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会社やめるって言うのやめろ!!と後輩を諭した

「かぶまくらさん、ちょっと相談があるんです」

後輩が深刻な顔でおいらに相談があるという。まさか...。不安が頭をよぎる。

別室で話がしたいというので、クソ忙しいのに作業の手を止めて会議室で話を聞くことにする。彼は、入社3年目で、仕事は出来るのだが真面目でナイーブなところがある。

「僕、会社やめようと思ってるんです」

でたああああああああああああああ!!

はい、予想通りやめる宣告が出てまいりました。理由を聞くと、最近一体何のために働いているのかわからなくなってきただの、大学に戻って勉強したいだの、海外留学を考えているだの高尚な理由がどんどん出てきます。

しかし、どれも本心ではないのは明らかです。

「そうじゃないんだろう?」

「え?」

おいらがそういうと、後輩は案の定戸惑ったような、ばつの悪そうな顔をしました。

「仕事が嫌で嫌でしかたないんだろ?」

「いや、そんなことは...」

どうやら図星のようだ。何故分かったというと、おいらだっていい年こいて仕事が嫌でござると言っているような痛いオッサンだからだ。

だけど、よくよく話を聞いてみると彼自身が何故仕事が嫌なのかがよくわかっていない様子だった。ただ、大学時代の意識高い系のお友達と会って近況を聞くとみんな海外出張に行っただの、企業を目指しているだの言うので何だか自分がみじめになってきたらしい。

「何だかこのままじゃ僕、みんなに取り残されてしまいそうで怖いんです。まだ若いのにこんな会社でずっと腐っていたら将来とてもつまらない人間になってしまうんじゃないかって」

それっておいらのことを指しているのかな?

しばいたろかこいつ笑

そう思いながらも、おいらはこのアホにこの世の中の構造を説明してやることにしました。

「あのな、今までの君の話を聞くと、君はお友達たちがエリートで商社で働いていたり、ベンチャー企業で起業を目指して頑張っていることに非常にジェラシーを抱いているように思える。そうだね?」

「そ、そんなことはありません!」

どうやらその通りらしい。

「だけどいいかい?商社で働くには英語能力は必須だし、ベンチャーで働いて成功するには突出した体力とアイデアが必要だとおいらは思う。しかし、君にはその両方がない」

彼のTOICの点数は400点で、200点台のおいらよりかはエリートだが、とても海外勤務が務まるレベルではない。それに、彼はとてもマニュアル人間で、言われたことは真面目にこなせるが、決してアイデアマンではない。

「確かに、そうかもしれません...」

「それに一番の問題点は君が何か本当にやりたいことがあるわけでもなく、今のこの会社にメチャクチャ不満があるというわけでもない、単に友人の話を聞いてなんとなく今の自分がみじめに感じて、やめれば何かが変わるんじゃないかと思っているだけだと思うんだが違うかい?」

「...」

「非常に残念な話なんだが、その状態で仕事をやめても環境は多分好転はしない。何故かというと、君からは何かをやりたいという熱意が感じられない。もしもそうなら、たとえよしんば商社なんかに入れたとしても、しばらくしたら同じようにやめたいと思ってしまうよ」

「そうかも、しれません」

後輩はしょんぼりとしてしまった。しかし、ここではっきり言ってやらないと本当に何も考えずに勢いだけで会社を辞めてしまったら彼が路頭に迷ってしまう可能性だってある。数年後、ホームレスデビューした彼と再会するのだけはどうしても避けたい。だから先輩としてきちんと言わないといけない。

「ところで、君はお金は好きかい?」

「え、ま、まあ好きではありますけど」

「だったらOKだ。まずはこの会社で一生懸命頑張って仕事をしなさい。そして稼いだお金で君のお友達の意識高い系の気に食わないクソエリートどもが稼いだ金をがっぽり懐に入れればいい」

後輩はぽかんとした顔でおいらの顔を見つめている。おいらはこのアホにこの世の中の構造を説明することにした。

「商社で働いているエリートやベンチャー企業で働いている有能な社員は誰のために働いているかわかるかい?」

「お客様のためです」

だめだ、こいつは本当にバカだ。おいらは後輩の回答に失望した。こういうアホが大量にいるから日本のサラリーマンは残業代ももらわずに喜々として働いているふりをして過労死してしまうのだ。

「その回答は0点だ。いや、マイナス500点だ。いいか、俺たちサラリーマン、つまり株式会社で働いている人間っていうのは50%は自分が金をもらうために働いている、そして残りの50%は株主のために働いているんだ」

「自分のためと、株主のためですか?」

「そうだ、例えば一銭も金をもらえないのに会社にやってくるバカは中々いないだろ?君はもしも一月無給で会社のために働けと言われたらどうする?」

「嫌です」

「嫌だということは、金のために働いているということだ。これは理解出来るね?」

「はあ...」

「では、残りの50%について説明をしよう。そういえば、君は株を買ったりはするのかな?」

「いや、株なんてギャンブルみたいなもんじゃないですか。ちゃんと貯金してますよ」

本当にこいつはどうしようもない極めつけのバカだ。おいらはますます後輩に幻滅してもう顔を見るのも嫌になってきたが、我慢して説明してやることにした。

「俺たちサラリーマンが毎日働くのは会社が利益をあげるのに貢献するためだ。例えば営業が商品を売ってくるとその分売り上げがあがる。その売り上げから人件費や固定費を引いたのが利益だ。赤字を出してもいいから適当にやっといて下さい、という会社はこの世に存在しない。会社は利益を出したいから俺たちを雇っているんだ。ここまではわかるよな?」

「はい」

「ここから先が重要だ。会社は俺たちが一所懸命頑張って儲けた金を新しい工場を作るのに使ったり、株主に配当金を払ったりするために使うんだ」

「配当金...?」

「そうだ、驚くかもしれないが、儲けた金のほとんどを配当金を支払うために使ってしまう企業だってある。それに新しい工場を作ってさらに利益をあげれば、もっともっと配当金が支払えるようになるかもしれない」

「じゃ、じゃあ僕たちは株主の財布みたいなもんじゃないですか!」

「いい感じに理解してきたようだな。その通り、会社は株主たちの財布だ。それ以上でもそれ以下でもない。それから、株主のためにどんどんお金を生み出そうとする企業は株主になりたい投資家が争って手に入れようとする。だから株価もどんどん上がっていく。そうすると、株主はどんどん金持ちになる。逆に俺たちはしんどくなる」

「そんなのひどすぎます!!不公平じゃないですか!!」

「そうだ、不公平な世の中だから金持ちとそうでないやつがいるんだ。ちなみに、君のお友達のクソエリートどもも株主のために意識を高くして必死で頑張ってるんだ。それはよく覚えておいた方がいい。クソエリートどもが1日中頑張ってやっと生み出すことが出来た利益を、株主たちは何もせず鼻クソをほじったりしながら手に入れているんだ

「そんな...じゃあどうすればいいんですか?」

「答えは簡単だ。株を買って株主になれ。このクソつまらない仕事を一生懸命頑張って手に入れたお金でいっぱい株を買えばいい。それだけで君はお友達のクソエリートをある意味奴隷にしたことになる」

「ほ、本当ですか?」

「約束しよう、これだけは本当だ。株主が社会を支配しているんだ。だから今すぐに証券会社で口座を開いて株を買わないといけない。ただし、色々調べながらね」

「は、はい!!」

次の日、後輩がうれしそうにAmazon株を買ったという報告をしてくれた。これからバシバシ株を買いまくるのが目標になったので、会社をやめるのをやめたそうだ

🏢🏢🏢

最近会社をすぐにやめたがる奴が結構多い。

入社して3年以内にやめてしまう社員が急増中で会社も頭を悩ませているらしい。実際おいらの職場でも何人も数年以内でやめる社員がいた。

そのやめる理由が本当にブラック企業だからとか、別にやりたいことがあるだとか、上司がハゲで生理的に受け付けない等ならいいと思う。

しかし、結構ネットやお友達の話を聞いて、何となく今の自分が違うと思ってやめてしまうというパターンもある。実際に今回そのような相談を受けたので、記事にしてみた。

こういった相談を受けたばあい、もしもその人がそこそこ金が好きで、メチャクチャ会社が嫌いでない人間なのであれば上記のようなお話をしてあげればいい。

おいらは、10数年前の自分に対して上記のような話をしてくれる先輩がいてくれたらどれだけよかっただろうと思う。

正直株式会社で働いているのに配当金の仕組みすら株を始めるまで知らなかったのが現実だ。

日本人はお金の話を他人にするのはタブーという風潮が非常に強い。しかし、おいらは最低限小学校でも株式会社が何なのかという教育くらいはするべきだと思う。

そうすれば、小学校の卒業文集にこういう風に書く子供が現れて日本にイノベーションを起こすかもしれない。

僕の将来の夢は、パパが働いている会社の大株主になることです。もしも大株主になったら、会社から搾り取った配当金でパパとママをハワイに連れて行って豪華クルーザーに乗せてあげたいと思います。あと、株を売却したお金で仮面ライダーの女優さんに20000カラットのダイヤモンドを買ってあげて結婚を前提にした真面目なお付き合いを始めたいと思います。

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