントはこれからもその勢いを増していくと思うし、自分自身も少しFIREを達成してみたいという願望ある。
ただ、自分がFIREできるかというと、まだまだ先の話ではあるのだが...。
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