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【定年退職】70歳まで働いてボロ雑巾になる恐怖と定年退職の恐怖

「さあ~て、今日も元気に出勤するか」

2090年4月、僕は今日もスーツにネクタイを締めて会社へと出勤する。

2050年頃に開発された細胞蘇生技術により、本当ならもう100歳を超えていて死んでいるはずなのだが、余裕で生きている。

ただし、皮膚や肉は劣化に耐えられず溶け落ちてしまったので、体は人工のバイオモビルスーツで肉体を再現している。金がないので、顔面はまだ再生出来ていないのだが、次のボーナスが入ったら形成外科で手術を受けて20歳頃の顔に再生してもらおうと思っている。

高齢者雇用安定法が改正されまくった結果、現在では100歳を過ぎても定年退職が出来ず、今だに安月給を貰うために走りまわっている。

もちろん、年金など1度も貰ったことはない。最近、支給時期が150歳に上がったばかりだからね。

つまり、2090年現在は、誰も年金など受け取ることは出来ないし、定年も永久に訪れることのないハッピーな世界だというわけだ。

そんなわけで、一度くらい年金を貰ってみたかったのだが、どうやらこの調子だと永久に貰えそうにはない。

「気味の悪い冗談言うな!!」

と思った方も多いと思うのだが、もしかしたら遠い将来本当にこんな時代がやってくるかもしれない。

というのも、最近政府が我々サラリーマンの定年を現行の65歳から、なんと70歳まで伸ばそうとしているからだ。

現在、政府は労働者雇用安定法の改正案を2020年の通常国会に提出することを目指しているという。そして、提出すれば恐らくはほぼ確実に通ってしまうだろう。

つまり、我々は70歳まで働かなくてはいけなくなる可能性が極めて高いということだ。

「そんなアホな...」

しかも、年金の支給時期が75歳まで引き伸ばされる可能性があるという。

正確には、75歳になるまで受け取らないことを選択することが出来るようになる、が正しいのだが、75歳になるまで年金をもらわないことを選択する人間など存在するのかと思ってしまう。

これって、完全に年金支給時期の引き上げ実行の布石だと思うのだが...。

そして、それと連動するようにして定年退職の上限がどんどん上がっていく。

「最近の高齢者たちは元気ですから!!皆さんが培ってきた経験を社会にどんど還元してもらいたいんですよ!!」

政治家たちはハツラツとした笑顔でそんなポジティブな言葉を吐くかもしれないが、はっきり言って人間70歳になると様々な面でガタがくるので、中にはリアルに働くのが厳しい人も結構出てくるはずだ。

というか、おいらなんか70歳まで生きているのかすら不明だ笑。

ここからは、70歳まで定年を上げると一体どういうことになっていくのか、メリットとデメリットを少し考えていこうか。

では、まずはデメリットの方からいこう。

■デメリットその1・体力的にしんどい

もうね、何よりもこれがキツイと思うんだよ。

自分の祖父母を見ると分かると思うんだが、70歳くらいになると体の節々に痛みが出てきたり、様々な病気を抱えていたりと、身体的に何らかの問題を抱えている場合が多い。

現代の社会は医療技術の発展や栄養豊富な食事のおかげで80歳くらいまでは普通に生きられるようになっているが、明治時代の平均年齢は40歳代だったことを考えると、人間の生命力にはある程度の限界があって、今の時代はそれを無理やり伸ばしているような状態だ。

ちなみに、もしもおいらが明治時代に生きていたとしたら、あと10年ほどで天寿を全うすることになる。

...。

まあ、それはいいとして、様々な治療技術や栄養豊富な食事によって無理やり肉体を永らえさせてはいるが、その分やはり反動で様々な病気や体の不調に悩まされる高齢者が多いのではないだろうか。

要するに、体にガタがくるのは止められないのだ。

特に、内臓系が弱ってくると本当にしんどいと思う。消化器官が弱ってくると栄養の吸収率が悪くなってくるので、体を動かすエネルギー自体がなくなってしまうからね。

たまに、電車の吊革に必死で捕まっている60代くらいのサラリーマンの方を見かけて切なくなるが、多分、若い頃と比べて内臓にどうしてもガタがくるからしんどくなってしまうんだろうね。

多分70歳になっても元気に働ける人というのは、内臓が元気で体内でエネルギーを効率的に作り出せる人に限られるのではないだろうか。

そして、50代の人でも消化器系の病院に通っている人が多いことを考えると、70歳になっても内臓系に問題がない人というのは案外少ないような気がする。

■デメリットその2・ストレスにさらされる。

これはね...本当に考えただけでも嫌になるね。

もしも70代になってもバリバリに働くことが当たり前の時代になってしまったら、高齢者であっても普通の社員と同じように扱われてしまう可能性がある。

「昔頑張ってた知恵者のかぶまくらさんだから、出社して席に座ってくれているだけでもいいんですよ。みんなに、これまでの経験を伝えていってください」

そんな感じで、大切にしてもらえるポジションならいいのだが、本気の兵隊として扱われるとマジできついと思う。

「こっらああああああああ!!じじい!!なんで今月のノルマ達成でねえんだよ!!てめえ、早く自爆しろよ!!」

若いクソガキの上司に罵声を浴びせられ、老体を引きずりながら営業活動にいそしむのだけは嫌だ。

70歳で自爆営業とか地獄以外のなにものでも無いからね...。

だけど、雇用年齢がどんどん上がっていくと人手不足も作用して、たとえ高齢者ではあっても貴重な戦力=兵隊として扱われる可能性が非常に高い。

そして、その頃には体力の低下に伴ってストレス耐性も落ちているだろうから、そんな罵詈雑言を浴びせられたら即入院してしまう可能性すらある。

人生の後半戦は穏やかに暮らせると思っていたのに、そんなストレス地獄に放り込まれるのはまっぴらごめんだ。

あかん、デメリットはまだまだあるんだが、書いていたら吐きそうになってきたので次はメリットの方を考えていこう。

■メリットその1・ボケない

自営業なんかで働いている70代と、すでに年金生活に入っている70代を比べると明確なんだが、働いている人というのはとにかくボケにくい。

これはね...おいらが観察した結果、自信を持って言える。

定年退職してすでに年金生活に入っている70代というのは、おいらが接した範囲の人々に限定はされるのだが、なぜかボケやすい傾向にある。

それは多分、それまで生活の中心となっていた仕事がなくなってしまうことで生活にメリハリがなくなってしまい、段々と脳を使う機会が少なくなってくるからだと思う。

脳というのは肉体と違って、使えば使うほど死ぬまで発達していくと言われている。一方で、使っていなければその機能は衰えていくので、それがボケにつながっていく可能性は極めて高いと思う。

ところが、自営業なんかで70代になっても働いている人は、「これが70代なのか?」、と思うほど頭の回転が速い人もいて驚かされることがあるくらいだ。

それは恐らく、商売等でずっと頭を使っているので、肉体は衰えているけれども脳が衰えていないからだと思う。

最近、ウォーレンバフェットがブルームバーグのインタビューに答えている動画を見たが、正直本当に驚いてしまった。

バフェットはもう90歳近い年齢のはずなのだが、めちゃくちゃハッキリとした口調で米国株式市場の未来について語っていた。

見れば分かると思うが、まるで40~50代の頭の回転が速いファンドマネジャーが喋っているのかと錯覚を起こすくらいだ。

バフェットは今でも投資に関しての思考をし続けており、本も読みまくっているので、肉体は超高齢者なのだが、脳は衰えるどころか進化しているのではないだろうか。

あの動画を見て、真剣にそう思ったね。

なので、働き続けて仕事で脳を使えば、バフェットまではいかないまでも、常人でもある程度ボケるのを先延ばし出来ると思うのだ。

■メリットその2・収入が手に入る

当たり前なのだが、働いていれば収入があるので、生活の不安はなくなる。

恐らく、今後日本の年金制度はほぼ確実に破綻すると思うので、高齢者ではあっても収入が無いと生きてはいけない世の中が将来的には完成してしまうと思う。

支給時期がどんどん伸びているということは、イコールで受給者の総数に対して支払う年金が枯渇してきているということを意味している。

日本の年金制度はピラミッド型の人口構造を前提に高度経済成長期に設計されたものなので、逆ピラミッドが完成しつつある今の時代ではすでにその構造を支える前提条件が崩壊してしまっているのだ。

そのため、たとえ貰えるにしても将来的には今の水準よりもかなり少なくなってしまうだろう。

そんなときに、定期的な収入があるのとないのでは全然違ってくる。

もしも、70代になっても現役の8割くらいの給料が普通になれば、例え年金を貰えなくても生活の不安はかなり薄まっていく。

そういった意味では、定年が伸びて高齢者でもシルバー扱いされずに働けるのは定年が伸びるメリットだと言っていいだろう。

こんな感じで、サクッと定年が70歳まで引き上げられることのメリット・デメリットをあげてみたが、実際にはもっと色々あるだろう。

ただ、確実なのは、年金の支給時期の引き上げや人手不足問題の深刻化により、我々日本人の定年が伸びていくのは確実だということだ。

もしかしたら、将来的にはリアルに80歳で定年とかになってしまうかもしれない。

「死ぬまで働ける国、日本!!」

そんなスローガンを外国人が聞いたらマジでしょんべんをチビってしまう可能性があるが、実際そうなる可能性も真剣にあると思う。

その場合、我々として望ましいのは、「働くか働かないかを選ぶ権利」、を手にしていることだ。

そして、その権利は生活の安全を保証するだけの金を持っている者だけに与えられる。

仕事をする動機と言うのは、基本的には生活ための金銭を得ることが動機となっている場合がほとんどだからね。

そのため、その点を解決しておく必要があるのだ。

ーだから今すぐに投資をやりましょうー

そんなことは言うつもりはないが、長期的には資産運用をやるか、少なくとも定期的に貯金をするくらいはして金の準備をしておかないと、将来高齢者になってから悲惨な目に遭う可能性があるだろう。

「おっらあああああああ!!じじい、働けええええええええええ!!」

そんな感じでクソガキの若造に怒鳴られるのは誰だって嫌だろ?

だったら、やはり今のうちから貯金なり投資なりして、「働くか働かないかを選ぶ権利」、を手に入れておく必要があるだろう。

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