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【不労所得】毎月の配当金がどれくらいになればセミリタイア出来るのか

毎月の配当金がどれくらいになればセミリタイア出来るのか

配当金は定期的に投資家のもとにもたらされる純然たる不労所得で、投資家自体は何もせずに配当金を生みだす高配当株を保有しているだけで、その恩恵を受けることが出来る。

そのため、配当金は極めて純度の高い不労所得だと言える。

給与所得などの労働所得の場合は、労働者本人が汗水たらしながら働き続け、その結果の報酬として手に入れることが出来るのだが、それはまさに労働者たちの汗と涙の結晶だと言ってもいい。

しかし、不老所得と給与所得を比べてみると、やはり投資家本人は何もしなくても手に入る不労所得である配当金や家賃収入の方に軍配が上がる。

そのため、人々は不労所得を得ることによって快適に暮らしていくことを望むのだが、一体だれくらいの資産を保有すれば労働所得だけで生きずにすむのか、その点について頭を悩ませている。

仮に完全引退が難しいとしても、自分が好きな仕事をしながらゆるく生きていく、いわゆるセミリタイア状態に突入するには、一体どれくらいの不労所得があればいいのだろうか?

そう考えていくと、人が生きていく中で最も大きな固定費である「家賃」にスポットを当てるのが正解ではないだろうか。

配当金で家賃を支払えればかなり楽になる

家賃というのは、多くの人がそうだと思うのだが、自分自身の収入で支払う最も大きな支出である場合が多く、一人暮らしであれば大体5万~7万円程度が相場のように思う。

ただし、東京あたりだと余裕で10万円を超えるケースもあるので、一概にはそうは言えないが、全国平均的には5~7万円くらいで借りられるワンルームマンションが多いのではないだろうか。

そう考えると、毎月それくらいの配当金が必要になるのだが、これだけの額を確保するためには元本は一体どれくらい必要になるのだろうか。

平均配当利回り4%のポートフォリオで考えた場合は下記の通りとなる。

■月5万円×12ヶ月=60万円÷0.796(源泉徴収)=約75万円が必要

・750,000円÷0.04=18,750,000円

■月7万円×12ヶ月=84万円÷0.796(源泉徴収)=約105万円が必要

・1,050,000÷0.04=26,250,000円

この通り、月々の家賃を配当金で賄おうと思うと、かなりの額の資本が必要となってくる。

この額を見て、「あ~こりゃダメだわ」とあきらめるのか、それとも「どうすればこの額の資産を築けるのか?」を考えるのでは、その後の結果はだいぶ違ってくる。

複利運用しながら将来的に必要な資産を築いていく

複利は人類史上最高の発明だ、と偉人が言ったというが、それは確かにその通りで、複利という考え方を資産運用に当てはめていくと、場合によるとすさまじい威力を発揮することもある。

例えば、毎回20パーセント株価が上昇したら売却する、という行動を繰り返していくと、下記の通り驚くほど速く元本は増えていく。

・1.2×1.2×1.2×1.2=2.0736

このように、4回繰り返すだけで元本は2倍に増えるのだが、これは驚異的な威力だと言ってもいいだろう。

ただし、一般的に株式のリターンは年間平均で7パーセント程度だと言われているので、実際にはインデックス系などで手堅く運用していると増えるスピードはゆっくりだが、複利の威力は徐々に効いてくる。

なので、配当金生活に必要な元本が巨大だと思いあきらめるのではなく、こういった複利の考え方を利用して出来るだけ資産を増やしていくことが大切だ。

複利運用を繰り返し、配当金で家賃を賄える額まで資本が増えたとしても、その後さらに元本が増えていく可能性もあるので、やはり複利の力は偉大としか言いようがない。

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